鈴木 真理奈 | リフレクションペーパー

鈴木 真理奈

                                                                     05W1407022F 

鈴木 真理奈

上田様のお話を聞いて、まず、自分の思い込みがどれだけ激しいかに気づいた。とは言っても、ODAについての賛否両論の声に振り回されて、遂にはODAって何なのだろうという疑問に苦しめられていた。政策に対し、失敗したら、どうして失敗したのか、報道されない部分は何があるのかを考えたりすることもなかったので、お話を聞いてODAの印象が変わった。中でも、開発にとって自分は何ができるかという上田様のお言葉が印象に残った。その言葉に上田様がお仕事にかける思いが詰まっているように感じられた。自分に何ができるか…何度も活字で見てきた言葉。何度も考えたものの、私なんて小さすぎて何にも力になれないという答えしか出せなかった。私にしか出来ない事に気づくということも怠惰によって忘れていた。思いを簡単に捨ててはいけないと思った。

公務員は国の方針、NGOでは理事会の方針、というように常に型にはまった国際協力の中でしか行動が出来ないのではないかと高校生の時、実務者の方に質問をしたことがあった。どんなことにもお金が動いていて、どこかで利益が発生しているはずで、それはどこへ行くのだろうかという図式が頭にこびり付いていた。実務者の方の思いを聞いて、偏見とのギャップと浅はかな考えへの反省、それでも現場というものを理解しきれてないから煮え切らない思いとで、荒んだ私の心は高校時代と同様に動揺していた。開発のお仕事の重さは、私が考えていたようなものでは計り知れない。確かにお金が動けば揚げ足を取ろうとマスコミは狙うだろう。たくさんの対話、そこで動いているたくさんの思いがお金以上に動いている。考えられる可能性をとことん挙げてより柔軟に思考を展開したい。

質問と回答に出てきたODAの額について、私は額の向上は不要だとは思わない。しかし、ただお金を大量に送るだけでは危険ではないか。それがどこへ行くか、予想できる効果の方がよっぽど注目に値するはずだ。お金ではなく内容で日本を評価して欲しい。現地の人の感謝の言葉、写真では見えない部分への想像も怠れない。北欧の国は福祉的な制度が国家基盤にあり、多額の資金を投資しやすい環境で、日本とは国の事情が違う。そういう解釈をして効率性は大切だと考えた。また、こんなに援助活動がされていてどうして貧困問題は解消しないのかと思っていたが、多額に出資しても変わらないならお金の使われ方にも問題があり、額の向上ばかり気にすることで悪循環が断ち切れるわけがないと、MDGsの調査をして思った。それぞれの分野の相互的な関係とバランスが悪いと解決が遅れてしまう。経済的な面ばかり見ていては、新たな問題にも気がつかないし、MDGsに総合政策的視野を感じた。

 私は、上田様のお話を聞いて、もっと勉強して世界を知りたいと思った。正直、どんな援助も貧困を解消できないのではないかと半ば諦めていたが、課題がある限り挑戦し続けるべきであり、どんな障害があろうと諦めることはただの怠惰でしかないと希望が持てた。開発を考える時、与えられてしかいない自分に気づいたが、与える自分でないとお話にならないと思った。最後に、私は、上田様のお話を聞けたことを幸せに思います。遠くからお越しいただき本当にありがとうございました。