玉木香奈
05W2115005D 玉木香奈
はじめに、日常生活においてめったに経験する事のできない外部の方との交流ができたことに対する喜びと、その貴重なまでの時間というものを深く感じました。実際の現場に携わっている方の生の声を聞くことで、実際と自分の中の知識や考えの間に生じる相違点に気づかされることも度々あり、そのおかげでまた以前とは異なった観点から物事を見ることができるのだと学びました。
これからのODAに対する日本政府の方針に関して、私は援助国の人材育成や自助努力の貢献を第一の目的として、有償資金協力に力を入れる見通しではないのだろうかと考えていました。実際のお話では、日本のODAはミレニアム開発目標に掲げられた対GNP比0.7%目標達成のための額の向上とともに、国民の理解を得るためにも重要な要素である質の向上も図っているということで、私は自分の問題定義に関する視野が狭いことに気づきました。また、わたしは質の向上に関する具体的な活動が明確ではありませんでしたが、いかに相手国の要求との整合性がとれるか、援助資金をただ節約するだけではない、不正行為等をきちんと排除する、またこの一貫としてNGOと協力を行う、という知識を新たに得る事ができました。このNGOとの協力に関しては、あまりに極論ですが、ただ政府が援助資金を与えて現地で活動を行ってもらう、といったものではなく、何処にどれだけの援助をするべきか、等といった立案段階からの両者の協力の姿勢や、意見交換を行い、互いを理解する場を積極的に設ける努力をすべく、協議会を開くなどといった取り組みが行われているということでした。
また、中国に対する日本の援助に関しては、我々学生の意見も参考にされながら話されていましたが、私の意見としては、援助を続けていくべきだというものでした。一番の理由としては、ODAの意義は様々な開発問題に貢献するだけでなく、日本と援助国、または国際社会とにおける関係強化による国益の増幅も重要視しているのであり、その点でも経済発展を遂げている中国とは、援助を通じてさらなる親交を深めるべきだと考えていました。貧しい地域も未だ存在する中国にとって、人材育成や技術協力などの部分的な援助は続けていくべきである、また発展が著しい日本がリーダーシップを取る事により、アジア地域の発展につながるのだという上田さんのお話を聞き、これからの日中間での借款に関する協議の必要性と、それに関する国民や国際社会の理解を得ることが非常に重要となってくるのではないかと考えました。
さいごに、上田さんが政府に入って思われたことの一つとして、NGOが全て正しいわけではないという言葉を聞き、ドキっとさせられるものを感じました。政府に対しては常に疑いの目をもつようにしようとは心がけていましたが、反対に民間団体という言葉に対しては、どこかで自分とのつながりを強く感じてしまい、そのような目を持ち合わせていませんでした。問題と向き合うときに、多くの視点から物事を考え、疑問や自分の考えを持ち、積極的に取り組んでいくことがいかに重要かということを学びました。