豊田貴志
05W2112019H 豊田貴志
今回の上田様の講演では、ODAという分野を通し政府側の方達がこの活動に対してどのように考え実際に取り組んでいるのかという、インターネットや文献では知ることのできないお話を聴くことができた。そしてここでは自分のリサーチと上田様の講演内容を比較し、得られた事や感じたことについて述べていきたい。
まず自分自身の知識として得られたことは、日本政府がODAの質、効率の向上に向けて取り組んでいるということである。私のリサーチした中で政府がODA大綱で示しているODAの改善点として政府とNGOなどの実施機関との連携が重要であるとあったが、なぜそれらの連携が重要であるのかということがよくわからなかった。しかし上田様のお話を聴き、それが何のための連携なのか理解することができた。それは日本の更なるODA額の向上を目指すために質の向上が必要であるということである。上田様によると額の向上については国民からの支持が十分ではないが、質の向上を目指すためにNGOとの連携はもちろん、貧困削減戦略などのような相手国との開発計画の立案や支援国間での話し合いであるドナー協調なども行われており、いかに相手国に見合った支援ができるかということが重要だという。このように現場の声を聴くことで、リサーチでの疑問を解消することができた。
またこの講演を通してODAを含め政府の政策に対しての見方が少し変わった。それは上田様がおっしゃられた「政策を批判する見方を捨てないでもらいたいが、成功した政策についてどのように広めていくかという見方も持ってほしい」という言葉からである。私は今回のリサーチについても改善点ばかりを挙げ、成功した政策については取り上げなかった。なぜ自分がこれだけ批判的な考えしか持てなかったのかと考えると、それはある意味リサーチをしていく上であたかも自分が批評家になったつもりでいたという気持ちがあったのかもしれない。政府の政策には国民の声というものが不可欠であり、政策に対する賛同も当然必要になってくるだろう。しかしあくまで上田様がおっしゃられたように批判的な立場も忘れてはいけないと思う。批判的な見方は同時に政府の政策を監視することにもつながるのでとても重要だと思うからである。ただこのような考えをそれぞれ個人が持つということは決して簡単なことではないだろう。そこで重要なのは個人が政策の良し悪しを判断できるような知識と考えだと思う。実際私自身このような知識と考えが不足しているため、より自分を深めていく必要がある。
今回の講演を通して、ODAはただの支援だけではなく相手国との信頼関係の構築や外交の側面も重視しているなどのように、リサーチでは調べ切れなかった情報のほか、自分を振り返る良い機会にもなった。そして今までのような一面的なリサーチではなく、これからのリサーチや物事を考えていく際には、より多面的に物事を捉えていくことを心がけていきたいと思う。なぜなら、そうすることにより自分の知識が増えるだけでなく、何が大切で取り上げるべき問題なのかということが見えてくると思うからである。次回からはこのような点について気をつけていきたい。