ジャズ理論の疑問 その7 S.F.D.(スペシャル・ファンクション・ドミナント)とは?
昨日のコード進行の基本型のところで、セカンダリーⅤ7と、そのリレーティッドⅡm7ですが、RelⅡm7のスケールがちょっと違っていましたm(_ _)mドミナント進行後のⅠがメジャーだったら、ドリアン、マイナーだったらロクリアンという基本形があるけれども、ダイアトニック・スケールと重なるマイナー・スケールであったら、そちらが優先されます。ですから、フリジアン、エオリアンもありです。先ほど、それを調べようと検索していましたら、TH先生の、昔(といっても2013年頃)に書かれていたJazz理論のブログ「LIFE WITHMUSIC」がでてきまして!読んでおりましたら、詳しく色々丁寧に書かれていました今ならスラスラ読める気がしてきました。間違いは随時訂正します。記事は直しておきました。 さて、今日はS.F.D.について。和訳すると、特別な機能を持つ、ドミナントです。その前に、一つ重要なこととして、出てくる7thコードが、Ⅰに解決しない時は、本来あるべきセカンダリー・ドミナントが、裏(代理)コードになっていることを疑います。例えばイパネマの娘のAメロの最後のコード。ここは普通であれば、C7。それを裏コードのG♭7にし、普通にしないところがジョビンのセンス!(これは一番有名な裏コードの使用例だそうです)あとは、酒バラの最後から5小節目(E7→B♭7)Bye bye blackbirdのサビの7小節目(G7→D♭7)など。それに当てはまらない7thコードの時、うたがうのが、今日のS.F.D.です。カラー・コードとも言われ、ブルースをブルースらしくする例のⅠ7(ブルースの他、Bye Bye Blackbirdのサビ頭でも使われている)これもブルージーな響きをもつⅣ7(Beautiful Love Bメロ6小節目、All The Things You Areイントロはじめのコードにも登場)曲のオシャレな特徴的なコードになっている♭Ⅶ7酒バラのBメロ前、It Could Happen To You(Bメロ、Cメロの2小節目)、ステラのサビの3つ目のコード、イパネマのサビ、など。ドミナントの裏コード、S.F.D.は、このコードの存在が、その曲の特徴になっており、グンとJazzらしいものにしていると思いますスケールは、リディアン♭7が多いようです。(この、ドミナントの時の、ミクソリディアン、リディアン、はたまた♭13や♭9のなぞについても、いずれ解明してみたいですね。)以上、S.F.D.の巻でした。なんだか、のんびりしたステイホームにもすっかり慣れてしまいましたが、、ムダには過ごしません!克つまでは