*このマンガは、あまり一般の人にはなじみのない「植物病理学」をテーマにした作品で、大学の講義で副教材的に使われたりもしているのだそうです。毎年、農作物のほぼ三分の一が植物病で駄目になっている状況で、いずれ来るであろう食糧危機のときに、異常気象だけでなく、もしも病気や害虫の大発生によってほとんどの作物が収穫できなくなったとしたら、人類はいったいどうなってしまうのか、バイオテロの可能性のことなども含めて色々と考えさせてくれます。現在1~3巻から何話かがネット上に無料で公開されており、この8月30日に第4巻が発売されたばかりです。
(「植物病理学は明日の君を願う 1」(小学館)より)
*1845年に起こったアイルランドのジャガイモ大飢饉では約100万人が餓死し、死亡と海外への移住で人口が20~25%減少しました。21世紀になった現在でも、アイルランドは大飢饉以前の人口を回復していません。
(「植物病理学は明日の君を願う 3」(小学館)より)
*サツマイモが救荒作物として優れていることは広く知られていますが、既に2002年に農水省がこのように試算を出していたとは初めて知りました。しかし、現在では全国の農地のかなりの面積が太陽光パネルによって耕作不可能にされておりますので、有事の際にどれだけ対応できるのか正直不安です。
・救荒作物としてのサツマイモ
“サツマイモは高温を好み、わが国では一年草であるが、南洋では多年草で年中栽培ができる。一〇㌃当たりの生産量は、米の五〇〇㌔に対し、サツマイモはその四倍の二〇〇〇㌔で、単位面積当たりのカロリー生産量は、食糧作物中最大である。このようにエネルギー供給源として重要な作物であるから、食糧不足時代のピンチヒッターとして、ぜひ取り入れねばならない。しかも栽培法は比較的簡単である。”
(松井克己 「糧断に生きる 自給自足生活読本」(富民協会)より)
『地球上から全ての食料が無くなったとしても、ピーナッツとサツマイモだけで人間を養う十分な食料を供給することができるかもしれない』(ジョージ・ワシントン・カーヴァー)
・エドガー・ケイシー・リーディング
『農場を買える人々は誰であれ幸運である。あなたが何かを栽培したいなら、いつか来るその時に飢えることになりたくないなら、それを買いなさい。』 (3620-1、1944年1月27日)