テラ・プレタ (アマゾンの魔法の土) | 瑞霊に倣いて

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  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “テラ・プレタのことを聞いたことはあるだろうか?熱帯雨林、正確にはアマゾン盆地に、特別に豊穣な漆黒の土が多量に存在するのが科学者により発見された。魔法の土ともいえるこの土は浸食に強く、豊穣さを失うことなく通常の数倍の収穫をもたらす。アメリカ先住民族であるインディオは、土の神パチャママがこの魔法の土を創ったと信じている。ポルトガル語で『黒い土』を意味するテラ・プレタを研究した科学者たちは、腐植土以外の物質がそこに含まれていることを確認した。それは相当量の木炭やバイオ炭のほか、細かい陶器の破片、人間や動物の排泄物、そのほか今日バイオ廃棄物と呼ばれるものからなる。

 テラ・プレタの大部分は、アマゾン川沿いの、大昔の村落のあった場所に存在する。おそらく当時の人間はバイオ廃棄物を陶器のつぼに集め、さらに排泄物を入れ、においを緩和するためにかまどから出る灰や炭の一部で覆ったと推測される。しばらくしてから腐敗した中身を畑にまいたのではないか、というのが科学者たちの推論をやや簡略化したものだ。

 テラ・プレタにじっくりと取り組むと、現代の諸問題の多くを一度に解決する潜在性を持つことが明らかになる。

 短期間のうちに世界中の食糧難を克服し、驚異的な気候変動を止めることができる、と信じる科学者もいる。収穫が大幅に増加すると同時に土壌がさらに肥沃になれば、食糧難は一掃できるというわけだ。

 また、温室効果ガスを土中に保存することで地球温暖化にブレーキをかけることになるだろう。現在では、この魔法の土はアマゾン川流域以外の地域にも、多少異なる構成ではあるが存在することがわかっている。さらに、ケルト人も魔法の土についての知識を持っていたことが、その発掘物から推測されている。

 科学者が、熱狂的に語り始めると、僕はふつう、まず疑ってかかる。けれども、みずからボーア農場でテラ・プレタをつくり、野菜畑や温室で使った結果、僕もほんとうに夢中になった。『魔法の土』という異名がまさにぴったりの土。もしかすると、パチャママがほんのちょっぴり、なかに潜んでいるのかもしれない。

 しかも、食糧難を克服する潜在性があるのだ。けれども、単純きわまりない理由から、人類がこの道を進むことはあるまい。つまり、これは儲けにならない。もっと大きな機械を導入し、新種の農薬を使うほうがはるかに大きな利益をもたらす。そこから十分な利潤がある限り、テラ・プレタが広域にわたって使用されることはあるまい。”

 

(マルクス・ボクナー「自然を楽しんで稼ぐ小さな農業 畑はミミズと豚が耕す」(築地書館)より)

*テラ・プレタには長期間にわたって肥料を投入する必要がないだけでなく、ここには書いてありませんが、連作障害も起きないのだそうです。このマルクス・ボクナー氏の本には、家庭菜園でできるテラ・プレタの作り方も詳しく載っていますが、材料として使う木炭は粉砕するのが手間でしょうし、籾殻くん炭を使うと良いように思います。他にもシュタイナーのバイオダイナミック農法やゲゼル・マネーのことなども紹介されています。

 

*「カタカムナ」について読んだことのある方は、土地の波動を高め、ケガレチをイヤシロチに変える埋炭法のことをご存じだと思います。地面に約1mの深さの穴を掘り、木炭を5、6俵入れると、半径10mの範囲の土地がイヤシロチ化するというものですが、農地の場合は、テラ・プレタのように炭をまんべんなく土に混ぜ込む方がより効果も大きいのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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