天然農薬 (在来種の朝顔の薬効) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

・在来種の朝顔の薬効

 

 “花が一つでも咲けばそれで薬効がありますから、根元から引き抜いて天日でも日陰にでもかまいませんから干しておきます。干したものを葉もツルも全部で五十匁を水二升に入れて一升五合になるまで煮詰め、一斗五升の水にうすめてかけて頂けば、一ぺんでユリミミズでも全滅させることができます。

 どうか今年は五十本や六十本は必ず在来の朝顔をつくって頂きたいものです。

 梅やナシのアブラムシでも、葉や大根の青虫でも、キュウリでも稲の虫でもすべて線虫であれば、水二斗にうすめ、ウリバエ、テントウムシ、ウンカ、メイ虫、イナゴというものなら一斗五升にうすめてやって頂けば恐ろしいほど効くものです。

 まだ展着剤も高いものを買わなくとも生大豆二合を二日も水浸して、白い泡が立ってきたらすり鉢ですりつぶし、布でこして六合の水の中に入れて頂けばガラスにでもべたべたつくほどのよい展着剤になります。

 アリとハチ以外ならどんな害虫でも一ぺんでこの朝顔の水で退治できます。

 まだ大便所で夏にわくウヂでもこの朝顔のツルを入れてかき廻して、アクがでさえすればきれいに死んでしまいます。一月に一ぺんも入れておけば夏中わきません。

 また畳を上げて朝顔の煎じ汁をジョロでかけるか、または雑巾で二度もふいて置けばノミは今年は絶対わきません。

 あるいはウリやスイカが虫につかれて困るような時、あちらこちらに朝顔を植えこんでおけばそれで虫がつきません。

 このように朝顔の利用は百姓にとってずい分廣いものです。”

 

    (愛善みずほ会編「黒沢浄翁 改良稲作法」愛善みずほ会本部より)

*黒沢浄氏は、長野県の篤農家で、愛善みずほ会の創立メンバーでもあった方です(大本信徒ではなかったようですが)。この本では、他にもアオミドロ除けに松葉、モグラ除けにアセビを利用する方法などが紹介されています。コンパニオンプランツ(共生植物)については、既に様々な植物について研究され、何冊か書籍も出版されていますが、在来種の朝顔にこれほどの効果があるとは、この本を読むまで知りませんでした。とはいえ、私自身で実験し、実際に朝顔の効果を確認したわけではありません。

 

*今、アフリカや中東、パキスタン、インドなどで、イナゴの大量発生による「蝗害」が深刻な問題となっていますが、イナゴが忌避する天然の薬剤があれば、それをあらかじめ散布しておくことで、作物を守ることはできないでしょうか?