昨年7月のこと、彼女と丸の内のシュラスコ店、『バルバッコア・クラシコ』で過ごす楽しい午後の続き。
メダルを緑に裏返すと、肉が届き始める。
ピッカーニャ(イチボ)の次は、フラウジィニア(カイノミ)。
この焼き色が堪らない。
ガーリックステーキ。
1個の大きさがかなり大きい。
部位はピッカーニャ(イチボ)。
焼きチーズは彼女はいらないというので、私だけ一切れもらう。
すると、やっぱり少し食べたいと言って1/3を撮影前に切り取られてしまった。
ソーヴィニヨン・ブランの次は、濃厚なシャルドネ。
アルゼンチンを代表するワイナリー、ボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、シャルドネ、2022年。
支配人の小林さんが来られたので、「小林さんはカテナに行かれたことがあるんだよ」と彼女に紹介する。
すると小林さんはスマホを出され、「これがカテナを訪問した時の写真です」と彼女に見せてくれる。
自社畑のシャルドネ100%を、フレンチオークの樽(新樽比率35%)で、シュールリーで10ヶ月熟成。
シトラスやトロピカルフルーツ、花梨の香り。
強い果実味、酸、ミネラルのバランスが素晴らしい。
やはりカテナは美味い。
ビッフェ・デ・チョリゾー(サーロイン)も焼き色が素晴らしく、美味い。
再びフラウジィニア(カイノミ)。
次のワインは、カリフォルニアの赤。
デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズが造る、ナーリーヘッド1924、バーボン・エイジド・ダブル・ブラック、カベルネ、2022年。
デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズはシチリア出身の家族経営のワイナリーで、アメリカの最優秀ワイナリーに何度も選ばれている名門。
1924は、禁酒法時代に密かに造られ続けていたワインへのオマージュのシリーズ。
禁酒法下でもバーボンは医薬品として認められ、医師の処方箋があれば買うことができた。
このワインはバーボンの名を冠することで禁酒法時代を生き抜いたワインなのだ。
濃いガーネット。
プルーン、カシスに加え、バーボン樽由来の甘いスモーキーな香り。
バーボン樽は、内側を火で焼いて焦がしている。
黒果実の濃密な果実味とまろやかなタンニン。
ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン100%で、フレンチ&アメリカン・オークの樽で8ヶ月熟成後、バーボン・バレルで最低4か月熟成。
焦点が合っていないが、ペッパーステーキ。
これも部位はピッカーニャ(イチボ)。
目先を変えて、ハツももらう。
続く赤ワインは、シャルドネと同じくアルゼンチンのボデガス・カテナ・サパータが造る、カテナ、マルベック、2020年。
アルゼンチンのワインの聖地、メンドーサで造られる、アルゼンチンの赤ワインを代表する品種、マルベック。
黒果実の凝縮感、綺麗な酸とタンニン、バラやスミレのニュアンス、そして長い余韻。
やはりカテナのマルベックは美味い。
今日初めて食べる、アルカトラ(ランプ)と、焼きパイナップル。
肉の〆は、大好きなピッカーニャ(イチボ)。
記憶にないが、マルベックを飲み干すと、何故かスプマンテをまた飲んでいる。
飲んでいるのは、イタリア、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のロータリが造る、ロータリ、ブリュット、メトード・クラッシコ。
満席だった店内にも空席が目立ち始めている。
私たちも食後のデザートを選びに行く。
フェイジョアーダやカレーもあるが、何時も肉だけでお腹がいっぱいになるので一度も食べたことがない。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。