2月のこと、友人たちと北千住で過ごす楽しい夜の続き。
『激太鳥』でアペロをした後は、本会の店に向かう。
日光街道(国道4号線)を渡り更に先に進むと、アメブロガーさん御用達のお店、『たかみや』がある。
でも今夜のお店はここではなく、もう少し先。
今夜のお店は、『能登割烹とぐち』。
能登半島地震から一年余りが過ぎたが、まだ復興にはほど遠い状況。
少しでも能登の応援になればと、能登料理のお店で能登応援会食。
開店時間に入店したので、一番乗り。
三つある四人用のテーブルの一番奥に通される。
奥から入口側を撮影。
厨房では大将が料理の準備に忙しそう。
厨房の前には、カウンター席。
カウンターの上には酉の市の熊手。
今日は立春の翌日。
となれば、まずは縁起物の立春朝搾り。
立春の朝に搾った生酒で、地元の神社でお祓いをし、その日のうちに出荷される春を迎える祝い酒。
2025年は全国で41の蔵が参加。
四人で乾杯。
今夜のメンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ノンベェさん、そして私。
栃木県佐野市の第一酒造が醸す、開華 純米吟醸 生原酒 令和七年乙巳(きのとみ)二月三日 立春朝搾り。
使用米は五百万石と美山錦、精米歩合は55%。
立春朝搾りは毎年飲んでいるので、今年も飲めて嬉しい。
お通しは、もずく。
器は、美しい江戸切子。
乾杯が終わったところで、三人からノンベェさんにお誕生日のお祝いを贈呈。
お祝いの品は、エノテカで購入した、イタリア、ピエモンテ州の名門、プルノットのワイン。
ノンベェさんからは、染めの安坊の本染め手ぬぐい。
私がいただいた手ぬぐいの柄は、江戸切子。
図らずも、江戸切子の共演となった。
もずくを綺麗に食べきり、器を撮影。
刺身は、寒ブリ。
脂がのって美味い。
醤油皿には窪みがあり、醤油をさすとペンギンの姿が現れる。
ちぃさんの皿のペンギンはスマート。
私も注意深く醤油を注いだつもりだが、太り過ぎのペンギンになってしまった。
焼しらこも美味い。
立春朝搾りを飲み干すと、能登の酒を選ぶことにする。
酒のリストには、”カヨちゃんおすすめ”と書かれている。
カヨちゃんは四谷の『鈴傳』出身で、ノンベェさんのお友達。
今夜はお休みで会えないのが残念。
ここからは徳利で飲むことにし、一合徳利を二本お願いする。
酒器も美しい江戸切子。
頼んだ酒は、石川県鹿島郡中能登町の鳥屋酒造が醸す、池月 本醸造 生 うすにごり。
池月は、源頼朝の名馬の名前。
使用米は石川県産五百万石、ほほほの穂、精米歩合は60%。
アルコール度数は18%と高い。
鳥屋酒造はまさに能登の小さな酒蔵。
震災被害から立ち直るためMakuakeで支援金を募集し、酒造りを力強く再開している。
友人達と『能登割烹とぐち』で過ごす、楽しい夜は続きます。