ワインは素敵な恋の道しるべ -22ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

いよいよ司牡丹での試飲の始まり。

メンバーは、かずみさんご夫妻、そして、しづちゃんと私。

 

本来、休日に試飲は行っていない。

今回はかずみさんが、ご友人の司牡丹の社長の弟さんにお願いしてくれて実現したもの。

特別に日本酒を紹介してくれるのは、営業部の下元課長。

 

今日の試飲酒がずらりと並ぶ。

 

司牡丹 生鮮酒[夏] 零下貯蔵 生酒 超辛口 純米酒。

春に搾った酒を生のまま零下5度で貯蔵し夏に販売する酒で、今年(2024年)の生産量は僅か、1,500本。

 

夏に飲むフレッシュで爽快な生酒がうまい。

使用米は非開示、精米歩合は65%、日本酒度は+7前後。

 

どんどん注いでもらう。

やはり試飲は楽しい。

 

司牡丹 純米吟醸酒 土佐麗。

土佐麗は高知県が開発した新しい酒造好適米で、各蔵が順次採用を始め、司牡丹も今回初めて使用したとのこと。

淡麗辛口の司牡丹らしい酒だ。

土佐麗を60%まで磨いて醸されている。

 

司牡丹 仁淀ブルー 純米酒。

司牡丹の酒は仁淀川の伏流水で醸されている。

使用米は非開示、精米歩合は65%。

 

仁淀川

これが仁淀ブルー(司牡丹のH.P.からお借りしました)。

私も仁淀川の上流に行ったことがあるが、生憎その日は激しい雨で仁淀ブルーを見ることはできなかった。

 

司牡丹 純米吟醸 CEL-24。

司牡丹は淡麗辛口を身上としているので、フルーティーな甘口の酒を醸す酵母CEL-24を使った醸造には抵抗があったとのこと。

そこで、司牡丹の文字を上下反転させている。

通称は、”さかさぼたん”。

 

司牡丹らしからぬ甘口の酒で、日本酒度は-14。

それでも酸があるので甘さは口に残らず、爽やかな飲み口。

使用米は土佐麗、精米歩合は60%。

高知酵母CEL-24で醸された酒は全国的に人気で、亀泉、豊能梅、桂月、安芸虎など、多くの蔵で造られている。

 

司牡丹 酒槽搾り 純米大吟醸 原酒。

この酒は佐川町のふるさと納税返礼品にも使われている。

 

素晴らしくバランスの良い綺麗な酒で、海外での評価も高いのだそうだ。

使用米は高知県産の永田農法山田錦、精米歩合は40%。

 

司牡丹 生酛 純米 かまわぬ。

”鎌”と”輪”と”ぬ”で”かまわぬ”と読む。

これは東京でも飲んだことがある。

 

自然のままの生酛造りということで、”何も構わぬ”酒という意味で名付けた酒。

綺麗な酸を持つ切れの良い酒に仕上がっている。

精米歩合は65%。

 

司牡丹 純米酒 二割の麹が八割の味を決める。

浅野徹杜氏の考え方をそのまま酒の名前にしたもの。

 

麹米・酒母米には精米歩合55%の山田錦を使用し、掛米には精米歩合70%のアケボノを使用。

酵母は、高知酵母のAA-41。

昨年の展示会に出品し好評を博したことから、今年(2024年)新発売したもの。

 

今回飲んだ8種類の酒が並ぶ。

あ、一本撮影忘れに気が付いた。

 

隙間から見えているのが、司牡丹 永田農法 純米酒。

使用米は、永田農法による四万十町産の山田錦と土佐錦、精米歩合は麹米が65%、掛米が70%

永田農法とは、永田農業研究所の永田照喜治先生が開発した、驚異的に高品質の野菜や果物を育てる農法。

農薬はもちろん、肥料や水までも必要最小限しか与えず、植物本来の生命力を引き出す自然な農法であり、環境に対する負荷も大変小さいことが特徴で、スパルタ農法、原産地再現農法とも言われている。

 

下元課長が、「クラフトジンも造っています」と紹介してくれた。

 

これが、マキノジン。

牧野富太郎博士がエチケットに描かれている。

 

以下、司牡丹のH.P.を引用。

”高知市のBar「Craps」の一流バーテンダー・塩田貴志氏の「高知県初のクラフトジンを造り世界一のジンに育てたい!」というアツい思いに共感し、司牡丹はジンの製造免許を取得しました。そして、佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士が発見し亡き妻の名をつけた「スエコザサ」をキーボタニカルに、県産柑橘類やショウガやハーブなど12種類のボタニカル原料を使ったクラフトジンが、牧野博士の実家の酒蔵跡地「牧野蔵」に設置されている蒸溜器によって蒸留され、「マキノジン」と命名されて誕生しました! 柑橘類の香りとスパイシーな香りなどが融合した複雑な香りを持ち、アジア風のエキゾチックな味わいに仕上がっており、「炭酸水と香酸柑橘類を使ったジンリッキーなどに最適!」と、塩田氏は語っています。ぜひお試しください!”

 

マキノジンは、イギリスで開催されるIWSC(International Wine and Spirit Competition)2024で銀賞を受賞している。

 

試飲が終わり、記念撮影。

気に入ったお酒を購入し、「酒ギャラリー ほてい」をあとにする。

楽しい高知の旅は続きます。

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

メンバーは、しづちゃんと私。

日曜朝市からホテルに戻り、シャワーを浴びて着替えを済ませると、チェックアウト。

 

かずみさんご夫妻に車でピックアップしてもらうと、高知市の西方、佐川町に向かう。

まず立ち寄ったのは、「まきのさんの道の駅 佐川」。

 

そう、佐川町は牧野富太郎博士の故郷。

 

新鮮野菜がとても安く、買いたい気持ちを抑えるのに苦労する。

既にキャリーバッグはほぼ満杯。

これから買う日本酒の場所を空けておかなければならない。

 

高知の道の駅は、お酒のコーナーが充実している。

この道の駅に置かれているのは、仁淀川水系の地酒。

司牡丹、亀泉、酔鯨の三つの蔵だ。

司牡丹にはこれから訪問する。

亀泉には2023年に、酔鯨には2019年に訪問している。

 

亀泉酒造訪問記事はこちら。

 

 

 

酔鯨酒造訪問記事はこちら。

 

 

道の駅を出ると、次の目的の場所に向かう。

この長い白壁の建物が酒蔵の規模を物語る。

 

ここが、司牡丹。

 

NHKの連続テレビ小説”らんまん”で神木隆之介演じる牧野富太郎がここを歩いた時には、舗装面の上に土を敷いて舗装されていない当時の道を再現したのだそうだ。

 

上町(うえまち)周辺には歴史的建造物が多く保存されている。

 

長い瓦葺の塀が美しい。

 

ここは名教館。

 

安永元年(1772年)の創設で、多くの維新の志士を輩出した。

 

名教館の角は、上町の名所旧跡の中心。

 

四方に名所旧跡がある。

 

名教館の向かいにも古い住宅。

 

ここは、旧浜口家住宅。

今は、さかわ観光協会の事務所兼お土産販売所・休憩室となっている。

 

右が旧浜口家住宅で、塀の向こう側には美しい庭園。

左の白壁は、司牡丹。

 

こちらは、司牡丹の建物が並ぶ酒蔵の道。

 

目的の場所は、酒蔵の道にある司牡丹の「酒ギャラリー ほてい」。

 

猛暑の外から「ほてい」に入ると、エアコンが効いていて生き返る気分。

畳の間があり、色々な民芸品が展示されている。

よく見ると、これも販売品。

 

ギャラリーというだけあり、日本酒だけでなく種々雑多なものが。

 

奥に女優さんの写真を見付けた。

司牡丹のCM女優と言えば、司葉子さん。

でもこの写真は中野良子さんだった。

 

こちらには酒器の展示。

 

高知の酒器は恐ろしい。

ひょっとこの盃は口の部分に穴が開いているので、指で塞いで飲む。

酒を飲み干さないと盃を置けないのだ。

天狗の盃は鼻が邪魔になり、裏返さないと下に置けない。

つまり注がれた酒は飲み干さないと手を離すことが出来ない。

 

柱に貼られた紙が面白い。

これは土佐の伝統的なお座敷遊びの歌。

夜更けまで宴会を続けていると、べろべろの神様が降臨するのだそうだ。

 

これがべろべろの神様。

高知駅に置かれているので、ツーショット撮影。

しづちゃんと過ごす、楽しい高知旅行は続きます。

 

 

 

 

 

 

今日は、セント バレンタインズ デー、ということは、亡き父の誕生日。

今夜はカルヴァドスをお供にチョコレートを食べて、亡き父を偲びたいと思います。

 

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

メンバーは、しづちゃんと私。

 

二日目の朝は早起きし、お城下追手筋で開催されている朝市へ。

土佐の朝市は元禄3年(1690年)以来330年以上の歴史を持つ。

日曜市は午前6時から午後3時頃まで、約1㎞に約300店が軒を連ねる。

朝7時だというのに強い日差しがじりじりと照り付け、蝉の大合唱が頭の上に降りかかる。

ここのところのあまりの暑さに、出店数が減っているのだそうだ。

 

まず立ち寄ったのは、ここ。

美味しそうな寿司やおはぎが並ぶ。

 

これが今日の朝ご飯。

右が茗荷寿司、左がりゅうきゅう寿司。

りゅうきゅうは朝市でも販売されている、高知で定番の野菜。

 

サボテンやハーブの苗を売るお店もある。

 

花屋さんで、珍しい切り花を見付けた。

ショウガ科ホザキアヤメ属の、フクジンソウ(福神草)で、原産地はインド東部から東南アジア。

こんな熱帯植物が美しく咲いているのは、流石、南国土佐。

と言っても、冬は温室栽培かもしれないが。

 

とにかく野菜が安い。

右上の緑の細長い野菜は、ささげ。

名札には”ふろ”と書かれている。

 

左はハナニラ。

右がりゅうきゅう。

りゅうきゅうとは、サトイモ科のハスイモの葉と茎が繋がる葉柄部分のこと。

ハスイモの芋は小さくて食用とはならず、この茎の部分だけが食用とされる。

まだ記事をアップしていないが、昨年10月にホーチミンを訪問した時、市場で売られていた。

 

かなり歩いたが、まだまだ先に続いている。

人出も増えてきた。

 

お餅屋さんの餅が美味しそう。

 

桜餅を購入。

 

しづちゃんと一つずつ分けて食べる。

上品なこしあんで美味い。

 

新生姜が綺麗で安い。

野菜は重くて場所をとるので買わないと決めていたが、思わず購入。

 

しづちゃんが「食べるべき」という”いも天”のお店。

店の前には行列、そしてTVクルーも撮影に来ている。

 

サツマイモのフリットといった感じで、熱々でとても美味い。

 

客がどんどん増え、歩くのも大変なほど。

 

りゅうきゅうを切断せずにそのままの大きさで販売しているお店を見つけた。

お店の方によると、これは小さい方で最盛期にはこの倍の太さがあるのだそうだ。

真ん中は皮を剝いて輪切りにしたりゅうきゅう、右はそれを塩もみにしたもの。

 

干物のお店もある。

干物にしてあれば、朝から30℃を超える気温でも大丈夫なようだ。

 

ひろめ市場の前まで来た。

今までは毎回ここで飲んでいるが、今回は寄る時間が無い。

 

夏の高知の風物詩は、アイスクリームではなくアイスクリン。

 

昔は刃物屋さんが何店もあったが、今はここだけのようだ。

土佐の刃物は有名で、私の包丁は日本橋木屋で揃えているが、昔、高知で買った柳葉と出刃も愛用している。

 

刀剣類の店もある。

一緒に氷菓子が売られているのが面白い。

 

朝市の終点は高知城。

朝食も買い物も済ませたので、ホテルに戻ってシャワーを浴び、次の目的地に移動することとする。

楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、しづちゃんと共に高知の赤岡で開催された「絵金祭り」に参加した楽しい午後の続き。

 

陽が落ちると、人出が益々多くなってきた。

 

絵師金蔵こと、狩野派の画家、弘瀬金蔵が残した芝居絵鑑賞の続き。

ここでもボランティアの学生と思われる説明者の話しが興味深い。

 

薄暗い中でゆらゆらと揺れる蝋燭の光で観る芝居絵は迫力がある。

 

どの絵の前にも多くの人だかり。

前に出て撮影するのは結構大変。

 

この説明者の話しも面白い。

 

ここには二枚の芝居絵。

 

ここにも二枚の芝居絵。

 

赤岡の人々は芝居が好きだったのだろう。

先の記事でアップした、弁天座での子供歌舞伎の公演も素晴らしかった。

 

一枚一枚の絵の内容を知ればもっと楽しめるのだが、説明を聞いていると時間がいくらあっても足りない。

 

夜になると道の行灯に火が燈り、一層お祭りらしくなる。

 

いよいよ最後の展示。

 

ここは古い蔵造りで、軒には絵金の暖簾が掛かっている。

 

これで絵師金蔵の芝居絵鑑賞は終了。

23枚の内、18枚を撮影することが出来た。

 

お腹が空いたので、出店がある広場で夕食を食べることにする。

奥のステージでは、ビンゴゲームの番号読み上げが続いている。

 

まずは生ビールで乾いた喉を潤す。

 

まだ夜遅いわけではないが、料理は多くが売り切れ。

残っているものを急いで買い集める。

まずはたこ焼き。

 

鶏皮餃子。

 

塩焼きそば。

 

ビンゴゲームが終わると、シンガーソングライターの歌と演奏。

 

サクッと食べると、再び高木酒造を訪問し、六代目にさようならの挨拶。

 

あかおか駅に来るときは一両編成だったが、帰りはお祭りの夜だけあって三両編成。

網棚の上には何故か虎のマーク。

 

電車を降りて車体を見ると、阪神タイガースの文字が。

 

ここでやっと気が付く。

阪神タイガースのキャンプ地は高知県の安芸だった。

 

高知駅に到着。

 

アンパンマンにお休みを言い、ホテルへ。

しづちゃんと過ごす、楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、しづちゃんと共に高知の赤岡で開催されている「絵金祭り」に参加した楽しい午後の続き。

 

絵金蔵の前には、高木酒造の振舞い酒のブース。

プラカップでお酒をもらっても良いのだが、折角なので豊能梅の枡を購入。

 

購入した枡になみなみと酒を注いでもらう。

酒は、豊能梅 土佐の夏純吟。

毎年夏に飲んでいる、大好きな純米吟醸酒だ。

 

家のセラーにも1本入っていたので、参考までに写真をアップ。

 

弁天座前の出店で揚げ物を買い、食べながら酒を味わう。

 

酒を飲んでいると、絵金歌舞伎の第二部が始まるとの案内が。

急いで食べ終えると、パンフレットを購入し、酒枡を持ったまま弁天座に入館。

 

今回観る演目は、義経千本桜~鮨屋の段~。

約一年前に片岡仁左衛門主演で”鮨屋の段”を歌舞伎座で観ているので、あらすじはわかっている。

 

歌舞伎座での鑑賞記事はこちら。

 

 

幕が開く。

土佐絵金歌舞伎は、子供歌舞伎。

子供たちがほとんど全ての役を演じるのだ。

 

謡いと三味線は流石に大人の役割。

義太夫、常磐津、清元、長唄は見台で見分けることが出来る。

この房が付いた見台は義太夫。

 

どのくらい練習をしているのだろうか。

長台詞も難解な台詞もどんどんこなし、舞台は佳境に入っていく。

 

梶原平三景時が三位中将維盛の詮議に訪れる。

花道での演技も本格的。

 

維盛一家を助けるため、いがみの権太は若侍(小金吾)の首を維盛として、そして自らの女房と倅を、維盛の妻=若葉の内侍と息子=六代の君と偽って差し出す。

 

身代わりとは知らず、権太の行いに怒った鮨屋の弥左衛門に刺され、苦しい息の下で権太は真実を話すところで、幕となる。

 

これは見応えのある舞台だった。

 

歌舞伎鑑賞を終えると、絵師金蔵の芝居絵を観に行く。

途中、浴衣姿の女性四人組と出会う。

その中のお一人が、かずみさんの奥様。

この人混みの中でも出会えて互いに喜びあう。

 

狩野派の絵師、弘瀬金蔵(1812~1876)は江戸末期から明治初期に活躍し、その芝居絵は赤岡町に23枚が残されている。

 

絵金祭りではその絵が民家や商店の軒先に飾られ、鑑賞することが出来る。

絵は蠟燭の光で照らされ、妖しい雰囲気を醸し出している。

 

それぞれの絵には説明者が付いていて、題材となっている芝居の説明をしてくれる。

 

それぞれの絵の前には多くの人だかり。

説明が終わるとどっと入れ替わるので、前方に進み出て撮影。

 

撮影は自由だが、フラッシュは禁止されている。

 

説明者の多くはボランティアで、学生も多いのだそうだ。

 

全ての説明を聞いてみたいが、枚数が多いので時間がかかる。

 

適当に端折りながら見て歩く。

 

江戸末期から明治初期に描かれた芝居絵が良い状態でこれだけ残っていることは素晴らしい。

 

芝居絵は一つの場面を描いたものではなく、登場人物を一つの画面に集約し複数の場面を同時に描いたものが多いようだ。

 

23枚の絵の内、ここまでで10枚を鑑賞。

しづちゃんと過ごす、楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、しづちゃんと毎年恒例の高知旅の続き。

 

色々トラブルに見舞われながらも、何とかあかおか駅に到着。

改札を出ると、”えきんさん”が迎えてくれる。

 

赤岡に来た目的は、”絵金祭り”。

毎年第三土曜日と日曜日に開催される、絵師金蔵こと弘瀬金蔵の芝居絵を鑑賞するお祭り。

弘瀬金蔵(1812~1876)は江戸末期から明治初期にかけて活躍した狩野派の絵師で、ここ赤岡に居住し、多くの芝居絵を残している。

この祭りでは現存している23枚(内5枚はレプリカ)の芝居絵や土佐絵金歌舞伎を楽しむことが出来る。

 

高架下にはこんな展示も。

赤岡で毎年4月の最終日曜日に開催されるもう一つの祭りが、”土佐赤岡どろめ祭り”。

男性は一升、女性は半升の大杯の酒を飲み干す時間と飲みっぷりを競うのがメインイベント。

どろめとは、生のしらすのこと。

 

各駅のキャラクターが展示されている。

絵金さんの前にお人形が二体置かれているが、これは中年の男性が置いたもので、人形の髪や服を整え、話しかけながら撮影していた。

 

まずは、港を見に行く。

小型の漁船が係留されているが、今日はお祭り、どの船も早々に漁を終え、戻ってきたのだろう。

 

地図を頼りに、絵金蔵と弁天座を目指すことにする。

でもこの地図、わかりにくい。

 

歩いていると、しづちゃんが「あ、豊能梅」と、高木酒造を見付けた。

そうか、高木酒造はここにあったのかと急いで蔵に向かう。

前回来た時はかずみさんが車で案内してくれたので、駅との位置関係がわかっていなかった。

 

蔵の前には、六代目の高木一歩さん。

奥様とお子さんにも会えて話が弾む。

 

今年の新酒鑑評会で一歩さんの酒が金賞を獲得している。

 

テーブル上には高木酒造の酒がずらりと並ぶ。

 

でもお酒よりもまずは水。

今日は猛暑なので、水分を補給しないと熱中症になってしまう。

 

蔵では梅酒も造っている。

その梅も販売されていた。

お隣の酒粕と共に買いたいが、生もので要冷蔵とのことで断念。

 

一歩さんが蔵の中をひとわたり案内してくれる。

以前詳しく見学しているので、新しく導入された設備を中心に説明していただく。

 

ここの搾り機は薮田製。

以前からの改良点を詳しく説明してくれ、これだけ長い酒造りの歴史の中で、まだ進化しているのかと感心しきり。

 

蔵見学の詳しい内容は、前回2019年7月の訪問時の記事をご参照ください。

設備はこの時に比べて色々更新されています。

 

 

この絵は、五代目の友人の漫画家さんが豊能梅のフラッグシップの純米大吟醸、”龍奏”をテーマに描いてくれたもの。

髪の毛は5弁の梅の花を表している。

 

これが現在の豊能梅 純米大吟醸 龍奏のエチケット。

上の派手な絵に変わればインパクトは大きい。

 

六代目に蔵見学の礼を述べ、豊能梅をあとにする。

 

祭り会場に近づくにつれ、人出がどんどん多くなる。

 

ところどころに飲食スペースが設けられている。

一通り見学を終えたら、何か食べることにしよう。

 

金魚すくいが懐かしい。

よく見ると、破れる紙300円、破れない網500円と書かれている。

私が子供の頃は全て紙製で、破れない網なんて無かった。

破れない網でも、すくえる金魚の上限は5匹。

 

運営本部の前に来ると、高木酒造の五代目と遭遇。

新春に東京で五代目とお会いした時に絵金祭りの話しになり、今回の訪問を決めた。

その五代目に祭りの会場で会えて、お互い大喜び。

この日は猛暑で私はシャツもズボンも汗びっしょり。

随分だらしない格好になっている。

 

”絵金蔵”と”弁天座”まで来た。

ここですべきことが二つある。

しづちゃんと過ごす、楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

メンバーは、高知のかずみさん、そして、しづちゃんと私。

桂月の土佐酒造でたっぷり試飲を楽しみ、気に入った酒を購入した後は、ランチのお店に向かう。

 

土佐酒造滞在時間は一時間の予定が二時間となったので、ランチのお店に一時間遅れで到着。

かずみさんが案内してくれたお店は、『イールファーム うなぎ家』。

 

時間は既に13時を過ぎているので、お店は空いている。

真ん中の柱に貼られた”ご飯大盛り無料”の紙を目敏く見つけてしまった。

 

日本酒をたっぷり試飲してきているので、ビールは一本を三人で分けて飲むことに。

 

三人で乾杯。

タクシーをハイヤー利用で来ているので、かずみさんも安心して飲むことが出来る。

 

かずみさんは、鰻重。

土用の丑の日はもうすぐなので、王道の選択。

 

私も鰻を食べるつもりでここに来たが、こんな幟を見付けてしまった。

鰻と牛肉を比べると、やはり牛肉を選ぶ。

 

四万十麦酒牛ザブトン重が届く。

 

蓋を開けると、麗しき四万十麦酒牛。

ご飯はもちろん大盛りにしてもらっている。

 

サシがたっぷり入った肉は柔らかく旨みが凝縮されていて、口の中でとろける美味しさ。

脂が重くないので胸に支えない。

神戸牛や松阪牛や宮崎牛にも負けない、素晴らしい牛肉だ。

 

2/3はそのまま食べ、残り1/3はお茶漬けに。

これがまた美味い。

 

美味しく完食。

 

『うなぎ屋』を出ると、歩いて行ける場所にあるミシマ・ファームに向かう。

 

ここは日本で二番目に小さなワイナリーなのだそうだ。

 

ミシマ・ファームの説明は、生食用ブドウについて。

元々生食用ぶどうの農園で、その巨峰などのぶどうを使ってワイン造りを始められたのだそうだ。

ぶどう栽培は、オーガニック。

 

奥様に案内していただく。

それにしても、暑い。

 

ここがぶどう畑。

昨年、今年と気温が高く、栽培に苦労されているとのこと。

安芸クイーンを試食させていただく。

お隣の畑は、巨峰。

別の場所にあったメルローとナイアガラの畑は手放されたとのこと。

現在は少量生産で、会員への販売に特化されているようだ。

 

ミシマ・ファームを出ると、「道の駅 土佐さめうら」でお買い物をし、帰途に就く。

東京では米が入手難となっていたので、美味しいと評判の嶺北米を友人達へのお土産に購入。

山の間に見えているのは、四国の水がめ、早明浦(さめうら)ダム。

 

吉野川では釣りやキャンプを楽しむ人の姿も。

 

坂東太郎、筑紫次郎、四国三郎として日本三大暴れ川に数えられる吉野川だが、上流のこの辺りはまだ川幅も狭い。

 

走ること約一時間、タクシーにホテルまで送ってもらい、かずみさんとお別れする。

ホテルにチェックインし、シャワーを浴びて洋服を着替えると、しづちゃんと高知駅に向かう。

はりまや通りには至る所にアンパンマンのキャラクター。

 

高知駅前には幕末の志士三人の像。

左から、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎。

 

高知駅に到着。

乗る電車の発車まで7分もあるので、写真を撮ったりしながらゆっくり改札に向かう。

ところが、問題発生。

自動改札機をPASMOで通過しようとしたら、カードリーダーが無い。

駅員に聞くと、「PASMOもSuicaも使えません。切符を買ってください」とのこと。

券売機で切符を買おうとするが、行き先の”あかおか”の駅名が出てこない。

そう言えば、あかおか駅は第三セクターの土佐くろしお鉄道にある駅だった。

女性の駅員がやってきて、「そっちの券売機では買えません。こっちの券売機で買ってください」と言って操作を手伝ってくれ、何とか往復切符を購入。

 

改札を通り抜け、エスカレーターを駆け上がり、乗るべき列車(電車ではない)にぎりぎりセーフ。

先頭車両に飛び込んで、ほっと一息。

列車に揺られながら、念のためお隣のご婦人に、「この列車は”あかおか”に行きますね」と質問。

すると、「行きませんよ。あかおかに行くのは最後尾の一両だけで、次の後免駅で切り離されます」とのこと。

 

三両編成の電車の中を、急いで先頭車両から最後尾車両に移動。

こうして、何とかあかおか駅に到着。

2019年に赤岡を訪問した時は、かずみさんが車で案内してくれた。

今回はかずみさんは用事があって私たち二人だけでの赤岡訪問となったが、前回のかずみさんのご厚意が改めて身に染みる旅となった。

 

向かい側のホームには、高知駅に向かうアンパンマン列車。

色々あっても楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

昨年7月の高知旅行の続き。

メンバーは、高知のかずみさん、そしてしづちゃん、私。

土佐郡土佐町の土佐酒造を訪問している。

蔵を案内してくれているのは、杜氏の佐竹さん。

 

蔵見学のあとは、お楽しみの試飲の時間。

数種類の酒を試飲させてくれるそうだ。

 

最初の酒は、桂月 超辛口 特別純米酒 60。

使用米は、麹米が吟の夢、掛米が銘柄非開示の国産米、精米歩合は60%。

日本酒度+11の辛口。

 

2種類目の酒は、桂月 超辛口 特別純米酒 60 生。

同じ造りの酒を、火入れと生で飲み較べ。

それぞれの特徴を感じることができる楽しい試飲だ。

 

3種類目の酒は、桂月 相川誉 山廃純米酒 58。

使用米は土佐町相川地区の棚田で契約栽培された吟の夢、精米歩合は58%。

土佐酒造は輸出に力を入れており、海外での権威ある日本酒コンペティション、IWC(The International Wine Challenge)のSAKE部門、フランスのKura Masterで多くの受賞歴を保有。

この酒も、2022年Kura Master金賞を受賞している。

 

4種類目の酒は、桂月 吟の夢 純米吟醸酒 55。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は55%。

 

5種類目の酒は、桂月 吟の夢 純米大吟醸 50。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は50%。

同じ米を使った純米吟醸と純米大吟醸の飲み較べ。

 

6種類目の酒は、桂月 吟の夢 純米大吟醸 45。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は45%。

更に磨きをかけた45%精米の純米大吟醸。

澄み切った美味さ。

 

7種類目の酒は、桂月 Sake Nature(サケ・ナチュール)。

使用米は嶺北地方の棚田で有機栽培した吟の夢または山田錦、精米歩合は45%、生酛造りの純米大吟醸。

 

この酒は『ブラッスリー ポール・ボキューズ 大丸東京』の16周年記念パーティーで出された。

その時の記事は、こちら。

 

 

8種類目の酒は、桂月 吟の夢 純米大吟醸 40。

使用米は嶺北地方の棚田で契約栽培された吟の夢、精米歩合は40%。

米の恵みを感じる、つくづく美味い酒だ。

 

数種類と聞いていたが8種類も試飲することができ、佐竹杜氏に感謝。

 

試飲が終わったと思ったら、佐竹さんが「これも飲んでみませんか」と新しいボトルを抜栓してくれる。

9種類目の酒は、スパークリング 匠 John。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は50%の純米大吟醸スパークリング。

輸出を狙った酒で、ボトルはハーフとマグナムまで揃えている。

面白いのはボトルの容量で、日本酒は1800ml・720ml・300mlだが、このスパークリングはワインと同量で、1500ml・750ml・375ml。

 

10種類目の酒は、スパークリング 好 Hao。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は45%の純米大吟醸スパークリング。

 

これは欧州、特にフランスで好評のようだ。

 

更に新しい酒が出された。

11種類目の酒は、桂月 CEL24 純米大吟醸 50。

使用米は吟の夢または山田錦、精米歩合は50%。

高知県工業技術センターが開発した、カプロン酸エチル系のフルーティーな酒を生み出す酵母、CEL24で醸された純米大吟醸。

日本酒度は-4と、同じくCEL24で醸された亀泉や豊能梅に較べると甘さは控えめ。

 

この酒は、6月に訪問した『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で飲んでいる。

その時の記事はこちら。

 

 

12種類目の酒は、桂月 にごり 純米大吟醸 50。

使用米は吟の夢または山田錦、精米歩合は50%。

 

この酒は冷えたワイングラスでいただく。

フルーティーな米の旨みが堪らない、実に贅沢なにごり酒だ。

 

説明を受けながら飲み、感想を話し合うのが楽しい。

 

〆は13種類目の、桂月 吟の夢 特別本醸造 60。

使用米は嶺北地方産の吟の夢、精米歩合は60%

淡麗辛口の飲み飽きしない酒で試飲を締めくくる。

 

試飲した13種類のボトルと共に、佐竹杜氏を記念撮影。

 

更に、私と二人でも撮影に応じてもらう。

佐竹杜氏に感謝の、桂月の土佐酒造訪問でした。

(佐竹さんは、現在は土佐酒造を退職されています。)

友人たちと過ごす、楽しい高知の旅は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、早朝の電車で羽田空港に向かう。

 

しづちゃんと第二ターミナルで合流すると、荷物検査場へ。

チェックインは前日にネットで済ませてある。

 

プライオリティーレーンで荷物検査を済ませると、ラウンジでひと休み。

 

学校の夏休みの初日と言うことで空港内は大混雑だが、早朝のラウンジは空いている。

 

まずは生ビールで乾杯。

しづちゃんは一番搾り、私は黒ラベル。

 

羽田空港のコンビニで朝食を買うつもりだったが、電車が遅れ、更にコンビニのレジがとても混んでいたので断念。

地方空港行きの便はバス移動かサテライトでの搭乗となるため、ラウンジから航空機への移動にとても時間がかかる。

従って、一時間前に空港に着いても、ラウンジで過ごせる時間は20分ほどしかない。

 

延々と歩き、バスゲートに到着。

多くの搭乗客でごった返している。

 

飛行機の出発時間になってやっとバスが来た。

両隣の大分便と岡山便は既に出発時間を過ぎているが、バスの数が足りず、多くの乗客が未だターミナルで待機の状態。

バスの運転手が足りないと聞いていたが、ここまでとは思っていなかった。

 

優先搭乗のお陰で最初のバスに乗り、ようやく駐機場に到着。

結局、25分遅れでの離陸となった。

 

早朝の起床だったので、機内では二人とも爆睡。

ふと目が覚めると、眼下に陸地が。

ここは室戸岬なのだろうか。

 

右にゆっくりと旋回しながら高度を下げる。

海面が迫り着水するのではと思ったが、このまま滑走路に滑り込む。

 

今年(2024年)も高知龍馬空港に到着。

 

かずみさんと到着ロビーで落ち合うと、かずみさんが手配してくれたタクシーに乗り込む。

前回までの旅はかずみさんが車を出してくれたので、酒蔵巡りをしてもかずみさんは試飲することが出来なかった。

そこで今回はタクシーをハイヤー利用することにしたのだ。

 

訪問する土佐酒造がある土佐郡土佐町は吉野川沿いの山の中。

片道約1時間、60km程の旅となり、タクシーの貸し切り料金は往復で約33,000円。

 

車は吉野川沿いの道をどんどん山の中へ。

何故こんな場所に酒蔵があるのかと不思議に思う。

 

いよいよ土佐酒造に到着。

これが蔵への取り付け道路。

山の中だが、思ったより田んぼがある。

嶺北地方の米は美味しいことで有名なのだそうだ。

そして食用米と収穫時期がずれる酒造好適米は農家にとってもありがたい栽培品種とのこと。

 

歴史を感じさせる煉瓦造りの煙突。

今はもう使われていない。

 

かずみさんが事務所に、到着した旨を告げに行ってくれる。

 

入り口の柱には、「銘酒桂月酒造工場」と書かれている。

 

事務所の入り口には、大きな杉玉。

 

杜氏の佐竹さんが蔵の案内をしてくれる。

昔はこの釜で米を炊いていたが、今は蒸気で蒸しているのだそうだ。

 

釜の上の天井は二重構造で、蒸気が抜けるようになっている。

 

先代のオーナーの時までは普通酒ばかり造っていたが、先代の甥にあたる今のオーナーになってから大改革をし、純米酒、純米吟醸酒中心の経営に転換。

そのため、温度管理ができるサーマルタンクなどの最新設備が導入されている。

佐竹さん自身、この改革の一環として司牡丹から土佐酒造に招聘されてきたとのこと。

 

麹室も案内してくれる。

重い蒸米を乗せるので、長年の使用で木製の台にも床にも歪が出ている。

 

最新の設備も導入されている。

省力化機械も多い。

 

搾り機は薮田製かと思ったら、NSKエンジニアリング(兵庫県神戸市、旧・内外食品工機)製だった。

 

米の保管庫では精米技術について話が弾む。

超扁平精米では効率的に不純物を取り除き有用なでんぷん質を無駄なく残すことが出来る。

このため、従来の高精米は不要で、低精米でも高品質の酒を醸すことが出来る。

一方で日本では純米吟醸酒は磨き60%以上、純米大吟醸酒は50%以上と定められており、超扁平精米によって造られたどんなに高品質な酒でも精米歩合を達成しないと純米吟醸、純米大吟醸を名乗れないという矛盾が生じている。

新しい精米技術が出来たのだから、SDGsの時代、それに合わせて規格を変える時期に来ている。

 

敷地内にある新しい建物は、東京工大出身の現社長が自ら設計されたもの。

 

佐竹杜氏はどんな質問にも丁寧に答えてくれ、最新の酒造技術、そして桂月に関し知識を深めることが出来る。

 

蔵には黒く塗った壁が残っている。

第二次世界大戦のときは、米軍機が太平洋から高知を横切って瀬戸内の工業地帯を爆撃していた。

その帰りに使い残した爆弾を投下することがあったので、標的にならないように白い壁を真っ黒に塗りつぶしていたのだそうだ。

友人たちと過ごす、楽しい高知旅は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のある休日、京橋の『ダイニング&バー ラヴァロック』でシャンパーニュ・ランチを、そして日比谷の『三ぶん』で日本酒を楽しんだあとは、丸の内の『センチュリー・コート』のバーでカクテルを飲むはずが、祭日のためお休み。

 

再び丸の内仲通りを散策。

マイケル・リーチ像では何時も記念撮影をするが、今夜は金髪の女性がお一人ベンチに。

今夜の撮影はパス。

 

次に向かったのは、丸の内パークビルにある「ブリックスクエア」。
 
「ブリックスクエア」では、「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」上演記念のキャンペーンを実施中。
 
中庭には大好きな作品、ヘンリー・ムーアの「羊の形(原型)」。
1971年の作品だ。
 
腰を落ち着けたのは、よく利用している『マルゴ丸の内』。
 
ここのワインセラーは圧巻。
ブルゴーニュやボルドーの銘醸が並ぶ。
 
あまり暑くなく夜風が気持ち良いので、テラス席を選択。
ちぃさんは白ワイン。
そう言えば、今日はランチでシャンパーニュを二人で二本飲み、二次会で日本酒を各自二杯飲んでいるが、スティルワインは飲んでいない。
 
ポルトガル、ヴィーニョ・ヴェルデのアリアンサが造る、アンジョス・デ・ポルトガル、N.V.。
フレッシュな果実味を持つ、軽発泡ワイン。
 
アルコール度数は9.5%と低い。
ぶどうは、アルバリーニョ、ロウレイラ。
 
私はイタリアの赤ワイン。
 
ボッター・ワインが造る、エリス・ロッソ、N.V.。
 
綺麗な果実味を持ち、重過ぎず軽すぎない、バランスの良いミディアム・ボディ。
ぶどうは、サンジョヴェーゼ、メルロー。
 
ちぃさんと乾杯。
 
テラス席からの眺めが美しく、高層ビルに囲まれた都心に居ることを忘れそうになる。
右手に見えている白いオブジェは、アギュスタン・カルデナスの作品、「拡散する水」(1977年)。
サクッと飲むと、鈴木店長に見送られ、『マルゴ』をあとにする。
 
バーナード・メドウズの作品、「恋人たち」(1981年)の前で記念撮影。
今夜は何故か人がほとんどいないので、好きな場所で撮影することができる。
 
ついでに私も。
バーナード・メドウズは、ヘンリー・ムーアの最初のアシスタント。
 
官能的な作品と評されているが、「恋人たち」という表題とこの造形から、皆さんはどんなストーリーを連想されるでしょうか。
 
ミュージカル「ムーラン・ルージュ」の宣伝の前でも撮影。
ちぃさんと過ごす、京橋~日比谷~丸の内の楽しい一日でした。