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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月のこと、友人たちと『能登割烹とぐち』で過ごす、楽しい夜の続き。

今夜のメンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ノンベェさん、そして私。

 

今夜は能登半島応援会食。

能登の酒をどんどん飲んでいる。

中能登町の鳥屋酒造の池月の次は、珠洲市の宗玄酒造が醸す、宗玄 しぼりたて生原酒。

宗玄酒造は能登杜氏発祥の蔵。

 

冬季の季節限定酒。

使用米は五百万石他で、精米歩合は65%、アルコール度数は19%と高い。

 

ぶりかまが焼きあがった。

写真ではわかりにくいが、かなり巨大。

 

かまと言いながら、身がたっぷりついていて美味い。

やはり寒鰤は最高だ。

 

四種類目の酒も宗玄。

宗玄酒造も大きな地震被害を受けたが、復興に向け力強く歩み続けている。

 

2024年3月14日の日本名門酒会のYouTube記事を貼り付けておく。

 

宗玄 純米 能登乃国 山田錦。

 

使用米は兵庫県産山田錦、精米歩合は65%。

アルコール度数15%、日本酒度+4と、実にバランスが良い飲み飽きしない酒だ。

 

もみいか天。

ちょっと塩分が強いが、酒の肴として最適。

 

もみいかの説明もアップ。

 

海老と野菜の天麩羅は塩で。

日本酒をたくさん飲むときは、油分のある料理が悪酔い防止に効果がある。

 

この塩は珠洲市の天然塩なのだそうだ。

 

五種類目の酒は、能登半島地震で蔵が大きな被害を受けた、能登町の数馬酒造の酒。

竹葉 しぼりたて生原酒。

これも冬季の季節限定酒。

 

使用米は能登産五百万石他、精米歩合は67%、アルコール度数は18%。

地震で取水設備が破壊されて従来の仕込み水が使えないため、海洋深層水で仕込んでいる。

数馬酒造も地震と豪雨災害に見舞われながらも、自社蔵での酒造りを復活させている。


関連記事はこちら。

 

 

能登の酒をたっぷり飲んだあとの六種類目は、再び縁起物の立春朝搾り。

長野県北安曇郡池田町の大雪渓酒造が醸す、大雪渓 純米吟醸 生原酒 令和七年乙巳(きのとみ)二月三日 立春朝搾り。

 

使用米は長野県産山恵錦、精米歩合は55%、酵母は協会1801号と1001号のダブル使用。

 

そして〆の酒は最初に飲んだ、栃木県佐野市の第一酒造が醸す、開華 純米吟醸 生原酒 令和七年乙巳二月三日 立春朝搾り。

使用米は五百万石と美山錦、精米歩合は55%。

四合瓶を飲み干してしまった。

 

立春朝搾りについて詳しく知りたい方は、こちらから。

 

 

ところで話は変わるが、ここのお化粧室に掛けられたこの額が気に入っている。

入店した時は一番乗りで他に客は居なかったが、今はもう満席となっている。

能登の酒と立春朝搾りの祝い酒をたっぷり飲み、大将に今夜の礼を述べ、満腹満足で店をあとにする。

友人達と過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のこと、友人たちと北千住で過ごす楽しい夜の続き。

『激太鳥』でアペロをした後は、本会の店に向かう。

 

日光街道(国道4号線)を渡り更に先に進むと、アメブロガーさん御用達のお店、『たかみや』がある。

でも今夜のお店はここではなく、もう少し先。

 

今夜のお店は、『能登割烹とぐち』。

能登半島地震から一年余りが過ぎたが、まだ復興にはほど遠い状況。

少しでも能登の応援になればと、能登料理のお店で能登応援会食。

 

開店時間に入店したので、一番乗り。

三つある四人用のテーブルの一番奥に通される。

奥から入口側を撮影。

厨房では大将が料理の準備に忙しそう。

 

厨房の前には、カウンター席。

カウンターの上には酉の市の熊手。

 

今日は立春の翌日。

となれば、まずは縁起物の立春朝搾り。

立春の朝に搾った生酒で、地元の神社でお祓いをし、その日のうちに出荷される春を迎える祝い酒。

2025年は全国で41の蔵が参加。

 

四人で乾杯。

今夜のメンバーは、ちぃさん、茶目子さん、ノンベェさん、そして私。

 

栃木県佐野市の第一酒造が醸す、開華 純米吟醸 生原酒 令和七年乙巳(きのとみ)二月三日 立春朝搾り。

使用米は五百万石と美山錦、精米歩合は55%。

立春朝搾りは毎年飲んでいるので、今年も飲めて嬉しい。

 

お通しは、もずく。

器は、美しい江戸切子。

 

乾杯が終わったところで、三人からノンベェさんにお誕生日のお祝いを贈呈。

お祝いの品は、エノテカで購入した、イタリア、ピエモンテ州の名門、プルノットのワイン。

ノンベェさんからは、染めの安坊の本染め手ぬぐい。

 

私がいただいた手ぬぐいの柄は、江戸切子。

図らずも、江戸切子の共演となった。

 

もずくを綺麗に食べきり、器を撮影。

 

刺身は、寒ブリ。

 

脂がのって美味い。

 

醤油皿には窪みがあり、醤油をさすとペンギンの姿が現れる。

ちぃさんの皿のペンギンはスマート。

 

私も注意深く醤油を注いだつもりだが、太り過ぎのペンギンになってしまった。

 

焼しらこも美味い。

 

立春朝搾りを飲み干すと、能登の酒を選ぶことにする。

酒のリストには、”カヨちゃんおすすめ”と書かれている。

カヨちゃんは四谷の『鈴傳』出身で、ノンベェさんのお友達。

今夜はお休みで会えないのが残念。

 

ここからは徳利で飲むことにし、一合徳利を二本お願いする。

 

酒器も美しい江戸切子。

 

頼んだ酒は、石川県鹿島郡中能登町の鳥屋酒造が醸す、池月 本醸造 生 うすにごり。

池月は、源頼朝の名馬の名前。

 

使用米は石川県産五百万石、ほほほの穂、精米歩合は60%。

アルコール度数は18%と高い。 

 

鳥屋酒造はまさに能登の小さな酒蔵。

震災被害から立ち直るためMakuakeで支援金を募集し、酒造りを力強く再開している。

 

友人達と『能登割烹とぐち』で過ごす、楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

先日、お部屋菜園のサニーレタスをご紹介したが、他にも室内で育っているハーブがある。

 

これはイタリアンパセリ。

毎日1本ずつ摘んでサラダにトッピングして楽しんでいる。

 

ローズマリーは室内だとちょっと徒長気味。

スープやカレーに加えるだけでなく、PCの横に置いているので時々手で触れると芳香が立ち、気分転換に役立っている。

 

ベランダのローズマリーは高さ60cmくらいの大株になっていて、今は花盛り。

 

立春朝搾りの記事は当月中にということで、時系列を飛び越えて2月の記事をアップ。

友人たちと北千住で能登応援&立春朝搾りの会の約束。

その前に、早い時間に来れるメンバーでアペロをすることに。

 

降り立ったのは北千住駅西口。

 

今日のアペロの店も本会の店もこの大通り沿い。

 

まずは、アペロのお店『激太鳥』に入店。

これで”げきぶとり”と読む。

何とも恐ろしい名前の店だ。

 

店内はほぼ満席だったので、撮影は控える。

ここは喫煙可のお店。

そこで予約時に煙の来ないテーブルをお願いしていた。

すると、店の奥にある部屋に案内される。

部屋の入口の暖簾が可愛い。

 

部屋の中にはテーブルが四つ。

ここを借り切って焼き鳥パーティーを開くと楽しそうだ。

 

まずは三人で乾杯。

メンバーは、ちぃさん、茶目子さん、そして私。

 

ビールは、プレモル三兄弟。

 

茶目子さんのジョッキには”激太鳥”の店名入り。

ちぃさんと私のジョッキには書かれていなかった。

 

お通しはもやしのナムル。

ピリ辛で美味い。

 

鶏のたたき。

メニューにあれば必ず注文する料理。

 

二杯目は角ハイボール。

 

ここでノンベェさんが到着。

ノンベェさんの飲み物は、菊正宗。

 

焼き鳥盛り合わせ。

 

串を抜いて食べるのはご法度な焼き鳥屋さんもあるが、四人で食べるために串から外す。

 

滞在時間45分でサクッとアペロを楽しんだあとは、本会の店に向かう。

友人達と過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年12月のこと、ちぃさんと「麻布台ヒルズ」の『Dining 33』で過ごす素敵な夜の続き。

ここは三國清三シェフがプロデュースする”グランビストロ”。

 

シャンパーニュのペリエ・ジュエ、グラン・ブリュットを飲み干すと、赤ワインを抜栓。

 

ドメーヌ・ローラン・コンビエが造る、クローズ・エルミタージュ、キュヴェ・エル、2021年。

とても綺麗な果実味と活き活きとしたタンニンが上手く調和し、余韻は長い。

重過ぎず、洗練されたボディ。

ぶどうはシラー100%、栽培はオーガニック。

 

ヴィアンドに合わせ、フォカッチャの次に出されたのはバゲット。

 

ヴィアンド用のナイフは、スイスのヴィクトリノックス。

とてもごつく、フレンチと言うよりアメリカンBBQに似合うナイフだ。

 

ヴィアンドが届く。

交雑牛サーロインのグリエ、ドフィノワのキューブ、ヴァンジョーヌ・マーブル仕立て。

 

ヴァンジョーヌのソースは別添え。

 

二人の皿に取り分け。

野菜はプティ・ケール。

手前のブロックがジャガイモの薄切りを層状に積み上げて焼いたドフィノワ。

 

肉の火入れが素晴らしい。

 

ソースをかけて出来上がり。

ジュラ地方のヴァン・ジョーヌ、産膜酵母で作られる黄色いワインのソースは香りが強く肉に良く合う。

柔らかな肉が口の中でとろける美味しさ。

 

肉料理に合わせ、赤ワインが進む。

食後もお話ししながら最後の一杯をゆっくり味わう。

ワインを飲み終わる頃にデセールを出してくれるようにソムリエにお願いする。

 

広い店内は満席でかなり賑やか。

静かなレストランでの食事に慣れているので、少々話し声が気になる。

特に隣のテーブルの若い中国人四人の大きな声でのマシンガントークが煩いのが残念。

 

デセールが届く。

ちぃさんにはハピバプレート。

ソムリエが小さなオルゴールを持ってきてくれ、ハッピーバースデーの曲が流れる。

 

東京タワーを背景に記念撮影。

今夜、私たちのテーブルを担当してくれているソムリエはとても気が利く。

 

ちぃさんの髪が蝋燭の明かりで光り輝いている。

 

ついでに私も撮影してもらう。

 

デセールは、紅玉のヴァシュラン。

メレンゲの上には林檎のコンポートとソルベ。

 

食後の飲み物は、マカイバリ茶園のオーガニック・ダージリンティー。

ちゃんとティーポットカバーが付いている。

 

テーブル上が俄然賑やかになった。

 

ヴァシュランには焼いたメレンゲ、アイスクリームやホイップクリーム、そしてフルーツが必須アイテム。

メレンゲの中には洋梨のクリーム。

 

スイーツが苦手なちぃさんからのお裾分け。

ちぃさんの名前が入ったチョコレートは固辞したが、「残さないで食べてね」とのこと。

ちぃさんを食べてしまった。

 

ミニャルディーズのマカロン・マンダリンはティーと共に。

 

食事を終えると、ソムリエが「個室からの眺めが素敵ですので是非見てください」と案内してくれる。

個室のテーブルの上に乗った東京タワーが美しい。

 

部屋の電気が消されると、東京タワーが高画質テレビの画面を観ているように浮かび上がる。

 

真っ暗な部屋から撮影すると室内の光が映りこまないので画像が美しい。

右奥のレインボーブリッジもはっきりと見える。

 

ソムリエとレセプションの女性スタッフに見送られ、店をあとにする。

12月末だが、既に門松が飾られている。

 

地上に下ると、中央広場に出る。

クリスマスマーケットの店舗がまだ撤去されずに残っている。

 

奈良美智さんの作品、「東京の森の子」の奥には、ビルの壁面に映る東京タワー。

 

振り返ると、日本一高い森JPタワーが夜空に聳え立つ。

 

ガーデンプラザの地下に入ると、ショップは既に閉店し、地下街を歩く人もまばら。

閉店時間が早いのか、私たちのディナーの時間が長かったのか、恐らくその両方だろう。

ちぃさんと過ごす、「麻布台ヒルズ」での素敵な夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年12月のこと、ちぃさんと過ごす「麻布台ヒルズ」での素敵な夜の続き。

 

「インタートワイン ケーエム 山仁」でアペロをした後は、今夜のディナーのレストランに向かう。

 

B1Fから33F直行エレベーターで向かったのは、「Hills House AZABUDAI」。

 

今夜のディナーのレストランは、『Dining 33』。

ここは三國清三シェフがプロデュースする”グランビストロ”。

 

開店時間の5分後に入店したが、既に多くの先客。

今夜も満席の予約なのだそうだ。

 

私たちのテーブルは窓際。

東京タワーが目の前に見える。

右奥に見えているのは、レインボーブリッジ。

 

東京タワーが見えるように、ちぃさんには室内側に座ってもらう。

 

ここにはオープン後すぐに訪問している。

それから約11ヶ月、今夜はどんな料理に出会えるか楽しみだ。

 

最初のワインは、シャンパーニュ。

ペリエ・ジュエ、グラン・ブリュット。

 

ちょっと早めだが、「お誕生日おめでとう」の乾杯。

綺麗な果実味と骨太の熟成感を持つ、洗練されたシャンパーニュ。

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%。

 

ミネラルウォーターはコンガスをお願いする。

奥会津金山天然炭酸の水。

 

フォカッチャが届く。

フレンチでフォカッチャとは面白いが、これが美味いのだ。

お供はE.V.オリーブオイルとバルサミコ。

 

届いたアミューズにびっくり。

なんと、インド料理のパニプリ。

 

中にはサーモンとクリームチーズ。

崩してお食べ下さいとのことだが、一口でパクッといただく。

 

第一のアントレは、甘海老と茄子のコンポート仕立て。

 

上に乗っているのは、蕪、マフノリ、ピンクペッパー。

 

甘海老は二段重ねで、6尾。

しょっつると鰹節オイルのソースが料理の味を引き立てる。

 

第二のアントレが届く。

北海道函館産白子のポシェ、スープ・ド・バジル、ローズマリーのエキューム。

 

ローズマリーとミルクの白いエキューム。

最初はローズマリーの香り。

エキュームの下には野菜たっぷりのバジルのスープ。

スープを口に運ぶと、今度はバジルの香り。

 

中には白子がごろごろ。

 

ポワソンは、鰆のミキュイ、ソース・エクラ。

ここではポワソンとヴィアンドは大皿で出され、自分で取り分けてソースをかけて仕上げる。

 

ソースの緑はシブレット。

中には鱒の卵が入っている。

 

二人に取り分け。

野菜はトレビスと大根。

 

鱒の卵入りのソースをたっぷりかけていただく。

ちぃさんと過ごす、「麻布台ヒルズ」での素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

今日は時系列を飛び越えて、昨年末の記事をアップ。

2024年も押し詰まったある日の夕方、神谷町でちぃさんと待ち合わせ。


クリスマスを過ぎ、「麻布台ヒルズ」も落ち着いた雰囲気。

 

先ずは、「麻布台ヒルズ マーケット」を見て歩く。

 

年末年始の買い物客で明治屋も賑わっている。

 

向かった先は、『インタートワイン ケーエム 山仁』。

ここには、日本在住で唯一のマスター・オブ・ワインの大橋健一氏(㈱山仁代表取締役)が世界に80以上ある生産国から選りすぐった1,072種類のワインが揃う。

 

奥の部屋にはテイスティング・カウンターがあり、トップソムリエの大越基裕氏が提案するマリアージュ、食材とベヴァレッジの相性をピンポイントで見つけ出す”コンポーネント・ペアリング”を楽しむことが出来る。

店名の”ケーエム”は、大橋健一氏の”K”と大越基裕氏の”M"を表している。

 

先ずは白ワインを選ぶ。

 

選んだ二つのセットが届く。

 

ちぃさんの”コンポーネント・ペアリング”。

ワインは30ml。

 

こんなカードが添えられているのでわかりやすい。

 

私がちぃさんに選んだのは、ドメーヌ・デ・マランド、シャブリ、プルミエ・クリュ、フルショーム、2022年。

カウンター内の三人のソムリエが、選んだワインについて畑やぶどう栽培、そしてワインの特徴について詳しく説明してくれる。

 

ペアリングで出されたのは、風麗華キッチンの海鮮XO醤炒めx酢橘果汁。

 

私の”コンポーネント・ペアリング”。

 

先ずはカードをチェック。

 

オーストラリア、ヴィクトリア州のヤラ・イエリングが造る、クレシー、シャルドネ、2020年。

シャブリとオーストラリアのシャルドネの飲み較べを選んだ。

思ったとおり、ちぃさんはシャブリの方が好きとのこと。

シャブリのフルショームも美味しいが、濃厚な果実味を持つクレシーも斬新な味わいで素晴らしい。

 

ペアリングは、モンタジオ・メッザーノx菜香やラ・フランスの糠漬け。

モンタジオ・メッザーノは、イタリア、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州とヴェネト州域内の牛乳だけで作られるセミハード系のチーズ。

 

次は赤ワイン。

 

ちぃさんの”コンポーネント・ペアリング”。

 

先ずは、カードをチェック。


ちぃさんに選んだワインは、チリ、エルキ・ヴァレーのアルコウアスが造る、クエスタ・チカ、ガルナッチャ、2019年。

 

ペアリングは、京都八百一のごぼうと牛肉の炊いたんxスマック。

京都八百一は京都に本店を置く青果専門店で、「麻布台ヒルズ」にも店舗を構えている。

 

目の前のソムリエが「スマックは珍しいスパイスで、」と説明してくれるので、「中東のスパイスですね。表参道の『タバーン バイ・ザ・グリーン』の井澤シェフがよく使われるので知っています」と私。

スマックは中東などに自生するウルシ科の植物の実を乾燥させて挽き割ったもので、中東料理には欠かせないスパイス。

 

井澤シェフがスマックを使った料理の記事はこちら。

 

 

私の”コンポーネント・ペアリング”。

 

ちょっと面白いワインを選んだ。

 

カリフォルニアのアイ・ブランド&ファミリーが造る、ムールヴェードル、エンズ・ヴィンヤード、2019年。

 

ペアリングは、アボカドxこんぶ土居ののり佃煮x黒胡椒。

 

こんぶ土居は、大阪の老舗昆布店。

 

ガルナッチャ(左)とムールヴェードル(右)の飲み較べ。

色合いに差はほとんど無い。

思ったとおり、ちぃさんはガルナッチャの方が好み。

 

カウンターは6人が並べるほどの長さ。

3人のソムリエが色々説明してくれる、贅沢な空間。

気が付くと、ディナーの予約時間の3分前になっていた。

ソムリエとの話が弾み、ここに50分ほども居たことに驚く。

楽しい時間の礼を述べ、急いでディナーのレストランに向かうことにする。

ちぃさんと過ごす、「麻布台ヒルズ」の素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、丸の内のフレンチ・レストラン、『ブルディガラ・マルノウチ ザ・レストラン』で彼女と過ごす楽しい午後の続き。

ここは2024年6月2日に開業したばかりの新しいレストラン。

 

アントレ、スープのあとは、ポワソン。

 

熊本県産みやび鯛のポシェ。

 

みやび鯛は、天草で養殖されるブランド鯛で、旨味の素のアミノ酸の含有量が天然鯛の約三倍もあるのだそうだ。

 

ヴィアンド用に届いたカトラリーも、クチポール。

クチポールを使うお店でもヴィアンド用のナイフだけはラギオールというところが多いが、ここはクチポールで統一されている。

 

流石ブーランジュリーのレストラン、ヴィアンド用に新しいパンが届く。

 

ヴィアンドは、鴨胸肉のロースト。

 

ソースは、ピスタチオのソースと鴨のジュとエピスのソース。

白いのは桃のグリル。

ルッコラの下には、紫キャベツのペースト。

 

赤ワインとの相性も良い。

 

飲んでいるワインは、トスカーナのマンツェイ・フォンテルートリが造る、バディオラ、2019年。

 

鴨の焼き色が食欲をそそる。

この肉の厚みが嬉しい。

 

デセールは、マンゴーとメロンとパッションフルーツのアイスクリーム、ココナッツの泡。

 

アイスクリームの上には、冷凍したドラゴンフルーツ。

タピオカとタピオカのフライも添えられている。

 

食事の〆は、熱いコーヒー。

 

砂糖はラ・ペルーシュ。

インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島のサトウキビ100%で作られるプレミアム・シュガー。

 

窓の外には東京駅丸の内駅舎。

近代と現代が同時並行で存在する、素晴らしい眺めだ。

 

ゆっくり食事をしていたので、最後の客となってしまった。

支配人とソムリエに見送られ、店をあとにする。

 

お隣のフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』もランチの営業を終えたようだ。

ここにもディナーの予約をいれている。

 

地下に下りると、「ポワン・エ・リーニュ」でパンのお買い物。

 

外は暑いので、ちょっと遠回りして地下道で次に向かったのは、エノテカ。

 

気に入ったワインを購入すると、ここからは丸の内仲通りを歩くことに。

 

真夏の猛暑日、道を歩く人はほとんどいない。

 

「東京ミッドタウン日比谷」のステップ広場に来ると、この暑い中、多くの人出。

 

約1,000個のかざぐるまでできた、かざぐるまガーデン。

入り口のウォーターミストが涼を誘う。

 

法被を着た人がずらりと並んでいる。

今から打ち水のイベントが行われるようだ。

 

館内でお買い物を済ませると、地下から日比谷アーケードに出て帰途に就く。

 

日比谷アーケードにあった「RINGO」は2024年1月16日に閉じてしまった。

 

そのあとに出来たお店は、焼きたてフィナンシェのお店、「ブール・ヴェリテ」。

フランス産発酵バターを使っているとのこと。

一度買ってみようと思う。

 

彼女と過ごす、丸の内、日比谷の楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

今日はお部屋菜園のご紹介。

 

昨年ベランダで栽培したサニーレタスに花が咲き、種が実った。

そのまま放置していたら色々な鉢に落ちたこぼれ種が発芽。

そこで小さな苗を抜いて植え付けたところ、こんなに大きく成長した。

 

ベランダに出すと鳥に食べられてしまうので、室内で育てている。

成長が早く、葉を摘んでもすぐにまた盛り盛りに育つ。

この鉢が四つあるので、毎朝のサラダに加えて楽しんでいる。

無農薬有機栽培のレタスの葉は柔らかく美味い。

 

昨年7月のこと、彼女から「午後休を取るので一緒にランチをしたい」とリクエスト。

そこで、丸の内に開業した新しいフレンチを予約。

 

行幸地下道を通り、今日の店に向かう。

 

既にお昼休みは過ぎているが、それでも「新丸ビル」の地下には多くの来館者。

ここにも美味しいお店が幾つもあるが、予約しているお店は5階。

 

ここにあったフレンチ、『メゾン・バルサック』が突然店を閉じたのは、5月6日。

そして6月2日に新しいお店、『ブルディガラ・マルノウチ ザ・レストラン』が開業した。

”ブルディガラ”は古代ラテン語で、”ボルドー”のこと。

 

『ブルディガラ』は広尾に本店を構え、関東を中心に10店舗を展開するブーランジュリー・チェーン。

その『ブルディガラ』が開いた本格的フレンチ・レストラン。

 

店内に入ると、内装は『メゾン・バルサック』とほとんど同じ。

実は店は変わっても、経営母体は同じなのだ。

 

窓の外には、東京駅丸の内駅舎。

既に13時30分なので、ランチの客は少なくなっている。

 

彼女が日焼けを嫌うので、窓から離れたテーブルを予約しておいた。

 

彼女が到着し、スパークリングワインをグラスで。

 

フランスのシャルル・ド・ボークール、ブリュット。

ユニ・ブラン100%で造られる、フレッシュ&フルーティーなスパークリング。

 

造り手は、フランス最大のスパークリングワイン専業メゾン、C.F.G.V.(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)。

C.F.G.V.の創業者は、密閉タンク内二次発酵方式=シャルマー方式を開発したユージン・シャルマー氏。

 

アントレは、旬野菜のサラダ。

 

緑の葉野菜とラズベリーソースの赤の組み合わせが美しい。

 

旬野菜の上には、たっぷりのパルミジャーノ・レッジャーノ。

 

以前の店と同じくカトラリーはクチポールだが、何故かスプーンだけが違っている。

クチポールにもクラシックシリーズがあるが、それとも違うようだ。

 

パンが届く。

ブーランジュリーの「ブルディガラ」自慢のパンドミー。

これが最高に美味い。

 

本日のスープが届くが、スープが無い。

底に入っているのは、ココナッツの泡。

 

ピュアホワイト(白とうもろこし)の冷製スープが注ぎ込まれる。

甘く冷たいスープが心地良い。

浮かべられているのは、ピュアホワイトのポップコーン。

 

ソムリエと相談し、ワインを選ぶ。

ソムリエも『メゾン・バルサック』と同じく柄目(つかのめ)さんで、「お久し振りです」と挨拶を交わす。

柄目さんによると、シェフも変わらず、根井さんなのだそうだ。

 

選んだワインは、トスカーナのマンツェイ・フォンテルートリが造る、バディオラ、2019年。

 

コルクの状態はとても良い。

 

マンツェイ家は1435年からカステッロ・ディ・フォンテルートリを所有しワイン造りを行う名門で、現在の当主は24代目。

ストロベリーやラズベリーの香り。

豊かな果実味としなやかなタンニンを持つ、バランスの良いミディアム・ボディ。

ぶどうは、サンジョヴェーゼ70%、メルロー30%。

 

今日も青空で日差しが強く、外は暑そうだ。

でも室内からのこの眺めは気持ちが良い。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

メンバーは、かずみさんご夫妻、そしてしづちゃんと私。

 

須崎市から高知市に戻ると、「とさのさとアグリコレット」でお買い物。

ここには高知県の18蔵の酒が全て揃っている。

 

東京でも人気の南のもうひとつのブランド、玉の井がある。

東京では買えない酒なので買いたいが、このあともう一ヶ所で酒を購入する予定なので断念。

 

そして驚いたことに、亀泉の純米大吟醸 CEL-24 愛山が売られている。

もう売り切れと思っていたとのことで、かずみさんもびっくり。

 

アグリコレット内には、須崎の名物、”鍋焼きラーメン”の店がある。

右下には須崎のゆるキャラ、しんじょう君。

頭にかぶっているのは、鍋焼きラーメン。

 

次に向かったのは、「高知大丸」。

ここで有光酒造場の試飲販売会が催されているのだ。

奥様は先に家に戻られ、三人での訪問。

 

安芸虎の酒がずらりと並ぶ。

有光酒造場の五代目の説明を聴きながら、試飲開始。

 

四代目のお嬢さん(五代目)が蔵に入られ、エチケットの図柄が大きく変化している。

安芸虎 朝日 純米吟醸。

使用米は岡山県備前産の朝日、精米歩合は60%。

 

心地よい吟醸香、充分な米の旨味を持ちながら、酸があるので重過ぎない爽やかな飲み口。

 

安芸虎 ライト 純米吟醸 原酒。

使用米は徳島県阿波産山田錦、精米歩合は50%。

原酒でライトとは不思議な酒だ。

 

加水していない原酒だが、アルコール度数は13.5%に抑えられている。

アルコール度数を低く抑えながら、しっかりとした酒の旨味を実現している。

 

試飲をしながら、しづちゃんとテイスティングの感想を述べあう。

あれ、しづちゃんが虎になっている。

 

安芸虎 CEL-24 純米大吟醸。

人気の高知酵母、CEL-24を使って初めて醸した酒。

エチケットの花は、牧野富太郎博士が命名したニオイタチツボスミレをイメージしたもの。

 

使用米は阿波山田錦、精米歩合は50%。

CEL-24なので、日本酒度は-9。

亀泉の-14や-15に比べると控えめ。

上品な甘さと綺麗な酸のバランスが良い。

 

五代目有光由さんと記念撮影。

買った酒を手に持っているが、この酒を試飲した時のボトルの写真が無い。

 

次は「高知大丸」の方に頼んで全員で撮影。

 

「高知大丸」を出て次に向かったのは、かずみさんのお宅。

私たちが空港に向けて出発する前に、奥様が軽食を用意して下さった。

 

高知のトマトは糖度が高くて美味い。

 

これは初めて食べる、高知名物のちくきゅう。

ちくわの穴の中にきゅうりを詰めている。

 

鰹のたたきも最高に旨い。

 

釜揚げしらすも酒が進む。

 

かずみさんが出してくれた酒は、安芸虎のスパークリング、うすにごり。

 

安芸虎 素(そ) 発泡 純米吟醸 生酒。

エチケットが可愛い。

ふんわり甘口のシュワシュワ。

 

使用米は松山三井、精米歩合は50%。

日本酒度は-8の甘口。

使用酵母は高知県酵母の、かんかん丸。

 

四人で乾杯。

 

二本目は素晴らしいボトル。

亀泉 CEL-24 純米大吟醸 愛山 原酒。

今回の旅では、桂月、司牡丹、安芸虎、そして亀泉の四つの蔵のCEL-24を飲むことができた。

 

亀泉はCEL-24を用いた吟醸酒造りのパイオニア。

これは兵庫県産愛山を用いた特別な酒。

精米歩合は40%、日本酒度は-14。

飲みたかった酒を味わうことができ、かずみさんに感謝。

 

空港直通バスの時間となったので、奥様にお礼を述べ、お宅を後にする。

バス停までかずみさんが見送ってくれる。

 

今回は余裕をもって高知龍馬空港に到着。

前回はタクシーを飛ばし、搭乗時間ギリギリの到着だった。

 

ここにはANAのラウンジがないので、ロビーで搭乗開始を待つ。

 

これは、私たちが搭乗する機材。

 

ANAが保有する唯一のプロペラ機、DHC-8-400を見付けた。

デ・ハビランド・カナダ社の機材で、小さく見えるが座席数は74ある。

 

時間通りに離陸すると、羽田空港に向かう。

夕焼けを背景にした富士山。

 

ディズニーリゾートが見えてきた。

 

もうすぐ着陸。

今回もとても充実した楽しい高知の旅だった。

毎回大歓迎してくれる、かずみさんご夫妻には感謝してもしきれないほどだ。

そして毎年ご一緒してくれるしづちゃんにも大感謝。

すっかり恒例となった楽しい高知旅でした。

 

 

 

 

 

昨年7月のこと、恒例の高知旅行の続き。

メンバーは、かずみさんご夫妻、そして、しづちゃんと私。

 

「司牡丹酒ギャラリー ほてい」を出ると、酒蔵ロードを散策。

この広い敷地の全てが司牡丹の所有とは驚き。

 

歴史を感じさせる建物がそこかしこに。

ここは今は使われていない焼酎蔵。

 

ここは何の蔵なのだろうか。

この少し先には、クラフトジンの蒸留所がある。

 

この蔵のシャッターの絵は、トサノミツバツツジ。

牧野富太郎博士が1893年に命名した植物だ。

 

佐川文庫庫舎(旧青山文庫)。

今も入り口には青山文庫と書かれている。

高知県最古の木造洋館なのだそうだ。

 

牧野富太郎博士の生家、岸屋。

ここで酒造業を営んでいたが、牧野博士は植物学に生涯をささげるために酒蔵を人手に譲り、上京している。

岸屋は、のちに司牡丹に譲渡されている。

 

岸屋の前でも記念撮影。

三人が手にしているのは、司牡丹で購入した日本酒の手提げ袋。

 

佐川町を出ると、山道を縫って走り、次の目的地に向かう。

 

到着したのは、須崎市のレストラン。

 

龍の船に乗ったしんじょう君が迎えてくれる。

須崎市のゆるキャラで、絶滅したニホンカワウソが須崎市の新荘川で最後に目撃されたことから、ニホンカワウソをモデルにしたしんじょう君が生まれた。

頭にかぶっているのは、須崎市の名物、鍋焼きラーメン。

 

かずみさんが案内してくれたのは、『須崎のサカナ本舗』。

ここは町おこしの拠点として2023年11月25日に開業した新しい施設。

 

店内はとても綺麗。

左手に厨房とカウンター席、右手にテーブル席が並ぶ。

奥のガラスドアの向こうには、団体用の広い部屋がある。

 

壁には、須崎魚港に水揚げされる100種類以上の魚が描かれている。

 

貼りだされているのは、今日の魚。

一番のウリは、須崎の勘八。

 

瓶ビールで乾杯。

 

私はスーパードライ、奥様としづちゃんは一番搾り、かずみさんはノンアルビールのドライ・ゼロ。

 

料理が届く。

テーブルの真ん中を空けているのは、更に料理が届くため。

 

須崎勘八の寶盛り。

 

背側、腹側の刺身と、藁焼きの三種盛り。

 

須崎のサカナつみれ汁と、季節の小鉢が二つ。

勘八のあら炊きとからすみ大根。

 

奥四万十産のブランド米。

 

もう一つの料理が届く。

 

須崎のサカナ串揚盛り。

魚は、コロダイ、真鯛、イサキ、勘八。

 

満腹満足で店を出ると、お店の方が建物について説明してくれる。

この建物は、築100年の郵便局を宮大工に依頼してリノベーションしたのだそうだ。

 

この瓦は100年前のものがそのまま使われている。

 

屋根の最上部に置かれている鬼瓦には、”〒”マークが付いている。

全国でも3個しか残っていない貴重な鬼瓦なのだそうだ。

 

須崎湾を観に行く。

須崎港はこの左の岬の向こう側、東にある。

 

高知の海はほとんどが遠浅で大型の船が入港できなかったが、ここ須崎湾だけは天然の良港で、昔は木材や石灰石の積出港として栄えた。

 

須崎港の周りには、今も多くの木材ヤードがある。

須崎を出ると、一路高知市へ。

友人たちと過ごす、高知の楽しい旅は続きます。