暑い夏にはやっぱりシャンパーニュ、ニルヴァーナ・ニューヨーク、六本木 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年8月のこと、彼女と六本木で待ち合わせ。

 

この写真を見れば、私が何処に居るのかすぐにお分かりになるはず。

安田侃氏の作品、「意心帰」。

でもよく似た「意心帰」は「東京国際フォーラム」にもある。

 

地下から「ガレリア」に入る。

 

「東京ミッドタウン」が開業したのは2007年3月30日。

早いもので18年も通い続けているが、今も来るたびにワクワク感があるのは素晴らしい。

 

予約しているレストランの開店時間まで間があるので、ガーデンアーチに出てみる。

真夏の緑は濃く、雲は出ているものの空は青い。

今からディナーを楽しむのは、この右側の「ガーデンテラス」の中。

 

店の前の椅子に腰掛けて開店を待っていると、彼女が現れた。

 

今夜のお店は、ニューヨーク発祥のインド料理店、『ニルヴァーナ・ニューヨーク』。

マンハッタンにあったセレブが集う伝説のインド料理店、『ニルヴァーナ』を東京に再現させたお店。

ここには開業以来通っているので、50~60回ほどは訪問していると思う。

 

エントランスの真ん中にはアクリル板、その下には白い牛。

随分以前に1頭が倒れてしまったが、アクリル板を外せないのか、ずっとそのままになっている。

 

一番乗り。

およそインド料理店とは思えない店内。

店のインテリアはミッソーニ。

 

前回はテラスで食事を楽しんだが、夏の盛りの今は暑過ぎる。

 

日差しを避けるため、一段高くなった四人用のテーブルを用意しておいてくれた。

 

今夜はシャンパーニュ・ディナー、早速シャンパーニュを抜栓。

アンドレ・ディリジャン、ブリュット・トラディション、ヴェメンス。

 

アンドレ・ディリジャンは、コート・デ・バールの中心、ビュクセイユ村に本拠地を置くR.M.。

17世紀からぶどう栽培をしている家族で、シャンパーニュの元詰めを始めたのは第二次世界大戦後。

 

熟した洋梨やパッションフルーツの香り。

黒果実を感じる濃厚な果実味、後味には炒ったナッツやブリオッシュ。

セパージュは、ピノ・ノワール85%、シャルドネ15%。

 

ところで、今回この黒いミュズレを見て驚いた。

何故なら、今までこのワインを飲んだ時のミュズレはシルバーだったからだ。

 

これは前回ここで飲んだ時のミュズレ。

 

そしてこれは「メルセデスミー」の『アップステアーズ』で飲んだ時のもの。

 

サラダ、ボウル・オブ・グリーンズが届く。

お供は、焙煎タヒニのドレッシング。

 

ベイビーリーフとブロッコリースプラウト主体のサラダはとても柔らかく美味しい。

上に乗っているピンクの粒は、ビーツで色付けされたクスクス。

 

二人に取り分け。

マンゴーとブルーベリーが良いアクセントとなっている。

これだけ取り皿二つに盛り付けてもまだたっぷり残っている。

 

季節のスペシャリティ、タンドリー鯖が届く。

彼女に「好きな方を選んで」と言うと、「脂が少ない尻尾側にする」とのこと。

 

ソースはバルサミコ。

千切り生姜が鯖の臭みを消し良い働きをしている。

彼女と過ごす、六本木の楽しい夜は続きます。