羽田空港国際線ターミナルを発ち、向かった先はフランクフルト空港。
ANAはBターミナルに到着し、乗継便はEU内行きなのでAターミナル。
フランクフルト空港には数十回以上来ているが、空港内は頻繁にリノベーションされているので、来るたびに通路が異なり戸惑ってしまう。
長~い通路を通ってやっとたどり着いたのはルフトハンザ航空のラウンジ。
現役の頃はルフトハンザもセネター会員(ANAでのダイヤモンド会員に相当)だったのでファーストクラス・ラウンジを利用していたが、今はビジネスクラス・ラウンジ。
おや、フランクフルトなのに、フランス・ワインが置かれている。
左側のファミーユ・ペランは日本でもよく飲んでいる。
彼女はビスケットとカフェオレ。
ドイツに居る間は私の存在感を彼女に示すため、ラウンジのスタッフに下手なドイツ語で色々注文。
私はラテン語系が駄目なのでフランスに行けば彼女におんぶにだっこになってしまう。
そこで、ここではいじらしい努力をしてしまう。
スパークリング・ワインは、イタリアのスプマンテ、カ・デル・ボスコも置かれている。
私が選んだのは、ベルジアン・ビアのレフ。
1152年設立のレフ修道院が造り始めたビールだ。
滞在時間20分で、再び長い通路を歩いて搭乗ゲートに向かう。
フランクフルト空港に着陸したのは05:00丁度。
そして乗継便の搭乗開始は06:10。
入国審査を済ませ長い通路を歩いて移動したので、ラウンジでゆっくり過ごす時間は無かった。
免税店で買い物をすると、ジャガーの電気自動車が当たるのだそうだ。
早朝にもかかわらず免税店も開いているが・・・、ジャガーが当たっても持って帰るのが大変なので何も買わないことにする。
そろそろ搭乗開始だ。
1時間ほどのフライトで、パリ、シャルル・ドゴール空港に到着。
到着ゲートから長い通路を通って第一ターミナルへ移動。
久し振りのシャルル・ドゴール空港第一ターミナル。
初めてここを訪れた時にはこの斬新な構造に驚いたものだ。
ヨーロッパには100回以上来ているが、フランスに来るのはまだ5回目。
特に今回の旅はブルゴーニュが目的地なので楽しみだ。
ル・ビュス・ディレクトに乗り込み、ガレ・ド・リヨン、リヨン駅に向かう。
空港からブルゴーニュへの直行TGVもあるが、時間が不便なのと、ガレ・ド・リヨンで彼女を案内したいレストランがあるのだ。
パリの渋滞がこんなにひどいとは知らなかった。
それでも1時間20分ほどでガール・ド・リヨンに到着。
午後のTGVを予約しているので、まずは大きなスーツケースを預けることにし、地下のConsignes、ロッカールームに向かう。
荷物をX線検知器に通し、セキュリティー・ゲートを抜けると、広いロッカールームに至る。
ロッカーは驚くべき大きさ。
二つの大型スーツケースを楽に収納できるばかりか、横置きにして積み上げれば4個は入りそうだ。
でも、約1,260円と少々お高い。
レストランの開店時間まで1時間半ほどあるので、セーヌ河畔を散策。
遊覧船が行き交うが、寒い午前なので乗船客は少ない。
サン・ルイ島が見えてきた。
トゥールネル橋を通ってサン・ルイ島に渡る。
シテ島のノートルダム大聖堂が見えている。
サン・ルイ島を貫くメイン通りのサン・ルイ・アン・リル通りにはお洒落な雑貨店が並んでいる。
でも、ほとんどのお店は開店前。
彼女はウインドウ・ショッピングをしながら、「お店が開いていたらいっぱい買ってしまいそう」と笑う。
美味しいアイスクリーム屋さんもあるが、開店は30分後。
予約しているレストランの開店時間になったので、リヨン駅に戻る。
目的の場所は、駅舎の二階にある『ル・トラン・ブルー』。
二階のテラスから見ると、TGVの線路がずらりと並んでいる。
まさにターミナル、終着駅だ。
『ル・トラン・ブルー』に開店と同時に入店。
ここのインテリアは一見の価値がある。
お上りさんのようだが、ブルゴーニュへの動線上にあってランチに便利なので、彼女をこのレストランに案内したかったのだ。
二ヶ月ほど前に予約しておいたので、一番奥の大きなテーブルに案内される。
席に着いても、しばらくはシャンデリアや天井と壁の装飾を眺めてしまう。
白ワインはグラスで、ソーヴィニヨン・ブランのお薦めを注文。
ソムリエが選んでくれたのは、ロワールのメヌトゥー・サロン、2017年。
濃い黄金色。
柑橘系の爽やかな香り。
口に含むと、熟した洋梨やリンゴの濃厚な果実味。
これは美味い。
メヌトゥー・サロンはロワールでもマイナーな地域で飲むことは少ないが、日本でも見付けたら買ってみようと思う。
彼女と過ごす、パリの『ル・トラン・ブルー』での素敵なランチは続きます。