ワインは素敵な恋の道しるべ -18ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年9月のある休日、ちぃさんと二重橋前で待ち合わせ。

 

何時ものように、行幸通り地下通路を東京駅に向かって歩く。

 

今日の目的の場所は、「丸ビル」。

 

最近は「新丸ビル」で食事をすることが多いので、「丸ビル」に来るのは久し振り。

すると、「富澤商店」が出来ていてびっくり。

 

地下1階からレストラン階直通エレベーターで35階に上る。

 

35階には展望スペース。

お台場や東京タワー、皇居の一部を望むことができる。

 

今日のランチのお店は、『サンス・エ・サヴール』。

ここは南フランス、モンペリエのミシュラン星付きレストラン、『ル・ジャルダン・デ・サンス』の東京店。

オーナーシェフの双子のジャック&ローラン・プルセル兄弟は、1988年に23歳の若さで『ル・ジャルダン・デ・サンス』を開店し、僅か10年後に最年少(当時)でミシュラン三ツ星を獲得した天才料理人。

 

エントランス横のオレンジの照明を見ると、ハロウィンを連想する。

そう言えば、ハロウィンはもう一か月余り後に迫っている。

 

私たちのテーブルは何時もの窓際。

最近はあまり来ていないのに、何時も良いテーブルを用意してくれる金坂支配人に感謝。

 

店内は満席だったので撮影は控え、代わりにH.P.の写真を貼り付け。

12時30分に入店したが、他のテーブルは既に全て埋まり、私たちが最後に訪れた客だったのは驚き。

 

窓から見える遠景は、レインボーブリッジ、お台場。

 

今日は私の誕生日のお祝い。

となれば、シャンパーニュ。

 

ル・メニル・シュール・オジェに本拠地を置くドゥラモットの、シャンパーニュ、ブリュット。

コロナ期は入荷が不安定になっていたが、今年(2024年)に入り安定して届くようになった。

 

「お誕生日おめでとう」、「ありがとう」の乾杯。

 

サロンの姉妹メゾンのドゥラモットはやはり美味い。

シャルドネはコート・デ・ブランのグラン・クリュ、ピノ・ノワールはモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、そしてふたつのぶどうを繋ぐのは、エベルネ周辺のピノ・ムニエ。

セパージュは、シャルドネ60%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ5%。

 

シャンパーニュを飲みながら、今日のメニューをチェック。

 

とても充実したコース料理に期待が高まる。

『サンス・エ・サヴール』のシェフは、2024年4月に鴨田猛さんから鈴木孝徳さんに交代している。

鈴木シェフの料理は初めてなので、楽しみだ。

鴨田さんは水天宮/茅場町の近くにご自身のレストラン、『ル・ジャルダン・ド・カモ』を開業され、人気となっている。

 

メニューの裏面には、『ル・ジャルダン・デ・サンス』のオーナーシェフ、ジャック&ローラン・プルセル兄弟の紹介。

 

このお二人が、ジャック&ローラン・プルセル兄弟。

 

シャンパーニュのお供は、アミューズ・ブーシュ。

 

レモンマリネのアオリイカと焼きパプリカ。

イカの魚醤で味付けされている。

 

豚ほほ肉のクロケット。

これはここの定番。

 

パイナップルのジュのゼラチン包み。

口の中で甘いパイナップルが弾ける。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のある休日、彼女と丸の内のフレンチ、『エスプリ・ド・タイユヴァン』で過ごす楽しい午後の続き。

 

『タイユヴァン』厳選のワインが並ぶセラーで選んだボトルを抜栓。

このワインはエノテカでは販売されていない。

『エスプリ・ド・タイユヴァン』のみで買うことができるワインなのだ。

 

ドメーヌ・ドミニク・ギヨン、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ニュイ、ルージュ、レ・ダム・ド・ヴェルジ、2020年。

 

オート・コート・ド・ニュイのワインは現当主のドミニク・ギヨンの名前で、それ以外のジュヴレ・シャンベルタンやムルソーなどは先代のアントナン・ギヨンの名前でリリースされている。

 

フランボワーズ、ダークチェリー、プラム、そしてバラやスミレの香り。

2020VTらしい果実の凝縮感、強くまろやかなタンニン、オーク樽、黒い土、落ち葉、錆びた鉄のニュアンスも。

しっかりとした骨格を持つ好きなタイプのブルピノ。

ぶどう栽培はビオロジック。

熟成は樽で18ヶ月、新樽比率は25%。

 

スープに続き、アントレが届く。

 

キャビアは塩分が強いので、このくらいの量が丁度良い。

 

パテ・ド・カンパーニュの前菜は好きだ。

 

温かいパンが届く。

 

ポワソンは、本日の鮮魚のポワレ、ソース・ヴェルモット。

前回来た時も不思議に思ったが、魚の置き方が左右で逆。

彼女が「背側が上になる方が好き」と言って魚を裏返す。

すると、裏面は良く焼けている。

「そうか。厚みのある切り身を焼き、それを切り分けて、腹身を右にして内側のピンクの面を上向きに盛り付けるので魚の向きが違うんだ」と私。

 

ミキュイのほんのりピンクの色合いが美しく、美味い。

今日の魚は、メダイ。

最大で80cmほどに成長する白身魚。

 

ヴィアンドは、ブフ・ブルギニョン、和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み。

以前はメニューにブフ・ブルギニョンと記載されていたが、何時の頃からか、和牛ほほ肉の赤ワイン煮込みに表記が代った。

 

この肉のヴォリューム感が嬉しい。

彼女はここに10回くらいは来ているが、ヴィアンドはブフ・ブルギニョン以外食べたことがない。

 

赤ワインで煮込まれたほほ肉は口の中でとろける柔らかさ。

『エスプリ・ド・タイユヴァン』のブフ・ブルギニョンは旨い。

 

ブルゴーニュ料理にブルゴーニュワインは最高の組み合わせ。

 

デセールは、二人ともモンブラン。

 

普通のモンブランとは形状や作りが異なるが、マロンクリームが美味い。

 

ピノ・ノワールの最後の一杯を、彼女とお話ししながら味わう。

バイエルンのシュピゲラウのワイングラスを通してテーブルに投影された光の影が美しい。

 

食事の〆は熱いコーヒー。

 

ウォークイン・セラーとダイニングルームを仕切る壁には、タイユヴァン・コレクションのディスプレイ。

これらのボトルは透明の糸で固定されている。

 

今日の料理もワインも素晴らしかった。

彼女と過ごす、丸の内での楽しく美味しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のある休日、彼女と丸の内のフレンチでランチの約束。

ランチの前に、丸の内でお買い物。

 

何時ものとおり、まずはエノテカ丸の内。

(国際ビル建て替えのため、本年3月末で閉店しています。)

 

ブルゴーニュの高騰が止まらない。

それに比べ、イタリアの値上がりはまだマイルド。

 

ブルゴーニュを3本買うつもりだったがあまりに高くなっているので、ブルゴーニュのピノ・ノワールを1本、トスカーナのボルドー・ブレンドを1本、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランを1本購入し、次のお店へ。

 

一保堂茶舗は外国人客で賑わっている。

何時もの茶葉を購入。

(国際ビル建て替えのためこの店舗は閉店し、新丸ビルに移転開業しています。)

 

丸の内仲通りを次の場所に向かって歩く。

9月中旬になっても残暑が厳しく、真夏の気温と日差し。

いつまでこの暑さが続くのだろう。

 

「ブリックスクエア」には長い長い行列ができている。

 

ここは『カカオ・サンパカ』の丸の内本店。

事前にチケットを入手した人を対象として、9月14日(土)~16日(月・祝)にジャラッツ カカオ(ソフトクリーム)の無料配布が行われているのだ。

 

これが、ジャラッツ カカオ。

(写真はPR TIMESからお借りしました。)

 

行幸通りに来ると、何時ものように東京駅丸の内駅舎を撮影。

八重洲側の再開発が進み、景色がどんどん変化している。

 

「新丸ビル」でもお買い物。

テラス席にはミストシャワー。

しばし涼を楽しむ。

 

今日のランチのお店は、「丸の内テラス」の『エスプリ・ド・タイユヴァン』。

パリの名店、『タイユヴァン』の料理とワインを気軽に楽しめるお店。

エノテカ丸の内は丸の内仲通りの日比谷側の端にあり、『エスプリ・ド・タイユヴァン』は大手町側の端にある。

この暑い中、丸の内仲通りを端から端まで歩いたことになる。

 

店の前で写真を撮っていると、後ろから肩をトントン。

振り向くと、彼女の笑顔。

店内はほぼ満席。

手前に二席だけ空いているのが、私たちの何時もの予約席。

 

店内に歩を進めると、ソムリエールの出牛さんが迎えてくれる。

お会いするのは久し振りなので話が弾む。

先ずはウォークインセラーで今日のワイン選び。

 

出牛さんに相談しながら、これにしようか、それともあれにしようかと彼女とワインを選ぶのが楽しい。

ワインたちには申し訳ないが、涼しいセラーのお陰で火照った身体がクールダウンされる。

 

ワインの次は料理。

ここで食べるのは何時もダブルメインの一番良いコースに決めているので、迷うことはない。

でも三ヶ月余り来ない間に、1,100円高くなっている。

 

まずは冷えた泡で乾杯。

チリ最高のワインメーカー、コンチャ・イ・トロが手掛けるワイナリー、マイカス・デル・リマリが造る、エスパス・オブ・リマリ、ブリュット、スペシャル・エディション。

 

9月中旬とはいえまだまだ暑いので、冷えたブリュットが美味い。

ぶどうは、シャルドネ87%、ピノ・ノワール13%。

 

スープが届く。

牛蒡のポタージュ。

 

まだ残暑が厳しくはあるが、熱いスープが空いた胃に染み渡る。

牛蒡の臭みは全くなく、滑らかなスープが美味い。

彼女と過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、「国立新美術館」にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で茶目子さんと過ごす楽しい合同誕生会の続き。


ポワソンが届く。

シイラのロースト、ラタトゥイユ添え、ベアルネーズソースとバジルのソース。

 

シイラは表層性の大型肉食魚。

フレンチでシイラが出されるのは珍しい。

ハワイではマヒマヒの名前で呼ばれる、定番の魚。

 

淡白な味わいの魚なので、ソースによく合う。

ラタトゥイユ、ベアルネーズソース、バジルのソースと、三種の味わいで食べるのが楽しい。

 

合わせて飲んでいるワインは、ドメーヌ・アレキサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、ラ・クロワ・ブランシェ、2019年。

 

ヴィアンドが届く。

 

ヴィアンド用に赤ワインのボトルを抜栓。

今夜はボルドーを選んだ。

 

シャトー・オー・モーラック、メドック、クリュ・ブルジョワ、2011年。

メドックの中で、サン・イザン・ド・メドック地区のジロンド川に近い場所に本拠を構えるシャトー。

 

バックラベルにはクリュ・ブルジョワのシール。

アルコール度数は14%と高い。

 

コルクの状態はとても良好。

 

再び、茶目子さんと乾杯。

 

カシス、プルーン、ブラックベリーの香り。

13年間の熟成を経て、強い果実の凝縮感と熟成感、バラやスミレ、ビターチョコレートのニュアンス、強くシルキーなタンニン。

濃厚で洗練されたフルボディ。

セパージュは、メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%。

 

骨付き鶏もも肉のコンフィとレンズ豆の煮込み、ソース・シャルキュティエール。

もも肉の大きさが半端ない。

ソース・シャルキュティエールの酸味が心地よく、大きなもも肉を美味しく完食。

 

付け合わせは、フランス、ピュイ産の最高級のレンズ豆。

レンズ豆は事前に水に浸漬する必要がなく、すぐに火が通る。

肉料理の付け合わせに、我が家の定番だ。

 

食後のデセールは、ハピバケーキ。

 

茶目子さんのケーキ。

 

私のケーキ。

 

熱いコーヒーが、いっぱいになったお腹を癒してくれる。

 

今夜飲んだ二本のワインも素晴らしかった。

 

松尾支配人に見送られ、店を後にする。

 

食事中は多くの客が訪れていたが、ゆっくり食事を楽しんだので、帰る頃には数人を残すのみとなっている。

 

美術館自体は夕方に閉館している。

レストラン以外の場所は灯が落とされ、まさにナイト・ミュージアム。

 

正面玄関も閉まっているので、非常口から外に出る。

前庭のオブジェが消えている。

バルーンの空気が抜かれたようだ。

 

私たちが到着した時は、こんな姿だった。

 

暗くなった「国立新美術館」に別れを告げ、帰途に就く。

 

「東京ミッドタウン」まで来ると、地下道に下る。

 

何時ものとおり、安田侃氏の「意心帰」を撮影。

今年も実施できた、茶目子さんとの合同誕生会の楽しい一日でした。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

昨年9月のこと、茶目子さんと恒例の合同誕生会を開催。

ランチを「六本木ヒルズ」の『ビキニ・シス』で、映画「エイリアン・ロムルス」をTOHOシネマズ六本木で楽しんだ後は、いよいよ合同誕生会ディナー。

 

ディナーの場所は、「国立新美術館」。

 

お店はこの逆コーンの上。

 

エレベーターで三階に上がると、まずはレストランの概観を撮影。

高所恐怖症の人には向かないお店かもしれない。

 

ここは『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』。

長く通っているお気に入りのフレンチだ。

入り口には、セルヴィエットやスープカップやコーヒーカップの展示。

これらは販売品。

 

まだディナーには早すぎる時間なので、店内に客の姿は少ない。

 

松尾支配人に迎えられ、何時ものテーブルに案内される。

ここでは今でも斜向かいのテーブルセッティング。

 

松尾さんが乾杯のワインを注いでくれる。

 

ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、ミレジム、2020年。

 

1898年創業のヴーヴ・アンバルはブルゴーニュのクレマンの元祖と言えるクレマン専業メゾンで、高い品質を誇っている。

 

「お誕生日おめでとうございます」の乾杯。

茶目子さんと私の誕生日は6日違い。

正確にいうと、〇〇年と6日違い。

 

思いっきりボケている。

フランボワーズやレッドチェリーの香り。

豊かな果実味と綺麗な酸を持つ、洗練されたブリュット。

 

お供は、黒オリーブのサブレ、バジルとドライトマトのマドレーヌ。

 

バゲットが届く。

 

ここのバゲットは美味しいが、食べ過ぎ注意。

添えられているのは、バターナイフではなく小さなスプーン。

 

何故ならバゲットのお供はバターではなく、カレー風味の鶏のリエット。

これが美味しくパンが進む。

 

今日はランチでスパークリングワインのボトルを飲んでいるので、ディナーには白と赤をボトルで飲むことにする。
 
ドメーヌ・アレキサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、ラ・クロワ・ブランシェ、2019年。
 
ドメーヌ・パリゴは1950年設立で三代続く家族経営のドメーヌ。
多くの三ツ星レストランや五つ星ホテルでオンリストされる人気の造り手。

 

輝く黄金色。

ライチ、オレンジ、そして熟した洋ナシの香り。

綺麗な果実味と、活き活きとしたミネラル。

熟成は樽(新樽比率10~20%)とステンレスタンクで12ヶ月。

 

今夜はプリフィックスのコース料理をお願いしている。

アントレは三種類から選べるが、二人とも同じものを選択。

鴨のテリーヌ カンパーニュ風と、軽く燻製をかけたカンパチのマリネは何度も食べたことがあるのでパス。

 

選んだのは、フランス産エスカルゴのブルゴーニュ風。

最近はエスカルゴを食べることができる店は少なくなった。

 

エスカルゴリフト、ボケてしまった。

 

カリカリのパンに乗せて食べる。

これは美味い。

 

やはりブルゴーニュ料理にはブルゴーニュのシャルドネが良く合う。

茶目子さんと過ごす、六本木の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、茶目子さんと恒例の合同誕生会を開催。

ランチを「六本木ヒルズ 森タワー」のスパニッシュ、『ビキニ・シス』でランチを楽しんだあとは、次の目的地に向かう。

 

面白い表示を見付けた。

日比谷線の三つの駅にそれぞれ「ヒルズ」がある。

こうしてみると線上に繋がって見えるが、実際には三つの駅はL字型に繋がっている.

お互いの距離はそれほど遠くなく、歩いて三か所を巡ることができる。

 

エスカレーターで高い階へ上り、景色を眺める。

「麻布台ヒルズ 森JPタワー」が出来て景色が変わったが、その後も新しい高層ビルが続々と建設されている。

 

ここは、TOHOシネマズ六本木。

 

ディナーまでの空き時間に映画を観ることにしている。

 

平日の午後ということで、人がとても少ない。

チケットの販売開始に合わせ、前が通路で視界が開けた、スクリーン中央の席を確保しておいた。

 

公開予定の映画の予告編も楽しい。

 

米倉涼子さんを見ると、ウイーン最古のレストラン『グリーヒェンバイスル』を訪問し、壁に書かれた米倉涼子さんのサインを見付けたことを思い出す。

モーツァルトやベートーベンのサインが並ぶ部屋の壁に、サインさせてもらえるとは大したものだ。

お店のスタッフが、「とても美しい方でした」と言っていた。

 

その時の記事はこちら。

 

 

ハリソン・フォードはお幾つになったのだろう。

「スターウォーズ」の第一作の時は本当に若かった。

彼の映画は全作観ているので、彼と共に私も歳を取ったと実感する。

 

え、これってキャプテン・アメリカ。

 

マーヴェルの映画は結構観ている。

 

そして今回観る映画は、「エイリアン・ロムルス」。

お誕生会のディナーの前に観るべき映画かどうか疑問符が付くが、他に観たいものが無かった。

結果として、とてもハラハラドキドキ、面白い映画だった。

 

一番気になったのは、エイリアンの歯並び。

前歯も犬歯もあって人間と同じで、この違和感は最後まで拭えなかった。

歯に注目するのはショーコさんの影響。

「ボヘミアンラプソディ」の時もラミ・マレック演じるフレディ・マーキュリーの出っ歯に注意が向いてしまい、映画に入り込めなかった。

 

TOHOシネマズを出ると、外はまだ青空が広がり真夏の暑さ。

 

日本一高い「麻布台ヒルズ 森JPタワー」と東京タワーのツーショット。

 

暑いので、ミストシャワーの下を歩いて移動。

 

以前見たときはまだ建設中だった「住友不動産六本木セントラルタワー」がすでに完工している。

でも内装工事中のようで、調べると2024年12月の竣工となっていた。

(9月の記事です。)

 

頭上を航空機が次々と通り過ぎていく。

新航空路開設で都心を低空で飛ぶようになり、一昔前の香港のようになってしまった。

 

目的地、「国立新美術館」に到着。

 

振り向くと、「六本木ヒルズ 森タワー」。

あそこから歩いてきた。

 

前庭にはとても目立つオブジェ。

これは田名網敬一作、”金魚の大冒険(2024年)”。

 

後ろ姿もパチリ。

「国立新美術館」で、企画展「田名網敬一 記憶の冒険」が開催(2024年8月7日~11月11日)されているのだ。

茶目子さんと過ごす、六本木の楽しい午後は続きます。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

 

今日からは時系列記事に戻ります。

昨年9月のこと、茶目子さんと恒例の合同誕生会を開催。

まずは六本木のお店で待ち合わせ。

 

待ち合わせの場所は、「六本木ヒルズ」。

 

今日もママンは元気。

 

お店がある「ウエストウォーク」に入る。

 

待ち合わせのお店はスパニッシュの『ビキニ・シス』。

 

ここは、スペイン料理の有名シェフ、ジョセップ・バラオナ・ビニェス氏が手がけるモダン・カタラン・スパニッシュ。

 

入り口にはカウンター席。

通路の右側と奥の窓側にテーブルが並ぶ。

(写真はH.P.からお借りしました。)

 

私たちが案内されたのは、店の奥、窓際のテーブル。

右に見える窓際のテーブルは30分後に中国人の団体で埋まり、とても賑やかになった。

私たちのテーブルとは大きな柱で仕切られていたが、それでもかなりうるさい。

どうしてあんなに大声で話す必要があるのか不思議。

 

私たちが入店したのはお昼休みが終わる頃だったので、満席だったソファー席もあっという間に空席となった。

 

窓の外にはママン。

ママンを上から見るのは初めてかもしれない。

 

最初の一杯は、今日のランチコースに含まれている乾杯用スパークリング。

スペインのボデガス・フェルナンド・カストロが造る、セニョリオ・デ・マレステ、ブリュット。

 

茶目子さんと普通に乾杯。

「お誕生日おめでとう」の言葉は、ディナーに取っておくことにしている。

レモンや青リンゴの香り、フレッシュな果実味を持つブリュット。

ぶどうはマカベオ100%。

 

『ビキニ・シス』のスペシャリティ、マイクロピンチョス5種の盛り合わせ。

 

右から、海老・蟹・マヨネーズ。

クリームチーズのクレープ包み。

ブニュエロ、メジマグロのふんわりフリット。

スパニッシュオムレツ。

マッシュルームとハモンセラーノのピンチョス。

 

乾杯用のスパークリングのグラスを飲み干すと、もっと泡を飲みたいねということで、カヴァのボトルを抜栓。

カタルーニャ州、ペネデスのモリ・パレリャーダが造る、クロ・ラ・ソレヤ、ブリュット、ナチュール。

 

モリ・パレリャーダは1987年設立の家族経営のワイナリー。

ライチ、グレープフルーツ、青りんごの香り。

豊かな酸とミネラルを持つ、きりりと引き締まったブリュット。

セパージュは、チャレッロ40%、マカベオ40%、パレリャーダ20%。

 

パエリアが届く。

フィデウアも選べるが、二人ともお米のパエリアを選択。

実は私はフィデウアが苦手。

フィデウアの本場、バルセロナでもフィデウアを食べたが、やはりお米のパエリアの方が好きだ。

 

魚介と鶏肉のミックスパエリア。

出汁の旨味が強く、とても美味い。

 

パエリアとカヴァは良く合う。

こんな食事をしていると、またバルセロナに行きたくなる。

 

デザートとコーヒーが届く。

 

ピーカンナッツ入りチョコレートケーキにホイップクリームをのせて食べる。

 

気が付くと、賑やかな中国人の団体さんを除けば、店に残る客は私たちだけとなっている。

 

今日のランチも美味しかった。

次の予定に移るとしよう。

茶目子さんと過ごす、六本木の楽しい午後は続きます。

 

茶目子さんの記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

今月のこと、彼女と銀座の馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で過ごす楽しい夜の続き。

 

ポワソンに合わせるワインは、人気の造り手の白。
ジェラール・ベルトランがラングドック・ルーション地区で造る、シャトー・ロスピタレ、ラ・クラープ、グラン・ヴァン・ブラン、2020年。
 
ジェラール・ベルトランは人気の造り手で、元フランス代表のラグビー選手の経歴を持つ。
今や14のドメーヌを所有し、ラングドック・ルーション地区にある6つのドメーヌはビオディナミに転換済み。
シャトー・ロスピタレは、ジェラール・ベルトランのフラッグシップと言えるワイン。
「ジェラール・ベルトランには一度お会いしたね」と私。
「覚えていない」と彼女。
「フランス大使公邸でのパーティーの時に来られていたワイン醸造家がジェラール・ベルトランだよ」。
「えぇっ、そんなに有名な人ならもっとお話しすればよかった」。
 
熟したオレンジや洋梨、ハーブの香り。
力強い果実味、豊富なミネラル、スパイスやトーストのニュアンスを持ち、余韻は長い。
セパージュは、グルナッシュ・ブラン50%、ブールブーラン40%、ヴェルメンティーノ10%。
アペラシオンがラ・クラープだけあり、ブールブーランが多く使われている。
ぶどう栽培はビオディナミで、バックラベルにはビオディナミ認証のデメテールとオーガニック認証のユーロリーフが付いている。
 

パンが届く。

星野シェフの時はバゲットだったが、鈴木シェフに交代し、プティブールになった。

 

ポワソンは、高知県産イトヨリのバプール、白ワインソース。

 

イトヨリダイの特徴である黄色い線が綺麗に見えている。

鯛の名が付いているが、鯛ではなく鱸の仲間。

ふわっと柔らかな白身にブールブランソースが良く合う。

 

緑はプティポワのピューレ、赤い野菜は赤キャベツのスプラウト。

 

アンチョビソースとトマトのタルト。

手で摘まんでいただく。

 

白ワイン二種の並行飲みも楽しい。

右は、シャトー・ロスピタレ、ラ・クラープ、グラン・ヴァン・ブラン、2020年。

 

左は、ドメーヌ・ド・シャトノワ、クレマン、ムヌトゥー・サロン・ブラン、2021年。

ぶどうは、ソーヴィニヨン・ブラン。

 

ヴィアンドに合わせ、赤ワインが出される。

今日の肉料理に合わせて竹内支配人が熟慮の末に選んだワインは、ドメーヌ・アルロー、ブルゴーニュ・パストゥグラン、2020年。

 

ドメーヌ・アルローは、モレ・サン・ドニのトップ生産者の一人で、三代目の現当主、シプリアン・アルローは100年に一人の逸材と評される醸造家。

 

華やかな赤系果実の香り。

パストゥグランとは思えないほどの果実の凝縮感と熟成感を持ち、しっかりとした酸とタンニンも心地よい。

これは今まで飲んだ中で最高のパストゥグランだ。

セパージュは、ピノ・ノワール50%、ガメイ50%、熟成は樽で14ヶ月。

モレ・サン・ドニとシャンボール・ミュジニィの樹齢30年のぶどうを使用。

ぶどう栽培はビオディナミで、バックラベルにはビオディナミ認証のビオディヴァンとオーガニック認証のユーロリーフが付いている。

 

ヴィアンド用に、二個目のプティブール。

 

ハンガリー産マグレ・ド・カナールのロティ、アピシウスソース。

何時もはフランス産なのだが、今夜は何故かハンガリー産。

 

鴨の焼き色が素晴らしい。

鴨のアピシウスソースは、17世紀ローマの美食家アピシウスが愛したと言われる料理。

オレンジはニンジンのピューレ。

 

『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』の先代シェフ、現在の『ジャルダン ポール・ボキューズ』のシェフ、星野さんの鴨肉のソース・アピシウスのYouTubeがあるので貼り付けておく。

 

 

付け合わせは、ジャガイモのガレット、スティックセニョール。

 

マグレ・ド・カナールのソース・アピシウスは最高に美味しく、ドメーヌ・アルローの濃厚なパストゥグランが良く合う。

 

今夜のデセールは、フォンダンショコラとキャラメルのアイスクリーム。

 

熱々のフォンダンショコラは大好物。

 

切り分けると、チョコレートソースがとろけ出てくる。

 

熱いフォンダンショコラに冷たいキャラメルのアイスクリームは素晴らしい組み合わせ。

 

濃いコーヒーで今夜を締めくくる。

 

気が付くと、広い店内はほぼ満席。

やはりレストランは活気がある方が楽しい。

 

竹内支配人に見送られ、満腹満足で店をあとにする。

 

外堀通りを数寄屋橋交差点に向かって歩く。

振り向くと、「マロニエゲート銀座1」はひと際背が高いので、先ほどまで食事をしていたレストランの窓が見える。

 

ここまで歩いてきた訳は、数寄屋橋公園の桜を見るため。

 

公園と呼ぶには狭すぎて、歩道の植え込みと言った方が良い場所だが、何本かある桜の樹は満開となっている。

彼女と過ごす、日本橋でのお花見と銀座の馴染みのフレンチでのディナーの楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

お花見関連記事は時系列を飛び越えて、当月中にアップすることに。

今月のこと、今夜は彼女と銀座の馴染みのフレンチでディナーの約束。

 

その前に、日本橋三越本店で待ち合わせ。

 

正面エントランスを入ったところにある椅子に座り、彼女の到着を待つ。

彼女と合流すると、館内を抜け目的の場所に向かう。

 

天女(まごころ)像の前には、天女の屏風。

館内にはパイプオルガンの音色が響き渡る。

 

天女の像の後ろの中二階でパイプオルガンが演奏されている。

奏者は、高橋美智子さん。

 

日本橋三越本店を出て向かったのは、江戸桜通り。

 

日本橋三越本店、三井本館、日本銀行本店などが立ち並ぶ通りのソメイヨシノは満開を迎えている。

 

特に日銀本店前の桜は花付きが素晴らしい。

日銀の建物が高くないので日当たりが良いのだ。

花が濃すぎて日銀の緑の屋根が見えない。

 

近付いて撮影。

枝が頭の高さまで垂れているので、花を目の前で愛でることができる。

 

「今年は一緒にお花見が出来て嬉しい」と彼女。

 

そう言われると桜が一層美しく見える。

 

外堀通りに出ると、江戸桜通りを振りかえって撮影。

そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

 

車でパピュ~ンと向かったのは、「マロニエゲート銀座1」。

外堀通り沿いにあるので、一度も曲がらずに直進で到着できる。

ここにある馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』が今夜のディナーのお店。

 

開店後間も無くの入店なので、先客は一組だけ。

一時間後には多くのテーブルが客で埋まった。

 

外は夕焼け。

4月になり陽が長くなった。

 

何時ものテーブルに着く。

今夜は鈴木シェフの特別メニューと竹内支配人のワインペアリングをお願いしている。

 

最初のワインは、シャンパーニュ。

 

イヴ・ジャック、ラ・キュヴェ・セレクション、ブラン・ド・ブラン。

私が大好きな造り手のシャンパーニュを選んでくれた竹内支配人に感謝。

 

イヴ・ジャックは、コート・デ・ブラン近郊のバイエに本拠地を置く、家族経営のメゾン。

 

ぶどうはシャルドネ100%。

使われているぶどうの収穫年は、2019年、2020年、2021年。

デゴルジュマンは、2023年12月20日。

ドサージュは、10g/ℓ。

 

素晴らしい泡立ち。

柑橘系の爽やかな香り。

口当たりはキリリと引き締まった辛口。

その後に豊かな熟成感、ブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスが現れる。

やはり素晴らしいシャンパーニュだ。

 

春満載のアントレが届く。

 

新玉葱のムースの自然な甘みが美味い。

ジャンボン・クリュの塩味が良いアクセント。

添えられているのはスナップエンドウの新芽。

 

千葉県産ハマグリ、コンソメのジュレと共に。

緑はスナップエンドウとソラマメ。

 

ハマグリが驚くほど大きく、口いっぱいに旨味が広がる。

 

シャンパーニュを飲み干すと、お勧めのソーヴィニヨン・ブランを注いでもらう。

ドメーヌ・ド・シャトノワ、クレマン、ムヌトゥー・サロン・ブラン、2021年。

 

ムヌトゥー・サロンはロワールのサンセールの西に隣接するアペラシオン。

サンセールやプイィ・フュメと同じくキンメリジャン土壌で、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールが栽培されている。

ドメーヌ・ド・シャトノワは1560年からクレマン家が運営する由緒あるドメーヌで、現当主は15代目。

所有するぶどう畑は60haと広く、栽培はリュット・レゾネ。

 

柑橘系の爽やかな香り。

キリリと引き締まったフレッシュな果実味、活き活きとした酸とミネラル。

後味にはグレープフルーツの皮の苦み。

これはロワールの上質のソーヴィニヨン・ブランだ。

彼女と過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、友人たちと広尾のメキシカンの名店、『サルシータ』で過ごす楽しい夜の続き。

ここは日本におけるメキシコ料理の第一人者、「メキシコ料理大全」の著者、森山光司さんのお店。

 

フローズンマルガリータのピッチャーは二つ目。

濃厚なフローズンマルガリータを大きなカクテルグラスに注ぎこむ。

 

またまた乾杯。

今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

お店の新しいスタッフが料理の順番を間違えて〆の肉料理を先に出してしまったので、おかしな食べ方になったが、サラダが届く。

サボテンのサラダは、ウチワサボテンを使ったサラダ。

 

ウチワサボテン、トマト、オニオン、フェタチーズ。

チポトレ・オレガノ・ドレッシングがかけられている。

チポトレは、燻製にした唐辛子。

 

悪魔に取りつかれた海老。

チポトレチレのソースで海老が煮込まれている。

 

唐辛子マーク1本の料理だが、見た目ほど辛くはなく、旨味が強い。

 

フローズンマルガリータをガバガバ飲むと、酔いが回ってしまった。

森山シェフにお礼の挨拶をし、店を後にする。

 

やはり森山さんのメキシコ料理は美味い。

ここにはまた来なければだ。

 

帰途に就いたはずが、ラーメンの話しで盛り上がり、そのまま北千住へ。

『サルシータ』では17時30分から飲み始めたので、この時計を見ると三時間近く食事を楽しんでいたことになる。

 

北千住では西口で食事をすることが多いが、最近は東口も賑やかになってきた。

 

向かったのは、やきあご塩らー麺の『高橋』。

 

開店した直後は行列の人気店だったが、ラーメン激戦区の北千住、最近は客が少ないのが心配。

今夜も一人だけの先客が帰ってしまい、残るは私たち四人のみ。

 

最初に出されるのは、焼きあご出汁。

香りも味も素晴らしい。

 

リセットビールで乾杯。

あ、ちぃさんはレモンサワー。

 

ここのビールは一番搾り。

フローズンマルガリータをたっぷり飲んできているが、場所が変われば冷えた生ビールが美味い。

 

焼きあご塩ラーメンお茶漬けセットが届く。

 

豚骨と鶏ガラのスープに、焼きあごや煮干し、昆布を合わせて仕上げた濃厚な焼きあごスープが美味い。

 

京都の老舗製麺所と共同開発した特注麺。

これがスープによく合う。

 

麺を食べ終えると、お茶漬け。

 

あられとワサビをのせる。

 

そして、残った焼きあご塩らー麺のスープをかけて出来上がり。

これが美味いのだ。

 

完食。

今夜も食べ過ぎてしまった。

 

重いお腹を抱えて駅に向かう。

四人ともハイテンションで話が止まらない。

フローズンマルガリータの効果は絶大。

 

ここからお家は遠い。

居眠りして電車を乗り過ごさないように気を付けなければだ。

友人たちと過ごす、広尾と北千住の楽しい夜でした。

 

 

ご一緒した、きゅーちゃんの記事はこちら。

 

 

ピエール・ロゼさんの記事はこちら。