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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

昨年9月のこと、友人たちと広尾のお店で待ち合わせ。

 

広尾橋交差点に来るのは久し振り。

 

広尾商店街入り口にある「ヴィノス・ヤマザキ」が閉店してしまっている。

と思ったが、帰りに店の張り紙を見ると、改装のため休業となっていた。

 

広尾橋交差点から有栖川公園方向に歩を進める。

突き当りのお店は、「ブーランジュリー・ブルディガラ」の本店。

 

この「ブルディガラ」が今年(2024年)の6月に「新丸ビル」に開業したのが、『ブルディガラ丸の内 ザ・レストラン』。

好きなフレンチで、何度か訪問している。

 

向かい側には、「ザ・セラー広尾」。

虎ノ門に本拠地を置き、虎ノ門、六本木、広尾に販売店を展開するワイン専門店。

 

開店時間となり照明が点いたので、階段を下り入店する。

ここは日本におけるメキシコ料理の第一人者、「メキシコ料理大全」の著者、森山光司さんのお店。

このお店を教えてくれたのは、ショーコさん。

 

店に入ると、死者の日の人形たちが迎えてくれる。

これを見ると、映画「リメンバーミー」を思い出す。

 

今夜の私たちのテーブルはお店の一番奥。

前回来た時もこのテーブルだった。

 

メンバーが揃い、メキシコのビールで乾杯。

今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

きゅーちゃんとちぃさんはコロナ・エクストラ。

ピエールロゼさんはテカテ。

私はドスエキス・アンバー、濃厚な黒ビール。

メキシコでも何時もドスエキスを飲んでいた。

 

ビールのお供は、チップス&サルサとグアカモレ・ディップ。

自家製トルティーヤ・チップスがたっぷりあるので、これだけで結構お腹が満たされてしまう。

 

アボカドを粗く潰して塩とライムで味付けしたディップ。

 

定番のサルサソース。

 

タコスは二種類を注文。

左側が、ポークカルニータス。

右側が、きのこ。

 

お供は三種のソース。

 

そして、4種のホットソース。

左から二本目は、『サルシータ』特製の激辛ソース。

 

私はきのこのタコスに、チョルーラのホットソースをかけていただく。

チョルーラはそれほど辛くないので私でも大丈夫。

 

にんにく唐辛子オイルで炒めた三種のきのこが入っている。

 

ビールの次の飲み物は、フローズンマルガリータをピッチャーで。

 

各自のグラスに濃厚なフローズンマルガリータを注ぐ。

 

四人で乾杯。

 

9月とはいえまだまだ残暑が厳しく、キンキンに冷たいフローズンマルガリータが嬉しい。

ここのはテキーラがたっぷり使われているので濃くて美味い。

でも酔いが回るのが早いので要注意。

 

ここで問題が発生。

食事の一番最後に出すように頼んでおいたメイン料理がサラダやシーフード料理よりも先に届いてしまう。

新しいフロアスタッフは経験が少ないようで、料理を出す順番に無頓着なようだ。

メイン料理は、鶏肉のモレポプラーノ。

 

4種類の唐辛子、ドライフルーツ、ナッツをベースに、チョコレートを加えたソースはメキシコの名物料理。

胸肉と腿肉が入っているので、私がそれぞれ四つに切り分ける。

 

これは『サルシータ』に来たら必ず食べる料理。

最高に美味い。

友人たちと過ごす、広尾の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜は菊池シェフの特別コース料理と大友支配人・ソムリエのワイン・ペアリングをお願いしている。

 

プリモピアットが届く。

 

ポモドーロ・フレスカと自家製サルシッチャ、ルルロッソを練りこんだキタッラ、てしおのアクセント。

ルルロッソは北海道留萌産の小麦。

てしおは、北海道天塩町のべこちちファクトリーが作る、ゴーダタイプのチーズ。

 

サルシッチャとフレッシュな完熟トマトがたっぷり。

キタッラがもちもちで美味い。

 

濃厚なパスタにブルゴーニュの果実味豊かなピノ・ノワールが良く合う。

 

合わせて飲んでいるのは、フレデリック・ルプランス、サヴィニー・レ・ボーヌ、2021年。

 

大友さんが次のワインを抜栓し、デキャンタージュしてくれている。

 

ボルドー、ムーリス・アン・メドックの、シャトー・ブリエット、クリュ・ブルジョワ、2010年。

 

ムーリスはマルゴーとサンジュリアンの間のジロンド川から離れた丘の上にある村。

シャトー・ブリエットはムーリスで最高クラスに位置づけられるシャトーで、長期熟成タイプの伝統的な造りに定評がある。

 

バックラベルにはクリュ・ブルジョワのシール。

アルコール度数は14.5%と高い。

 

少し紫を帯びた濃いガーネット。

カシス、プラム、ダークチェリーなどの黒果実の香り。

果実の強い熟成感、穏やかな酸、強いがまろやかなタンニン。

コーヒー、紅茶、シガー、黒い土のニュアンス。

伝統的な熟成ボルドーが美味い。

セパージュは、メルロー54%、カベルネ・ソーヴィニヨン35%、カベルネ・フラン7%、プティ・ヴェルド4%。

熟成はバリック(新樽30%)で12ヶ月。

 

新しいフォカッチャが出されたので、よもぎのフォカッチャを2切れもらう。

彼女も2切れ追加している。

食事量が私と同じなのに、どうしてこんなに綺麗なフォルムを保っていられるのか不思議だ。

 

セコンドピアットは、おびら和牛のタリアータ、やん衆にしん漬けのトンナートソース風、かぼちゃのニョッキを添えて。

 

おびら和牛は黒毛和種で、留萌のブランド牛。

旨味が凝縮され柔らかく最高に旨い。

部位はオオモモ。

 

やん衆にしん漬けは留萌の伝統料理。

トンナートソースはピエモンテ州のツナを使ったソース。

 

添え物は、かぼちゃのニョッキ、万願寺唐辛子、茄子、かぼちゃ、ルッコラ。

 

ドルチェが届き、驚く。

私の皿には、ハピバメッセージ。

 

大友支配人が私の誕生月を覚えてくれていたことに感謝。

 

紅茶のムースとバートレットのコンポート、ほうじ茶のジェラート、キャラメルのソース。

これは留萌の風景を表現しているのだそうだ。

紅茶、アールグレイのムースは抹茶のパウダーで覆われ、これは留萌の丘。

その周りにはココアのクランブル。

 

白いのは、メレンゲで作られた風力発電の風車。

手前のコンポートは、北海道産の洋梨、バートレット。

ここのドルチェは何時もはお洒落系なのだが、今夜はお茶目系。

 

紅茶のムースの中にはチョコレートムースが。

楽しく美味しいドルチェだ。

 

食後のコーヒーと小菓子が届く。

菊池シェフが私たちの部屋に顔を出され、ご挨拶。

 

濃いコーヒーがいっぱいになったお腹を癒してくれる。

 

小菓子は三種。

お腹はいっぱいでもスイーツは別腹。

 

気が付くと、メインダイニングは満席の賑わい。

 

お店の前で、大友支配人と記念撮影。

 

今夜の菊池シェフの料理も素晴らしかった。

そして大友さんが選んでくれたワインは料理によく寄り添ってくれた。

 

今夜も少し街を散策して帰ることに。

東京トーチの建設現場では、まだ建物の姿は全く見えない。

 

こちらは、既に完成している常盤橋タワー。

 

道の反対側、常磐橋公園には渋沢栄一像。

一万円札でご尊顔を目にすることが増えたので、敬意を表して日銀本店を背景に撮影。

作者は彫刻家の朝倉文夫氏。

彼女と過ごす、日本橋の素敵な夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のリストランテ、『代官山ASO チェレステ日本橋』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

今夜は、菊池シェフの特別コース料理と大友支配人・ソムリエのワイン・ペアリングをお願いしている。

 

ストゥッツィーノが届く。

 

合わせて飲んでいるのは、イタリア、ロンバルディア州のカステッロ・ボノミが造る、フランチャコルタ、キュヴェ、ヴェンティ・ドゥーエ(22)、ブリュット。

 

ジビマグロのカルピオーネ。

上に乗っているのは、グリーンパパイア。

カルピオーネは北イタリアの郷土料理で、日本でいえば南蛮漬け。

ジビマグロはキハダマグロの幼魚。

 

牛肉の生ハム、ブレザオラ。

ブレザオラは菊池シェフのお手製。

ブレザオラの下には、和梨。

 

秋田県産の稚鮎。

これが鮎、と驚く。

食べてみると、この苦みはまさしく鮎。

身も内臓も綺麗に濾され、とてもクリーミー。

 

パンとホイップバターが届く。

 

焼きたてのパンが美味い。

 

ホイップバターは大きなボウルからスプーンで掬って受け皿にぼてっと置かれるのだが、サーヴする人によって上手い下手がある。

本当に上手い人は綺麗な卵型になるのだが、今日の出来栄えはまだまだ。

 

二種類目のワインは、アルザスのトリンバック、ピノ・グリ、レゼルヴ、プール・ヒラマツ、2017年。

 

トリンバックは1626年創業で13代続く名門。

レゼルヴは厳選されたぶどうのみで造られる、上級クラスのシリーズ。

 

2017年は4月中旬の霜の被害で収量が大幅に減少したが、被害を免れたぶどうはその後の良い天候により、高品質のぶどうとなったとのこと。

 

熟した洋梨やパイナップルの香りに熟成からくる軽いエステル香。

熟成した濃厚な果実味、複雑なストラクチャーがボディに膨らみを持たせる。

ここまで熟成したピノ・グリを飲むのは初めてかもしれない。

 

甘エビと水ダコのマリネ、赤肉メロンのガスパチョ、西洋わさびのアクセント。

 

ガスパチョの上にはキャビア。

エディブルフラワーが美しい。

 

ガスパチョの中にはダイス状のメロン。

 

甘エビもたっぷり。

 

これは水ダコ。

 

途中から小さなスコップに盛られた西洋わさびを加え、味変をして楽しむ。

 

焼きたてのフォカッチャが届く。

彼女も私も、ヨモギのフォカッチャとプレーンフォカッチャを一切れずつ。

 

続いてのワインは、予想外のものが出された。

彼女がブルピノが好きと知っているので、大友さんがサヴィニー・レ・ボーヌを抜栓してくれた。

 

フレデリック・ルプランスは、ブルゴーニュのオート・コート・ド・ボーヌに本拠地を置く、小さなワイナリー。

フランスでは評価の高いワイナリーだが、生産量が少ないので日本にはほとんど入荷していない希少品。

 

フランボワーズやレッドチェリーの香り。

弾けるような果実味と程よい凝縮感、綺麗な酸が洗練されたボディを形作る。

やはり良いブルピノは美味い。

彼女と過ごす、日本橋の素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、日本橋のお店で彼女と待ち合わせ。

 

早めに日本橋に行き、お買い物。

 

まずは福徳神社を訪問。

 

今日は参拝者が多い。

 

福徳の森は小さいが、緑の中を散策できるのは気持ちが良い。

 

小高く盛土された森の中には石畳の小径が整備されている。

 

お買い物の場所は、芋屋金次郎。

7月に高知に旅した時に、かずみさんにここは高知のお店だと教えていただいた。

だから芋ケンピなのかと納得。

今までは知らずに買っていた。

 

人気のお店で何時も行列ができている。

 

買い物を済ませると、今夜のお店に向かう。

日本橋の南東側では、日本橋中地区市街地再開発事業が急ピッチで進行中。

 

今夜のお店は日本橋北詰めの「日本橋三越本店新館」の最上階。

 

最上階の広いスペースには素敵なレストランが三っつ。

 

その内、今夜予約しているのはこのリストランテ。

 

お店の前に何やら目立つ展示が。

北海道増毛郡増毛町の国稀酒造とのコラボ企画なのだそうだ。

この熊の頭は木彫り。

 

『代官山ASO チェレステ日本橋』は大好きなリストランテ。

 

大友支配人に迎えられ、何時もの半個室に案内される。

 

半個室から見るメインダイニング。

開店時間に入店したのでまだ客はほとんど居ないが、今夜も満席の予約なのだそうだ。

 

今日もいつものテーブルセッティング。

と思ったら、木製の塗り物のスプーンが置かれている。

どんな料理にこれを使うのか、興味津々。

 

セルヴィエットにもチェレステの刺繍。

今夜は菊池シェフの特別コース料理と、ソムリエでもある大友支配人のワイン・ペアリングをお願いしている。

 

彼女が到着し、大友支配人がスパークリングワインを注いでくれる。

 

最初のワインはイタリア最高級のスプマンテ、フランチャコルタ。

美味しいフランチャコルタなので、在庫が切れそうになったのを今夜の私たちのために1本キープしておいてくれたのだそうだ。

 

イタリア、ロンバルディア州のカステッロ・ボノミが造る、フランチャコルタ、キュヴェ、ヴェンティ・ドゥーエ(22)、ブリュット。

カステッロ・ボノミはフランチャコルタで唯一のシャトー・ワイナリー。

自社畑22ヶ所のシャルドネがブレンドされたキュヴェ。

 

アプリコット、パイナップル、蜜入りリンゴの甘い香り。

果実の熟成感、豊かなミネラル、伸びのある酸味。

これは上質のフランチャコルタだ。

ぶどうはシャルドネ100%、熟成はシュール・リーで24ヶ月、瓶内で6ヶ月以上。

彼女と過ごす、日本橋のリストランテでの素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと丸の内のブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。


二種類目の赤ワインは、カリフォルニア。

 

オニール・ヴィントナーズが造る、ファイアブランド、カベルネ・ソーヴィニヨン、2020年。

オニール・ヴィントナーズはワイン一家の三代目、ジェフ・オニールが2004年に設立したワイナリー。

 

熟したダーク・チェリーやプラムの香り。

果実の凝縮感が素晴らしく、樽のニュアンスも心地よい。

ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン、栽培はサステナブル農法、熟成はアメリカン・オークの樽で9ヶ月間。

 

赤ワインとパンはまさに血と肉、最高の伴侶。

 

最後はスパークリングワインで乾杯。

ちぃさんは何故かグラスを二つ持っている。

 

飲んでいるスパークリングは、フランスのCFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラフランス、ブリュット。

今夜もいっぱい飲んでしまった。

数えてみると、スパークリングワインを3杯、白を1杯、オレンジを1杯、ロゼを2杯、赤を2杯。

 

気が付くと、店内は満席の賑わい。

 

満腹満足で店を後にする。

すると店長さんが追いかけてきて、紙袋を二つ渡してくれる。

「人気のアンビザーとフィナンシェです」とのこと。

「アンビザー、大好きなので嬉しいです」とありがたくいただく。

 

紙袋を二つ合わせて”ポワン・リーニュ”を撮影。

”エ”が抜けているが、それもご愛敬。

”ET”は袋の側面に書かれている。

写真を見ると、「ザ・ペニンシュラ」のお店の前で撮影している。

 

「今夜は飲みすぎだね」などと言いながら帰途に就く。

 

のはずが、何故か北千住。

 

向かったのは、「北千住マルイ」。

 

ここで”ビア・アップ北千住 2024”が開催されているのだ。

 

参加しているクラフトビールのメーカーは8社。

北千住にある「さかづきブルワリー」も出店している。

 

発券所でチケットとカップを購入。

 

埼玉県川口市の、「麦酒工場ぬとり」

 

ちぃさんと乾杯。

このカップは厚みがあり、頑丈。

一つ450円もする。

 

次は福島の「イエロー・ビア・ワークス」

 

再び乾杯。

どちらのクラフトビールも美味しかった。

来年は素面で飲みに来たいと思う。

 

サクッと飲むと、「北千住マルイ」をあとにする。

 

翌日の朝、『ポワン・エ・リーニュ』でプレゼントされたパンを食べることに。

 

アンビザーはオリーブオイルと黒糖風味のなめらかこしあんパン。

クラシックフィナンシェは焦がしバター、アーモンド、バニラが香るクラシックな味わい。

どちらも最高に美味しく、プレゼントしてくれた店長に感謝。

ちぃさんと過ごす、丸の内と北千住の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと丸の内のブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

続く料理はシーフードマリネ。

 

今夜のシーフードは水蛸。

 

広げるとこんなに大きい。

 

そして真鯛。

 

さらに甲烏賊。

 

ワインはスパークリング、白、オレンジを飲んだあとは、ロゼ。

素晴らしい作り手のワインが出されてびっくり。

 

E.ギガル、コート・デュ・ローヌ、ロゼ、2021年。

 

E.ギガルは北部ローヌを代表する人気の造り手。

 

濃い目のサーモンピンク。

ラズベリーやダークチェリーの香り。

フレッシュな果実味、柔らかな酸、伸びやかな余韻。

やはりE.ギガルのワインは美味い。

ぶどうは、グルナッシュ70%、サンソー20%、シラー10%。

ぶどう栽培はリュット・レゾネ。

熟成はステンレスタンクで18ヶ月。

 

二籠目のパンが届く。

 

コンプレ(奥)、石臼挽き全粒粉40%、サワー種で発酵させたカンパーニュ。

ハニーオーツ(右)、オーガニックオーツ麦と蜂蜜入り、植物性のパンドミ。

フィユ(手前)、北海道産小麦”はるゆたか”100%のリッチな角食パン。

 

肉料理用には赤ワイン。

大きなグラスが届く。

 

スペイン、ムルシア州、フミーリャのボデガス・アルセーニョが造る、マイペット、テンプラニーリョ、2022年。

首を傾げたパグが可愛い。

 

ボデガス・アルセーニョはワインの名産地、フミーリャで最も古いワイナリー。

フレッシュな果実味、まろやかなタンニン、ミディアムボディの洗練されたワイン。

ぶどうはテンプラニーリョ、栽培はサステナブル農法。

 

岩中豚(いわちゅうぶた)のグリル、マスタードソース。

岩中豚は旨味が強く柔らかいので、多くのシェフが採用し、色々なレストランで食べることが多くなった。

 

ほんのりピンクの火入れが食欲を誘う。

岩中豚はSPF(Specific Pathogen Free)豚。

 

肉は厚みがあり、かなりのヴォリュームがある。

添えられているのは、グリーンアスパラガスとズッキーニ。

 

テンプラニーリョを飲み干すと、再びE.ギガルのロゼ。

ロゼでもしっかりとした果実味があるので、豚肉に良く合う。

 

三籠目のパンが届く。

 

フィユ(左)、北海道産小麦”はるゆたか”100%のリッチな角食パン。

グランノワ(右)、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。

レザン(下)、国産小麦100%のミルキーな生地に自家製ラムレーズン。

どのパンも美味いが、もうお腹はいっぱい。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年9月のこと、ちぃさんと二重橋前で待ち合わせ。

私の記事にも、ようやく秋の兆しが訪れました。

 

向かったのは、「新丸ビル」。

 

ハッピーアワーの立看に目が釘付け。

ここはビストロノミー・スタイルのカジュアル・バル、『ミタン バイ エリック・トロション』。

M.O.F.(国家最優秀職人賞)に輝くエリック・トロション氏の名を冠するお店だ。

ここも気になっているお店だが、今日はここではない。

(ここにはこの後、三度訪問しています。)

 

今日のディナーのお店は、ブーランジュリーの『ポワン・エ・リーニュ』。

 

ここはブーランジュリーであると同時にバール・ア・パンでもあり、店の奥に飲食スペースがある。

 

店長がテーブルに案内してくれる。

今夜のテーブルは、一番奥。

四人用のテーブルでゆったりと食事を楽しむことができる席だ。

 

まだオフィスアワーの終了前なので客は私たちだけ。

でも今夜も満席の予約。

 

まずはスパークリングワイン。

フランスのCFGV(コンパニー・フランセーズ・デ・グラン・ヴァン)が造る、ルネ・ラフランス、ブリュット。

 

CFGVはタンク内二次発酵のシャルマ方式を開発した、ユージン・シャルマ氏が設立したスパークリングワイン・メーカー。

以前とエチケットが変わったのでよく見ると、以前は無かったブラン・ド・ブランの表記が加わっている。

 

ちぃさんと今夜もいっぱい飲みましょうの乾杯。

グレープフルーツ、レモン、青リンゴなどのフレッシュな香り。

果実味、酸、ミネラルのバランスの良い爽快なスパークリング。

ぶどうは、ユニ・ブラン。

 

最初のパンが届く。

ここでは、パンは三種類ずつ出される。

 

左はレジェルテ、マスカルポーネを配合したふわふわ生食パン。

上はルパ、ロースト小麦胚芽を配合した香ばしい食事パン。

下はグランノワ、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。

 

二種類目は白ワイン。

オーストラリアのデ・ボルトリが造る、17 ツリーズ、ピノ・グリージョ、2021年。

爽やかなシトラスの香り、トロピカルな果実味を柔らかな酸が包む。

 

このワインを6本買うと、オーストラリアに木が1本植えられるシステムとなっている。

デ・ボルトリはイタリア移民のヴィットリオ・デ・ボルトリが1924年に創業したワイナリー。

だから、ぶどう品種の表記がピノ・グリではなく、ピノ・グリージョになっているのだろう。

 

ぶどう栽培はサステナブル農法、ワインはヴィーガン・フレンドリーとなっている。

セパージュは、ピノ・グリージョ92%、リースリング8%。

 

前菜が届く。

 

前菜8種の盛り合わせ。

今回頼んだコースは一挙に25%値上げとなったが、料理の内容が良くなっている。

 

シャルキュトリーは、プロシュート、コッパ、ソフトサラミ。

 

真ん中はボロネーゼ、手前は左からスモークサーモン、パテ・ド・カンパーニュ、キッシュ、ブッラータ。

 

三種類目はオレンジワイン。

 

ルーマニアのクラメレ・レカシュが造る、オレンジ・ナチュラル・ワイン、2022年。

クラメレ・レカシュは1447年創業の、ルーマニア最大規模のワイナリー。

 

ぶどう栽培はオーガニックで、EUのユーロリーフとフランスのエコサートの認証マークが付いている。

酸化防止剤無添加で、ヴィーガンにも対応。

 

ブラッドオレンジやルビーグレープフルーツの香り。

まろやかな果実味にしっかりとしたタンニン、オレンジの皮のニュアンスがボディを引き締める。

セパージュは、リースリング46%、ソーヴィニヨン・ブラン30%、マスカット・オットネル18%、ピノ・グリージョ6%。

ちぃさんと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

昨年8月のこと、彼女と銀座のシャンパーニュ・レストラン、『CADRAN』で過ごす素敵な午後の続き。

 

今日はシャンパーニュ・ランチ。

飲んでいるボトルは、ロジャー・バルニエ、ブリュット、キュヴェ・セレクション。

強い果実味と深い熟成感を持つ、好みのシャンパーニュ。

今日は飲むピッチが速いようで、これが最後の一杯となってしまった。

 

ボトルを飲み干すと、お店の方が「こんなシャンパーニュもありますが飲まれませんか」と別の銘柄を進めてくれた。

 

ニコラ・フィアット、レゼルヴ、エクスクルーシヴ、ブリュット。

ニコラ・フィアットの定番のブルー・ボトルで、つい先日も京橋の「マリオットホテル」のレストランで飲んだばかり。

 

ニコラ・フィアットはフランス国内販売第一位のシャンパーニュで、世界販売でも第五位の大手メゾン。

多くの航空会社で採用されているので、飲む機会が多いシャンパーニュだ。

 

青りんご、洋梨、ライチの香り。

果実味、酸、ミネラルのバランスが良い優等生。

セパージュは、ピノ・ノワール40%、ピノ・ムニエ40%、シャルドネ20%、瓶内熟成期間は36ヶ月以上と長い。

 

岩中豚のグリル、カルソッツとチョリソのピペラード。

岩中豚(いわちゅうぶた)は岩手県の銘柄豚。

ピペラードはピレネー山脈のバスク地方の伝統料理で、トマト、ピーマン、タマネギ、ニンニクなどの煮込み料理。

バスク地方の唐辛子、ピマン・デスペレットを使うのが特徴。

 

ほんのりピンクの岩中豚が柔らかくて美味い。

赤いチュイルは、パプリカの粉末を型に入れて作られている。

 

肉に合わせ、二つ目のパンを出してもらう。

ソースを掬って食べると美味い。

 

彼女がロジャー・バルニエの方が好きだというので、二本目を抜栓。

 

ロジャー・バルニエは果実味が強いので、肉料理にも合わせることが出来る。

 

食後酒として飲んでも美味い。

 

デセールが届く。

ライチのエスプーマ、オーツミルクのアイスとジャスミンのジュレ。

 

ライチの香りが心地良い。

食べるには、残念だけど壊すしかない。

 

デセールにもシャンパーニュ。

 

中には、オーツミルクのアイスクリーム。

 

今日もシャンパーニュをいっぱい飲んで幸せ。

食後は熱いコーヒーでランチを締めくくる。

 

不思議なことに、メインダイニングの入口寄りのテーブルは満席なのに、一番奥のテーブルに座っている私たちの隣と後ろのテーブルは最後まで空席。

お陰で寛いで食事を楽しむことが出来、支配人に感謝。

彼女と過ごす、銀座での楽しいシャンパーニュ・ランチでした。

 

 

 

 

 

 

昨年8月のこと、彼女と銀座のお店で待ち合わせ。

 

待ち合わせの場所は、「銀座プレイス」の7階。

 

このビルはスタイリッシュなのだが、エレベーターが2基しかないので上層階に上がるのは結構ストレスフル。

 

7階でエレベーターを降りると、そこはもう店の中。

 

待ち合わせのお店は、シャンパーニュ・レストランの、『CADRAN』。

 

案内されたのは、メインダイニングルームの一番奥のテーブル。

寛いで食事ができるテーブルが嬉しい。

 

スタイリッシュなお店で、このメインダイニング以外にテラス席や個室もある。

私が入店した時は客は数組だけだったが、30分後には多くの客で埋まった。

でも最後まで私たちのテーブルのお隣や後ろのテーブルは空いたままにしてくれた。

 

彼女が到着し、シャンパーニュを抜栓。

この夏はシャンパーニュばかり飲んでいる。

やはり夏には冷えたシャンパーニュが美味い。

尤も、冬でもシャンパーニュは美味しい。

 

ロジャー・バルニエ、ブリュット、キュヴェ・セレクション。

高い評価を獲得しているRM(レコルタン・マニピュラン)で、フランス大統領府(エリゼー宮)でも長く採用されていた実績を持つ。

セパージュは、シャルドネ58%、ピノ・ムニエ32%、ピノ・ノワール10%

ステンレスタンクで3ヶ月、樽で3ヶ月熟成、そして瓶内熟成期間は36ヶ月と長い。

ドサージュは7.2g/ℓ。

強い熟成感と果実味、綺麗な酸とミネラル、後味にはブリオッシュのニュアンス。

好きなタイプのシャンパーニュだ。

 

ロジャー・バルニエを飲むのは確か三度目だが、ミュズレは持っていないのでコレクションに加えることにする。

 

オードブルは、シマアジのマリネ、茄子、フェンネル、甘夏、紫蘇。

 

野菜の盛り付けが美しい。

水茄子が驚くほど美味い。

 

野菜の下には、シマアジのマリネ。

学生時代、三宅島沖合の三本嶽に石鯛を釣りに行く時、ついでにシマアジを釣っていたことを思い出す。

引きが強く沖に向かって走るので、釣りの醍醐味を味わうことが出来る。

しかも、美味い魚だ。

 

スープは、プティポワの冷製スープ。

冷え冷えのスープは濃厚で美味い。

上に浮いているのは、ミルクのエキューム。

 

スープにもシャンパーニュ。

 

熱々のパンが届く。

これが美味しいので、お代わりをしていただく。

 

パンのお供は、無塩バター。

 

彼女と過ごす、銀座の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

昨年8月のこと、ちぃさんと天麩羅の名店、『つな八 銀座』で過ごす楽しい夜の続き。

 

今夜の席もカウンターの一番奥、竹本店長の前の席。

目の前で店長が揚げてくれる天麩羅が次々と届く。

これは、茗荷。

 

トウモロコシ。

糖度が高く、まるでスイーツのよう。

 

帆立。

ミディアムレアといった感じで美味い。

 

ちぃさんに、浦霞と司牡丹 船中八策のどちらが好みかと尋ねたら、浦霞とのこと。

超辛口の船中八策はドライすぎるようだ。

宮城県塩竈市の佐浦が醸す、浦霞 純米酒。

使用米はまなむすめ、精米歩合は65%。

 

何かと思ったら、ポロ葱。

 

「これがポワロです」と見せてくれる。

「ポワロはフランス語。英語だとリーキですね」と私。

このポロ葱はニュージーランド産なのだそうだ。

 

口直しのもずく酢。

とても繊細な細さで美味い。

 

巨大な穴子。

実物は大穴子に違いない。

 

〆はかき揚げ丼。

前回は天茶漬けにしたので、今回は天丼を選択。

ちぃさんは前回も今回も天丼。

お腹がいっぱいとのことで、ご飯を小盛でお願いしている。

 

たっぷりつゆを吸ったかき揚げが美味い。

中には海老がごろごろ。

 

味噌汁も良い味が出ている。

 

香の物は、胡瓜の浅漬けと柴漬け。

 

満腹満足で店をあとにする。

何時もと同じコースだが、今夜は苦しいほどお腹がいっぱいになった。

「あの穴子が巨大だったせいよ」と、ちぃさん。

 

「松屋 銀座」では、にいさとる氏の漫画、「WIND BREAKER」の展覧会が開催されている。

 

そして8月20日にオープンしたばかりのバカラ・ショップの宣伝も。

 

お腹はいっぱいだけど、少しワインを飲んでから帰ろうということで、向かったのは「銀座東急プラザ」。

「松屋銀座」から地下道を通って地上に出ることなく行けるのは便利。

 

目的の場所は、「グランマルシェ・デュ・ヴァン」。

ワインなどの輸入会社、徳岡が経営するワイン・ショップ。

 

白ワイン、赤ワイン、と本日のグラスワインを色々見たうえでの結論は、”暑い夏にはやっぱシャンパーニュ”。

何だか最近はシャンパーニュばかり飲んでいる。

 

コート・デ・バールのデ・バルフォンタルクが造る、バルフォンタルク、トラディション、ブリュット。

デ・バルフォンタルクは1962年設立の生産者協同組合、C.M.(コーペラティヴ・マニピュラン)。

セパージュは、ピノ・ノワール76%、シャルドネ24%。

 

二杯目も同じシャンパーニュ。

最初のグラスはアンリオだったが、今度のグラスはアヤラ。

 

ここではボルドーの五大銘醸やオーパスワンなどの高級ワインを、10ml、30ml、50mlで1,000円台から数千円の範囲で試飲することができる。

オーパスワンは現役の頃は普通に飲んでいたが、アメリカで飲むと250~300ドル、日本でも45,000円位で飲めていた。

それが今や2018VTで93,500円とは驚き。

 

色々なワインについて、ちぃさんに説明するのも楽しい。

ちぃさんと過ごす、銀座の楽しい夜でした。