彼女とウィーンで過ごす楽しい旅の続き。
ベルヴェデーレ宮殿からリンクに戻ると、ホテルで服を着替え、ディナーに出掛ける。
夜になってもまだこの明るさ。
シュテファン寺院が青い空に映えている。
今日は聖霊降臨祭なので、街はお祭り気分。
この三日間の祭日用に特設された出店の真ん中では、楽団の賑やかな演奏。
観光客相手の馬車も多く出ている。
見た目は良いが、実際には馬糞の臭いが鼻を衝く。
ウィーンが初めての彼女のために、今夜は特別なレストランを日本から予約しておいた。
ここがウィーン最古のレストラン、『グリーヒェンバイスル』。
1500年頃から営業しているのだ。
入り口から奥に進み、左側の古めかしい第二の入り口に入る。
まさに”歴史的なレストラン”である。
中には7つほどの部屋があるが、確保しておいたテーブルは「マーク・トゥエインの間」、通称「サインの間」の中。
「マーク・トゥエインの間」の入り口は狭く、中から見ると外には他の新しい部屋が見える。
昔の陶器製の暖炉がそのまま置かれている。
その右側に見えている竹竿には意味があり、後ほどご紹介。
まずはミネラルウォーターを注文。
今日も暑かったので水が美味い。
白ワインのボトルを選ぶ。
ヴァイングート・クリストが造る、ビザムベルク、グリューナー・フェルトリーナー、2017年。
グリューナー・フェルトリーナーらしく、色合いはとても淡いレモン色。
グレープフルーツやハーブの香り。
キレのある酸味と活き活きとしたミネラル。
今回の旅で彼女はグリューナー・フェルトリーナーがお気に入りとなっている。
料理の注文を終え、一息つくと、部屋の壁に書かれたサインの説明が始まる。
サインを指し示すのに使われているのが、先ほどの竹竿。
マーク・トゥエインのサインに続き、有名な音楽家のサインが次々と指示される。
左の方にはベートーヴェン、真ん中あたりにはモーツァルト。
そしてシューベルト、ブラームス、ワーグナー、ヨハン・シュトラウスと錚々たる名前が続く。
直ぐ近くの天井に、エゴン・シーレのサインを見付けた。
と思ったら、そのすぐ下には假屋崎省吾さんのサインも。
そしてお店の方が「とても美しい日本人女優」と表現したのは、米倉涼子さん。
注文したサラダが届いた。
写真では少なく見えるが、実際には凄いヴォリューム
ホワイトアスパラガスやグリーンアスパラガスがごろごろといっぱい入っていて美味い。
イチゴ、そしてうずらの卵まで入っている。
ウィーン最古のレストラン、『グリーヒェンバイスル』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。