江戸桜通りでお花見のあとのディナーは馴染みのフレンチで、ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

お花見関連記事は時系列を飛び越えて、当月中にアップすることに。

今月のこと、今夜は彼女と銀座の馴染みのフレンチでディナーの約束。

 

その前に、日本橋三越本店で待ち合わせ。

 

正面エントランスを入ったところにある椅子に座り、彼女の到着を待つ。

彼女と合流すると、館内を抜け目的の場所に向かう。

 

天女(まごころ)像の前には、天女の屏風。

館内にはパイプオルガンの音色が響き渡る。

 

天女の像の後ろの中二階でパイプオルガンが演奏されている。

奏者は、高橋美智子さん。

 

日本橋三越本店を出て向かったのは、江戸桜通り。

 

日本橋三越本店、三井本館、日本銀行本店などが立ち並ぶ通りのソメイヨシノは満開を迎えている。

 

特に日銀本店前の桜は花付きが素晴らしい。

日銀の建物が高くないので日当たりが良いのだ。

花が濃すぎて日銀の緑の屋根が見えない。

 

近付いて撮影。

枝が頭の高さまで垂れているので、花を目の前で愛でることができる。

 

「今年は一緒にお花見が出来て嬉しい」と彼女。

 

そう言われると桜が一層美しく見える。

 

外堀通りに出ると、江戸桜通りを振りかえって撮影。

そろそろディナーのお店に向かうことにしよう。

 

車でパピュ~ンと向かったのは、「マロニエゲート銀座1」。

外堀通り沿いにあるので、一度も曲がらずに直進で到着できる。

ここにある馴染みのフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』が今夜のディナーのお店。

 

開店後間も無くの入店なので、先客は一組だけ。

一時間後には多くのテーブルが客で埋まった。

 

外は夕焼け。

4月になり陽が長くなった。

 

何時ものテーブルに着く。

今夜は鈴木シェフの特別メニューと竹内支配人のワインペアリングをお願いしている。

 

最初のワインは、シャンパーニュ。

 

イヴ・ジャック、ラ・キュヴェ・セレクション、ブラン・ド・ブラン。

私が大好きな造り手のシャンパーニュを選んでくれた竹内支配人に感謝。

 

イヴ・ジャックは、コート・デ・ブラン近郊のバイエに本拠地を置く、家族経営のメゾン。

 

ぶどうはシャルドネ100%。

使われているぶどうの収穫年は、2019年、2020年、2021年。

デゴルジュマンは、2023年12月20日。

ドサージュは、10g/ℓ。

 

素晴らしい泡立ち。

柑橘系の爽やかな香り。

口当たりはキリリと引き締まった辛口。

その後に豊かな熟成感、ブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスが現れる。

やはり素晴らしいシャンパーニュだ。

 

春満載のアントレが届く。

 

新玉葱のムースの自然な甘みが美味い。

ジャンボン・クリュの塩味が良いアクセント。

添えられているのはスナップエンドウの新芽。

 

千葉県産ハマグリ、コンソメのジュレと共に。

緑はスナップエンドウとソラマメ。

 

ハマグリが驚くほど大きく、口いっぱいに旨味が広がる。

 

シャンパーニュを飲み干すと、お勧めのソーヴィニヨン・ブランを注いでもらう。

ドメーヌ・ド・シャトノワ、クレマン、ムヌトゥー・サロン・ブラン、2021年。

 

ムヌトゥー・サロンはロワールのサンセールの西に隣接するアペラシオン。

サンセールやプイィ・フュメと同じくキンメリジャン土壌で、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールが栽培されている。

ドメーヌ・ド・シャトノワは1560年からクレマン家が運営する由緒あるドメーヌで、現当主は15代目。

所有するぶどう畑は60haと広く、栽培はリュット・レゾネ。

 

柑橘系の爽やかな香り。

キリリと引き締まったフレッシュな果実味、活き活きとした酸とミネラル。

後味にはグレープフルーツの皮の苦み。

これはロワールの上質のソーヴィニヨン・ブランだ。

彼女と過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。