昨年9月のこと、「国立新美術館」にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で茶目子さんと過ごす楽しい合同誕生会の続き。
ポワソンが届く。
シイラのロースト、ラタトゥイユ添え、ベアルネーズソースとバジルのソース。
シイラは表層性の大型肉食魚。
フレンチでシイラが出されるのは珍しい。
ハワイではマヒマヒの名前で呼ばれる、定番の魚。
淡白な味わいの魚なので、ソースによく合う。
ラタトゥイユ、ベアルネーズソース、バジルのソースと、三種の味わいで食べるのが楽しい。
合わせて飲んでいるワインは、ドメーヌ・アレキサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、ラ・クロワ・ブランシェ、2019年。
ヴィアンドが届く。
ヴィアンド用に赤ワインのボトルを抜栓。
今夜はボルドーを選んだ。
シャトー・オー・モーラック、メドック、クリュ・ブルジョワ、2011年。
メドックの中で、サン・イザン・ド・メドック地区のジロンド川に近い場所に本拠を構えるシャトー。
バックラベルにはクリュ・ブルジョワのシール。
アルコール度数は14%と高い。
コルクの状態はとても良好。
再び、茶目子さんと乾杯。
カシス、プルーン、ブラックベリーの香り。
13年間の熟成を経て、強い果実の凝縮感と熟成感、バラやスミレ、ビターチョコレートのニュアンス、強くシルキーなタンニン。
濃厚で洗練されたフルボディ。
セパージュは、メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%。
骨付き鶏もも肉のコンフィとレンズ豆の煮込み、ソース・シャルキュティエール。
もも肉の大きさが半端ない。
ソース・シャルキュティエールの酸味が心地よく、大きなもも肉を美味しく完食。
付け合わせは、フランス、ピュイ産の最高級のレンズ豆。
レンズ豆は事前に水に浸漬する必要がなく、すぐに火が通る。
肉料理の付け合わせに、我が家の定番だ。
食後のデセールは、ハピバケーキ。
茶目子さんのケーキ。
私のケーキ。
熱いコーヒーが、いっぱいになったお腹を癒してくれる。
今夜飲んだ二本のワインも素晴らしかった。
松尾支配人に見送られ、店を後にする。
食事中は多くの客が訪れていたが、ゆっくり食事を楽しんだので、帰る頃には数人を残すのみとなっている。
美術館自体は夕方に閉館している。
レストラン以外の場所は灯が落とされ、まさにナイト・ミュージアム。
正面玄関も閉まっているので、非常口から外に出る。
前庭のオブジェが消えている。
バルーンの空気が抜かれたようだ。
私たちが到着した時は、こんな姿だった。
暗くなった「国立新美術館」に別れを告げ、帰途に就く。
「東京ミッドタウン」まで来ると、地下道に下る。
何時ものとおり、安田侃氏の「意心帰」を撮影。
今年も実施できた、茶目子さんとの合同誕生会の楽しい一日でした。
茶目子さんの記事はこちら。