こんにちは。
「糸」を観ました。
公式サイト…https://ito-movie.jp/
予告編はできれば見ないほうがいいかも？
どうなっていくか、わかっちゃう。
平成元年生まれの葵（あおい）と漣（れん）。
１３歳で出会って恋をするが、葵は義父の暴力を受けていた。
助けようとする漣だが、引き離されてしまう。
２２歳のとき、そして、平成最後の年に３２歳で、二人は再会する。
中島みゆきの歌、「糸」をモチーフに平成の時代を描く。
葵は、漣は、どう生きるのか？
１３歳の葵と漣が初々しくてかわいい。
大人の都合で振り回される子どもの立場が切ない。
子ども食堂のおばちゃんがいい！！
葵にごはんを食べさせてくれるのだ。
そして、子どもだった葵の憩いの場でもあったと思う。
家では安心できなかったのだから。
おばちゃんいわく、「いつの間にかこうなった」
「人さまのためとか思っていないよ」「偽善だよ～」と笑顔。
最高だ。
おなかがすいた近所の子どもに自然に食べさせて、
そうしたら子どもが笑った。
いつのまにかそれが日常になったという。
おばちゃんは子どもたちに食器を洗わせて後片付けさせるし、
しかる。そこもいいな。
親みたいになっている。
こんなふうに、近所の子どもを気づかってくれる大人がいたら、
本当に助かると思う。
葵ちゃんは、義父に殴られ、実母には放置され、大変だけど
ボーイフレンドの漣くんが助けようとしてくれたり、
近所のおばちゃんが親切にしてくれたり、
まったくの一人ではなくて、本当によかった。
葵ちゃんは自分が痛い思いをしたから、
他の人の痛みを放っておかない。そこが胸にしみた。
葵ちゃんは大人になっても、カッコいい。
自分の道を、自立してしっかり歩こうとする。
５歳くらいの？女の子が出てくるんだけど、
スカートが短すぎて気になった。
このご時世なのだから気を付けてあげてほしい。
スタッフは何も気にしないのかな？？短い必要ないのに。
また、その小さな女の子の気持ちも気になった。
他の人に優しくしてあげるのはいいかもしれないけど、
自分のことは？
その子の気持ちはだれが受けとめるのだろうか。
他にも、傷口は洗ってから手当てするほうがいいのでは？とか、
こまかいところが気になったりした。
平成の時代を描くということで、東日本大震災も出てくる。
津波の映像があり、フラッシュバックするかもしれないから気を付けてください。
（でも忘れないでいたいことだから、映画に出るのは賛成ですが）
東日本大震災のPTSD（心の外傷後ストレス障害）で、
精神的にまいってしまった人も出てくる。
当然のことだと思う。
ぜひ心のケアの場につながれるようにサポートしてほしいと思う。
漣くん（菅田将暉）が、友人が歌う「ファイト！」（中島みゆきの歌）に合わせて、合の手を入れるシーンがとてもいいです。
みんなの人生に「ファイト！」と言ってくれているみたい。
がんばってもうまくいかなかったり、思うようにならないこともある。
それでもできることを探して生きている。
そんなみんなに、私に、あなたに、
漣くんが「ファイト！」と言ってくれているみたいで。
ただ「がんばれ」と表面的に激励して言ってるのではない。
「どんなにがんばってるか知ってるよ。」と、
内面的に、しみじみと言ってくれているような気がするのだ。
「糸」の歌詞はこちらです。
「ファイト！」の歌詞がこちらです。
この歌詞、読むだけで胸をゆさぶられます。
歌は４分４０秒くらいから始まります（それまでは語り）。
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