こんにちは。
「乳幼児から知っておきたい性教育のお話 心と体を守る女の子&男の子育児講座」での、参加者からのご質問&答です。
Q
「あの…。男の子が、病院に行ったらお医者さんにおちんちんの皮をむかれて、それが痛かったみたいで、それ以来、 トイレでおしっこをすることを、こわがるようになってしまいました。
トイレに行くと、泣いてしまって、20分でも、そのままです。
なぐさめたり励ましたりしたのですが、今も泣きます。
こういうときは、どうしたらいいでしょうか?」(Cさん)
A
そんなことがあったんですね。
それはつらい…。こわかったですね。
そういうときは、「あのとき、こわかったね」と、子どもの気持ちを代弁する言葉をかけましょう。
「急におちんちんをむかれて、痛かったね」
「びっくりしたね」
「いやだったね」
などという風に。
お子さんの心の中に気持ちを認めて、いたわります。
もしお子さんが泣いたら、泣いているのを止めないほうがいいです。
「いやだったね、泣いていいよ」と声をかけて、
思いきり泣けるように受けとめる雰囲気を出します。
「早く泣きやむように」という雰囲気を出さないようにします。
つらいことがあったとき、泣くことで心が癒えていきます。
何回でも、何十回でも、心が楽になるまで泣いていいです。
それから、もしできれば、その病院に電話するといいです。
「この前、おちんちんをむかれて、それ以来、子どもがおしっこのたびにトイレで泣いています。とても困っています。」と伝えられたら、もしかしたらお医者さんがそれ以降、考えてくれるかも。
「こういう電話があった」と病院スタッフの人たちで話し合って、検討してくれるかもしれないですし。
他の男の子が同じ目にあわないためにも、伝えられたらと思います。
理想は、お医者さんがお子さんに、直接、
「痛かったね。ごめんね。」と謝ることです。
そう言ってくれるかどうかは、お医者さんの考えによりますが…。
子どもを大切にしてくれる人なら、言ってくれるかも。
もしお医者さんが謝らない場合でも、
親がお医者さんに「そういうことをされて困った」と伝えた方が、お子さんはうれしいのではないかと思います。
お子さんの味方になり、守ろうとすることだからです。
以前にも、お医者さんに小さな男の子が急にむかれて、血が出たという話を聞いたことがありました。
しかも、性教育の場で、他の人の前で「こうやるんだよ」という見本として、されたという話でした。(私の記憶にまちがいがなければ)
やめてほしい…。
男の子って、けっこう、ぞんざいに扱われることがあります。
「男だから、いいだろう、多少乱暴にしても。」みたいな。
女の子の性器が乱暴に扱われたら、「おかしい」「セクハラ?!性犯罪?!」とすぐに気づきますが、
男の子の性器が乱暴に扱われたときは、あまりそこまで気にしなかったりしませんか?
小学校で男の子のズボンやパンツをむりやり下げるなどの、
性的ないじめも、わりと軽く扱われたり。(深刻な影響があると思う)
ずっと前に、まじめな本(育児体験記)に「(母親が)男の子の赤ちゃんの性器を口に入れた」と書かれていて、びっくりしたことがありました。セクハラのつもりはない様子でした。出版社の人も、どうしてカットしなかったのかな??騒がれてもいなかったし…。
どうしてもむくときは、ていねいに子どもに説明して、様子を見ながらゆっくりやってほしい。歯医者さんが「痛かったら手を上げてくださいね」と言って、手を上げたらすぐに対応してくれるように。
できれば、「ここがむけるから、自分でむいてごらん」と、本人が自分の手でできるように教えてもらえたらいいなあ。
そうしたら、子どもが自分の意志で決められるし、痛かったら途中でやめられるので安心です。
もしも急にむかれそうになったら、相手がお医者さんであっても、
「すみません、ちょっと待ってくださいー!」と親が止めていいと思います。
するのなら、インフォームドコンセントを。
お医者さんに納得いくまでの説明をしてもらって、ケアを受ける側が同意してからです。ナットクいかなかったら、同意しなくてもいいかも。
まずは、説明してもらいましょう。
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・「子どもと話すとき、女の子の性器はなんと呼んだらいいでしょうか?」
親が男の子に「むいて洗うんだよ」と教えた話が載っています。
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