腐ってなかった!

企画:庵野秀明 巨神兵:宮崎駿 監督:樋口真嗣
「巨神兵東京に現わる」観ました!
っていうか、
特撮博物館行ったワケですね。
滑り込みです!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
そんな人々でごったがえしていました!
展示品自体は、
そうですね~~~…
3分の2くらいは復元品でしたかね…
いちお~~、撮影当時のオリジナルの型使って復元みたいですけど
ピカピカでしたっ!

そんな中でも、何十年もまえのオリジナルも結構あって、
見応えはありましたよっ!
どちらかというとっ!
ニセモン見るなら、設定資料とかのほうが芸術性高かった気がします!
デザイン画なんて絵画のようだし、
製図のようだし、
見事の一言!

さて、
この催し物の目玉、
“巨神兵東京に現る”なんですが、
ご覧になった方は
みなさん満足したんでしょうか?
上映エリアまでの展示も上手でね、
急にそこだけ雰囲気変わって
期待がおのずと膨らむワケですね!

冒頭、
林原めぐみさんのナレーションと
空を漂う、謎の火の粉が不安感を増し、
カメラワークとかカットとか
そりゃ~~素晴らしいんですね。
しかもCGなし
精密なるミニチュアセット!
さすがに、これだけの名前が揃った作品ともなるとスゲ~~とかおもうわけです。
そしておもむろに空中に静止する巨神兵
やがて町中に降り立つ破壊神
強大な存在感!
圧倒的な破壊力!
そして絶望感…

でね、
ここで、飛んでた巨神兵と降り立った巨神兵のサイズがまったく違ってて
サイズ設定めちゃくちゃなんすね'`,、('∀`) '`,、
冒頭は実際の東京の街並みで始まるのですが、
ミニチュアセットに変わった途端、
安っぽいオモチャの犬が吠えだし
巨神兵を見上げ、携帯で撮影したり、指さしたりしている群衆が
何故か書き割り…
この流れにどんな意味があるのかサッパリわからない私…(-.-;)
いや~
私的に、ところどころ変ぢゃね?
みたいなトコが気にかかっちゃいましたけどね。
しかし、
テーマ(もしそんなモノが本作に存在するなら)らしきものが見え隠れしていると感じるのですね。
徹底的な破壊しか描かれていない本作なんですが、
よく考えたら、一切CGもアニメも無しなワケですから、
これって、徐々に消え始めた古き制作方法である、
ミニチュア撮影とか、特撮の再生復興の物語でもあるんぢゃなかろうか?
映像と正反対の主張が含まれる
そんなこと考えさせられる一本だとか思っちゃいました。
実際の所、作りたいから作っちゃっただけでしょうけどね!_| ̄|○∠))バンバン
で、
10分足らずの作品ですので、2回観ておきましたよ!'`,、('∀`) '`,、
まぁ
とにかくココには行ったほうがイイ!
これ間違いないです'`,、('∀`) '`,、

この“わだつみ”模型は映画版のようです。微妙にテレビ版とちがってました
まぁ、開催期間も
明日までですけどね(-.-;)
しかも、
激混みですけどね。

現物残ってるなんて!激カッコいいメカゴジラ!ただメカゴジラの電子頭脳は、車のプラモ分解した部品で構成されてました!なので近くで見るとショボイ
私はオープンと同時に入りました。
しかも会場側も、大混雑予測してますので、開場10:00を待たずして、
早々に入場開始してくれましたので、
一切待たずに入れましたよ。
ただね、
それでも中は大渋滞'`,、('∀`) '`,、
まともには観れません!
ラッシュ時の京急の車内くらい混んでました。
で、開場1時間も経てば、
もう入場に3時間待ちくらいになっちゃいます。
つまり
11:00に到着しても、中に入るのは2時過ぎ、
もっとかかれば、中で並ぶ時間は無くなるワケです。
それでも行きたいという方…
前もってコンビニでチケット用意し、
開場前に待つことをおすすめします。
同じ待つなら、開場前!
でゎ、
お気をつけて!

何だってできるよ。いつだってどこでだって

御法川修監督作品
「人生、いろどり」観ました!
あらすじ!
徳島県の山間部にある上勝町は人口の約半数が高齢者。
四国の中で最も人口が少ない町。
この冬は、基幹産業のミカンが全滅。
わずかな畑から採れる野菜を
細々と売る、未来の見えないどん底生活。
もはや過疎化に歯止めをかける術は見当たらなかった。
農協職員の江田は、セリで売れ残った野菜を持ち帰り、
農家の町民たちに嫌味を言われながらも
この苦境を打破しようと試行錯誤しながらもがいていた。

そんなある日、
江田は寿司屋で、ある光景に目を止めた。
それは、
若い女性客が、料理に彩りを与えるため添えられている
“ツマモノ”と呼ばれる飾りの葉っぱを
大事そうにハンカチに包み、持ち帰るさまだった
たとえ葉っぱと言えど、
人によっては価値あるものがこの世には存在する
この光景をヒントに、
原価0円のこのツマモノを山から集め、商品として売り出そうと考える。
このアイディアに農民たちは冷ややかな反応だったが、
やがて、
夫が何度も事業に失敗し、借金がかさむ「徳本薫」
上勝唯一の雑貨屋を営む「石本花恵」
見栄を張って、小学校教諭だと嘘をつき続けているが、実は用務員の「尾関路子」の
幼馴染三人組が江田に協力し始め、
やがて、ただの“葉っぱ”が大きな産業へと進化していくのだった…

道端の葉っぱを商品化し、
年商2億6千万を超えるビッグビジネスに発展させた
とある、山間の過疎の町での実話を基に
西口典子の脚本で映画化
何と言っても、
超ベテラン陣で組まれたキャスティングは得した感満載です。
特に吉行和子さんは、「シェアハウス」でも素敵な役どころでしたね~~
いまのいままで、
人生にいろどりなんて無かった女性たちが
これまた、ひっそりと生きてきたただの葉っぱや
雑草なんかを主役に押し上げ
大成功するという痛快な物語です。
この物語の中心となる三人の女性
薫...
花恵...
路子...
それぞれの背景がしっかりしていて、
キャラがしっかりと立っているのは実に丁寧。
この辺りの妙はさすがな感じでしたよ。

永遠の渋い二枚目、藤竜也さんがなかなかな頑固なダメンズっぷりで
珍しい役柄かな~~って思いました。
いつも従ってきた妻・薫の見る風景が徐々に商売に傾き、
自分への依存が薄れていくことに焦りを感じだすという
夫役を見事に演じておりました。
藤竜也さん、
なにが凄いって、これだけ頑固なキャラなのに、
たま~~に、まるで子供のような笑顔を見せたり、
悪がきっぽいセリフを吐いたり、
この人がモテる理由ってここだわ!
そう思いました。

この町のお婆ちゃんたち、
葉っぱで稼いで、キレイに着飾って、
まだまだ人生を謳歌する様が素敵でしたよ。
エンドクレジットで
実際の映像だと思われる、お婆ちゃんたちが登場。
もんぺ履いたお婆ちゃんが、パソコンやタブレットを用い、
商品管理をしている姿が実に微笑ましかった。
何か始めるのに、遅すぎることなんてない!
を、地でいって証明した内容ですね!
全体の物語は、
単なる町興し、復興的な話ですから、それほど起伏の激しい流れはありませんが
まぁ、安心して観られる一本です!
さまざまな家族がいて
それらが本物の家族へと成長する姿をご覧になってみてください。

Yes! she can!

ティモ・ヴオレンソラ監督 作品
「アイアン・スカイ」観ました!
あらすじ!
1945年、
連合軍の猛攻撃に陥落寸前のアドルフ・ヒトラー率いる「第三帝国」ナチス・ドイツ。
しかし、ナチスの一部のエリートは、
密かに月の裏側へと逃げ延びたのだ。

そして70年余りの時間をかけ、
ダークサイド・ムーンに、大規模な秘密基地を建造、
独自の軍事テクノロジーを発展させ、連合軍への復讐の機会をうかがっていた。

そして2018年、
初の女性アメリカ合衆国大統領は選挙キャンペーンの一環で、
46年ぶりの月面着陸計画を打ち出す。

搭乗者に選ばれたのは、
アフリカ系の黒人アメリカ人で、モデルのジェームズ・ワシントンだった。
月の裏側に着陸し、月面に降りたジェームズの目に映ったものそれは、
月面ナチスの親衛隊准将クラウス・アドラーだった。

アドラーに捕まったジェームスは、
月面ナチスの化学主任で医師のリヒターにより
人体実験を受け、白人となってしまう。

そして月面ナチスは、
ジェームズの持っていたスマートフォンにより、
最終兵器である「神々の黄昏」号の完成を目前とした。
しかし、スマートフォンはバッテリーが切れ、
起動実験は失敗におわる。

その頃ジェームズは、
月面ナチスの「愛」の信奉者で「地球」学者のレナーテ・リヒターの協力を得て、
ナチス信奉者を演じることにより、地球でのスマートフォン調達に協力することで、
地球に帰還できることとなるのだが…

ひさびさ出ましたね~'`,、('∀`) '`,、
超B級臭がふんだんにする、おバカ映画!
(=´∀`)人(´∀`=)
テレ東のアフタヌーンB級劇場が大好きな
ちゃっきちゃきのB級野郎の私でなくとも
どなたにも、
確実にこのプンプン臭うB級臭を感じとることが出来ると思います。

もうね、
何も考えず観て欲しいですね。
禁止用語炸裂!
現在の世界情勢を皮肉る皮肉る
ァ'`,、('∀`) '`,、
とんでもね~~アメリカ大統領がいたもんだ!

黒人差別も甚だしい内容、
羞恥なきワガママ放題の世界の首脳が集まる国際会議
もっと、ドギツく
あの人もあの国も、皮肉っちゃえばよかったのにね
_| ̄|○∠))バンバン

バカ首脳共による、国際会議上での大喧嘩!
バックに流れていた、スローバラードにアレンジされた
合衆国国家が超イイ感じでした。素晴らしい楽曲です!'`,、('∀`) '`,、

危機が訪れて明らかになる
各国、密かな宇宙開発の協定破り!
どの国も兵器搭載の衛星を保持'`,、('∀`) '`,、
、
当然日本もね。

しかしながらも、
なかなか壮絶きわまるスペースウォーズは見ごたえありましたね。
スケール感はチープでしたけどね'`,、('∀`) '`,、

そんな中でも
地球外?の共通の外敵が現れると
一時的にでも手を組む地球人共'`,、('∀`) '`,、
ラストシーン…
外敵を撃退した各国の、
いや!
これからの地球の姿には涙溢れるばかりでしたよ…
。+゚(゚´Д`゚)゚+。
改めて思ったけど、
地球人って、
とぉ~~~ってもばか!
それぞれが見事に平均点オーバーしてて、
地方有名大学の優等生って感じでしたよ!

ヒロインのレナーテのコスプレや、
セピアな感じの古臭い下着姿もヨス!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
久々の自由度100%な
いい感じの満足度の出来が穏やかな気持ちにさせます。
二次大戦でやられちゃったナチスドイツが
月で体制立て直して地球に攻めてくるっていう
素晴らしいアイディア!どこから出たんだか!(●´艸`)
ちょっと尊敬しちゃいます。
音楽は
私的にはあまり馴染みのない“ライバッハ”というバンドでしたが、
コチラも結構よかったです;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
是非、DVD出たら(←ココポイント)観てちょうだいね!

マネシカケス

ゲイリー・ロス監督作品
「ハンガー・ゲーム」観ました!
あらすじ!
今より3000年の後
戦争や大災害によりアメリカ合衆国は滅び去り、
取って代わり、パネムと呼ばれる独裁国家が北米大陸に誕生した。
パネムの首都キャピトルは、周辺の12地区を統括、支配し、
一部の富裕層により、各地区の労働者は奴隷のような扱いを受け、
絶えず、周辺地区からは、
キャピトルの中央政府に対し、暴動や反乱が起こっていた。
そんな中、
70年以上前に起きた、13地区による大規模な一斉暴動は、
結果、13地区の消滅という結末にいたる…
この暴動以降、
中央政府は残った12の地区に対し、
二度と政府に逆らわないよう見せしめのため、
各地区から
12歳~18歳までの男女2名の代表者を選び、
人工のフィールド内で全24名を、互いに殺し合わせる、
「ハンガーゲーム」を開催することとなる…
以降毎年、すでに73回にわたり開催されてきたハンガーゲーム…
そして今年も、
74回目の開催が近づき、代表者選出の時期になった
炭鉱産業が盛んな第12地区に暮らすカットニス・エバディーンは、
炭鉱夫だった父を亡くして以来、
幼い妹、プリムローズ・エバディーンと母親の三人暮らし。
貧しい生活だが、得意の弓矢で狩猟し、生計を助ける毎日を送っていた。
ところが、
ハンガーゲーム第74回大会の第12地区代表に、
妹プリムローズが選ばれてしまったことで、
貧しくも穏やかな生活は一変してしまうのだった。

お久しぶりっ!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
ホント、自由すぎてスイマセン(-.-;)
ほったらかしてスイマセン


そんな訳で、アレコレ忙しい中、
観てきました。
アメリカで、
累計2,350万部を突破し、大ベストセラーとなった、
スーザン・コリンズの同名小説の映画化です。
三部作ですね!
143分という長い作品ですが、
当初、
この内容でなぜ?こんな長い作品になっちゃうんだよ!
って思ってましたが、
ハンガーゲーム開催までが、かなり丁寧に描かれていまして、
キャラ掘り下げたり、心情表したり、
手が込んでる感じはありました。
ただね、ここまでやるなら
もう少し、
3000年後の世界観もキチンと描いて欲しかったといえば欲しかったかも…
なんでこんなファッションやら髪型やら化粧方法が流行っているのかとかね。

ただね、
あと2作ありますから、
徐々に描かれていくのかもしれないですね。(●´艸`)
で、本作
何かとバトル・ロワイアルとの比較がされてますが、
原作者スーザン女史は、B・Rの事は知らないと言ってるらしいです。
たぶん、知ってる、もっと言えば、アイディアの参考にしている
(独り言ですからね~~他所で言わないように!)
ってくらい
共通点が結構あります。'`,、('∀`) '`,、

で、
超未来の話なんですが、
何故かハンガーゲームで使用できる武器には、
銃火器が登場しません。
簡単に決着ついちゃうからでしょうか?
何だか地雷は出てくるのですが、
あとはナイフや弓
槍といった原始的な武器ばかりなんですね。
挙句には、
遺伝子操作された殺人スズメバチを巣ごと敵に落としたり、
ナイトロックベリーというブルーベリー似の猛毒植物の実による毒殺と、
バカスカ撃ち合うより、楽しい感じでした。

まぁ、
富裕層の娯楽でもあるハンガーゲームですから、
一瞬にカタついたら面白くないっていうのもあると思いますが…
それにしても
過去、73年にもわたり開催されてきた大会の割に、
ルールが微妙すぎるし、
都合よすぎるし
突然のルール変更あったり
やっぱりルール変更取り消したりと、
富裕層と中央政府って、
きっと頭悪い連中の集まりですね!(=´∀`)人(´∀`=)

さらには、
これだけシビアな戦いの中、
カットニスのライバルとなる、
他の11地区代表者たちのボンクラっぷりは笑いました。
→協定を結んだ数名の参加者たちが徒党を組んで
カットニスを木の上に追い詰めたはいいが、
誰一人、木に登れない…(おバカ集団)
→仕方なく、カットニスが自分で降りてきたところを殺す作戦に変更(丸出しのバカ)
→待ってる間、
見張りも立てず熟睡する全員…(超銀河級のバカ)
→上から殺人蜂の巣を落とされる(もう言葉もないほどバカ)
→武器を持たないカットニスに都合よく、
弓持ってる奴が蜂に殺され弓を奪われ、さらには逃げられる。
(当然の結末…)
本当に命懸けのゲームなんだろうか…?(-.-;)これって…?
特にこのグループには、何度もゲームに参加し
何度も優勝して生き残っているケイトーという名の
殺人教育を受けたプロも参加してて、
よく今まで死ななかったな!って思える間抜けっぷりでした。
とまぁ
こんな感じで、つじつま合わない流れなんですが、
三部作見終えたその時には、
全てに納得がいくのでしょうかね?(-.-;)(-.-;)(-.-;)


カットニス⇔ピータ⇔ゲイルの三角関係も次回に持ち越しのようですしね。
じつゎ
第2部の「キャッチング・ファイア」の映画化も決定してます。
日本公開も決定って、エンドクレジットに書かれてましたよ!(=´∀`)人(´∀`=)
第3部の「モッキングジェイ」は2部構成とも言われてますので
いったい何作出来るんでしょうかね?∵ゞ(≧ε≦;)
とりあえず最初観ないと、次も無いので足運んでみてくださいね。

ニコラウス・コペルニクスと徳川光圀と左様せい様と...

滝田洋二郎監督・脚本作品
「天地明察」観ました!
あらすじ!
世は天下泰平の江戸の時代。
将軍に囲碁を教える名家の出の安井算哲。
星の観測と算術以外に興味を示さない変わり者だが、
常にこの身を真剣勝負の中に置きたいと願っている。

若き将軍・徳川家綱の後見人である会津藩主・保科正之は、
中国・唐の時代より800年使い続けた宣明暦に2日ものズレが生じていることを気に病み
算哲に新しい暦を作るように命じた。

しかし、改暦は朝廷の司るもので、暦次第で莫大なる利権が発生する。
改暦に幕府が介入するということは、
朝廷を敵に回すのと一緒なのだ。
しかも、
太陽や星を観測するには、気の遠くなる時間と労力を必要とするのだ。

こうして算哲は、
愛する者…
あこがれの男…
そして、
彼の子供の頃からの師、
友人、北極出地隊の面々、
そして、碁のライバル、本因坊道策や
徳川光圀の後押しを受け、
前人未到の大事業に挑むこととなる。

「おくりびと」滝田監督最新作観てまいりました!
ここのところ多かった、米産の軽薄映画に疲れてたところだったので、
いい気持ちになるかと思い、行ってみました。

江戸時代のヲタクである算哲は、
才能ある割に、夢中になりすぎて周りが見えなくなるボンクラキャラなんですが、
こんな奴にも関わらず、
得意とする分野で、幕府の命で責任者になるという
なんとも
羨ましい運のいい人という描かれ方されてました。

この時代の暦というのは、
今ほど自由度が高くなく、
人々の生活に大きく関わり、
かなりの影響力をもっているものなんですね。

そんな暦を、幕命とはいえ、
若き主人公が改訂するのは、かなりの大事なんですが、
彼ら北極出地の面々は
唐の時代の“宣明暦”、元の時代の“授時暦”、明の時代の“大統暦”を
実際の観測に沿って、どれがもっとも正確なのかを比べ
授時暦が最も正確さを兼ね備えていると結論づけたのですが、
朝廷の反発に遭い、
自らの結論を裏付けるために、「三暦勝負」と銘打った強硬手段を取った挙句、
その作戦に失敗してしまいます。

徐々に自信を無くしていく算哲なんですが、
不器用にも待たせすぎて、
バツが一つついてしまった'`,、('∀`) '`,、
「村瀬えん」と夫婦になり、二人三脚で
算哲オリジナルの新暦「大和歴」の完成を目指すわけです!

何年もかけて、
何故、天は暦通り動かないのかを突き止めるのですが、
その簡単なる理由が、この時代ならではだったんですね~~
確かに、この鎖国時代では、思いもよらなかったことでしょうが、
私的には思わず、
えぇぇぇ…(。◕ˇε ˇ◕ฺ。)って唸っちゃいました。
今なら、
誰でも一番に疑うようなところなんですけどね(●´艸`)プププ...

そして本作での素敵キャラは、
宮崎あおいさんでも岡田くんでもなく、
水戸黄門こと、徳川光圀でした'`,、('∀`) '`,、
ミーハーで、新らしモン好きな光圀は、
算哲の陰に日向に、かなり存在感あるキャラでした。
その食卓には、珍しい酒(ワインなんですけどね)
珍しい食材で作られた、南蛮渡来の料理が並ぶ
素敵で変わった暮らし??の毎日。
そんなキャラとして描かれていました。
そんな光圀を演じたのは、中井貴一さん。
なかなかに好演だと思います。ヾ((○*´∀`*))ノ゙
本作には欠かすことが出来ないキャラでした

上映時間が長い割に、
暦づくりに莫大な時間を費やしている表現が甘く、
時間の流れを感じない(主人公たちもまったく老けない)
時代劇の風景の画にそれほど美しさがなかったこと(セット撮影が多い)
さらには、
なんでか、ドヘタくそなCGが織り込まれている点が問題ありでしたが、
それなりに楽しめる一本になってますよ!


好きなもの…

内田けんじ監督作品
「鍵泥棒のメソッド」観ました!
あらすじ!
35歳にしてアルバイト探しの日々を送る、売れない俳優桜井武史。
なんと自殺にまで失敗してしまう。
財布の中のわずかな小銭で、思い立ったまま出掛けた銭湯。
隣に座った男から、こっそり石鹸を盗み取ろうとするが、男に手を弾かれてしまい、
石鹸は床を滑り、見た目羽振りのいい男、コンドウの足元へ!
その瞬間、コンドウは石鹸を踏み、桜井の目の前で派手に転んでしまう。
コンドウは、頭を強打したせいで記憶を失ってしまった。

その拍子に桜井の元へと転がってきたコンドウのロッカーの鍵。
桜井は衝動的に彼の鍵と自分の鍵を交換してしまう。
やがてコンドウに成りすました桜井は、彼の家で大金を発見!
実はコンドウはプロの殺し屋だったのだ…!

とにかく、クスッ!って笑いの多い作品でしたね。
内田監督の割に、アッサリとわかりやすい一本です。

まぁ~、主要キャラ3人が上手く噛み合ってて、
特に広末涼子さんは可笑しかったです。
雑誌の編集長をしている彼女に部下が、
アルバイト募集広告の内容はどうしましょう?と尋ねると
広末さん演じる「水嶋香苗」は
「健康で努力家の人」と答えます
その後すぐ、
いきなり彼女は、結婚をすると言いだし、
まだ、相手はいませんが…と続ける…
さらに、
スタッフたちに、結婚相手の紹介を頼むわけですね。'`,、('∀`) '`,、
おおまじめに!

なんともアナーキーな女性に思えますが、
几帳面ですべて計画通りに進める才女なんですね。
素っ頓狂なこと言ってるのでゎないわけです。
しかも、部下たちに頼んだ結婚相手の条件も
″健康で努力家”だったわけです。
で、
ここが物語のプロローグとしての伏線となります。

後に、病気療養中の父の見舞いで訪れた病院で、
記憶を失ったコンドウと出会うわけですが
道を尋ねてきたコンドウの事情を知った香苗が心配して病状を尋ねると
コンドウは「健康そのものだそうです!努力してみます!(記憶の回復に)」というセリフに
香苗は自らの結婚相手候補としてロックオンしてしまう妙が実に面白かったですよ!
よく考えられながら物語が進んでいました。
さすがに内田監督です!
オチもいくつか用意されていて、
全編にちりばめられた伏線がオチに軽快につながっていきます。
香苗は、家族に(特に姉に)
結婚を恋愛を経てしようなんて幻影もいいとこだ的なセリフを浴びせられるのですが、
ラストシーンで見事に自ら立てた結婚計画が正しかったことを証明します。

また、
とんだロクデナシだった、堺さん演じる桜井にも、
ハッピーエンド?らしきものが用意されていて、
誰もが幸せへと歩き出すラストとなっていました。
ただ一人、
今回の事件の発端となった
殺し屋のターゲットである、社長の愛人だけは
恋愛というものを最後まで幻想と思っていて、
彼女だけは幸せなラストを迎えられませんでした。
愛は地球をも救いますね~~~ヾ((○*´∀`*))ノ゙
なんとなくノリが三谷さんっぽかったり、
プロット自体が、散々使いまわされたネタだった割に、
上手い肉付けがされていてよかったと思います。
期待してなかった分、かなりの満足度ではありました。
また
どういう訳か、クライスラーやアストンマーチンといった
高級車がゾロゾロ劇中に出てくるのですが、
クライスラーをぶつけて停めるとか、
貧乏人なのに豪気!;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
だからコイツって貧乏人なんだなって感じに笑いましたよ!
しかし、
はたして映画館で観なければならないかというとそうでもありませんが…
上映時間も128分と、お手頃ですので、
一人でもカップルでも、
ほっこり出来そうな一本としておきます!

タイトルのメソッドって、
たぶん、負け組の主人公が、たまたま売れない役者で、
殺し屋と人生を入れ替わったことにより、
殺し屋になりきる!(内からそのキャラになりきる!)
そんな流れを
「メソッド演劇理論」に基づき切り抜ける!
そんな意味ではないでしょうかね?(●´艸`)
(主観ですから他所で言わないでね(_△_)ノ彡)

こういうの、不思議の国っていうんだよ…

ポール・W・S・アンダーソン監督
「バイオハザードV:リトリビューション」観ました!
あらすじ!
アルカディアにいるアリス達に対し、ジル率いるアンブレラ社の特殊部隊が襲撃。
壮絶な銃撃戦の末、ヘリの墜落爆破の衝撃で、アリスは海へ転落し意識を失う。
アンブレラ社が開発したT-ウィルスが蔓延し、地球はアンデッドに覆い尽くされようとしていた。

唯一T-ウィルスへの抗体を持つ、人類最後の希望であるアリスはアンブレラ社に囚われ、
ある極秘施設の中で目覚める。
ジルによる執拗な尋問が続く中、
突如システムがダウン。
独房からの脱出に成功したアリスの目の前に現れた光景は東京・渋谷だった。

しかしこの街は、アンデッドたちに対抗すべく建造された研究施設であり、
東京のほか、ニューヨーク、モスクワなどの壊滅したはずの都市がつくられ、それぞれにアンデット襲撃のシーケンスが設置されて、データ収集をする場所だった。
さらにこの施設には、世界を覆す驚くべき秘密が隠されていた。
しかも、全ての背後には、アンブレラ社をも裏切った最凶の黒幕ウェスカーの存在が見え隠れする・・・・・・。
アリスは壮絶を極める最終決戦に向け、エイダらと共に施設からの脱出を試みるのだった…!

14日初日の初回に行ってきました!ヾ((○*´∀`*))ノ゙
AVPの“ポール・W・S・アンダーソン監督”最新作!!
まぁ、そんなことより何より、
今回も大活躍の中島美嘉さんの雄姿を観に行きました!
;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
前回はせいぜい

こんなもんでしたが、
本作では、
あの小さい体でミラと対等に戦っていました!
戦うというか、一方的に襲うというか…(-.-;)
しかも、口が裂け、触手がウネウネ出てきて、
倒しても倒しても立ち上がる美嘉さまの勇士には涙が出ましたよ
。+゚(゚´Д`゚)゚+。

好きだ~~~!美嘉さま~~~!
ホント!ありがとうございます!

でまぁ、
それ以外は、普通のB級映画でした
ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、
AVPもそうですが、
ポールさん、元を崩して三流化するのが得意な方です!
+.(*ゝд・)b゚+.゚ グッジョブ!
ミラを独り占めすんな!

本作を鑑賞してふと…
テレ東午後に放送されるようなB級作品に出て~~~よ~~!って思いました。
_| ̄|○∠))バンバン
東京シーケンスの際に襲ってくるゾンビでいいから出演したかったですね!
'`,、('∀`) '`,、

そういえば、
そのゾンビたちの中に、気になる方(?)がおりまして、
ちょっと、ジャッキー・チェン似の方もいたのですが、
なんと、渡辺 謙さんらしきゾンビがいたのですが、
ま…まさかね…σ(⌒▽⌒;)
あれほど動けやしないだろうし、
でももしもその場にいたなら、
謙さんのモノづくり精神の崇高さを一生尊敬し続けます。'`,、('∀`) '`,、
エンドクレジットでめっちゃ名前探したんですが、
「KEN」と名のつくスタッフがまぁ~~~~~~多い!
あ!またKEN!
って感じでした!
コッソリ出てて欲しいなぁ~~~~(∀`从)♡♡♡

エイダ・ウォン役の李冰冰がとてもキレイでしたが、
彼女は。尖閣諸島問題で日本には絶対に行かないし、
日本版ポスターから自分を除けとか政治的立場を主張してますね…
芸術に国境を作った、貴重な人物ですね…(-.-;)

私としては、
ウェントワース・ミラーの出演をかなり望みましたが
残念ながらいませんでした。
1からの出演のミシェル・ロドリゲスは今回も大活躍!
彼女もいい役者だなぁ~~
かなり好きです!(●´艸`)ウフフ

さて、
バイオシリーズは、銃火器の豊富さが魅力ですが、
渋谷に置いてあったパトカーのダッシュボードから
デザートイーグルが出てくるあたり、
まさにゲームのアイテムゲットって感じでしたよ。
様々なステージが用意されているのは、ゲームへのオマージュでしょうかね?
プレイしている感覚で鑑賞できる工夫なんでしょうか?

主人公、
ミラ・ジョヴォヴィッチが今回もセミヌードを披露
しかし、
パート1からではやはり衰えが見え、
鍛えた割に、腹回りは緩んでました…(-.-;)

私、
本家のゲームって、3までしかプレイしてないんですょ。
PS1で出来なくなった時点で、私のバイオシリーズは終わりました
。+゚(゚´Д`゚)゚+。
トゥームレイダーも2まで!
しかもクリアしてないし'`,、(人´∀`)'`,、
なので本作のような、
1とか2に出てくるキャラが豊富に出ると理解度も上がり、
親しみも出ましたょ!
あ~~…このキャラ、操作したなぁ~~ってね。
でもね
B級映画でしたよ!'`,、('∀`) '`,、美嘉さま以外ゎ!

dracusorrさん動画お借りします
特製幕の内

本広克行監督作品
「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」観ました!
あらすじ!
国際環境エネルギーサミットが湾岸署管轄区内で開催されていた。
その会場で誘拐事件が発生、
その後、被害者は射殺体で発見され、
さらに、犯行に使われたのは、警察が押収した拳銃だった。
捜査本部が湾岸署に設置され、
緊急招集された捜査会議では、
青島ら捜査員には情報は開示されないという方針が発表された挙句、
捜査情報を管理官“鳥飼”へ文書による提出が義務付けられる。

そんな中、
第2の殺人事件が発生し、
さらには第3の事件まで発生!
そしてその第3の誘拐事件の被害者は、
現在の湾岸署の署長“真下正義”の息子の誘拐事件だった。
開示されない情報…
上層部からの理不尽な命…
6年前に起きたある事件との関連性…
古傷の痛みに耐えながら
必死に現場に走る青島俊作…
はたして青島は、すべての点をつなぐことができ、
事件を解決に導けるのだろうか?

シリーズ4作目にして、完結編!
ファンには待ちに待った一本かと思われます。
が…
ぶっちゃけ「THE FINAL」な割にかなりスケールの小さい仕上がりでした。
また、いったい何が「新たなる希望」なのか?

私、
正直言って、TVシリーズ第1シーズンとか、あまり観てません(-.-;)
劇場版を主に観ているので、
その流れでってのが強く、
そぉ~~~れほど、夢中ってワケでもなくて…(-.-;)スイマセン...
特に、あの、「ネバネバネバネバ~」ってテーマソングが好きではないのですね…
本作に関しては
クライマックスシーンのバスによるカーアクションが全てCGって…手抜き!
'`,、('∀`) '`,、

お馴染みのテーマ曲が大音量で流れると、
さしてファンでなくとも条件反射で心躍ってしまったり
コメディ部分の、長年培った、こなれた掛け合いなど
とても優秀な部分も多いのですが、
なんか、
今回の事件でキーマンとなる久瀬智則の正体を早々に明かしてしまっている流れ?
ここらがヘタくそだなぁ~ってね…

新たなる希望って副題が、
警察内部の理不尽なルールによる、捜査の混乱や、
隠蔽体質などに対する、新たな希望を描くワケですが、
これらに対し、
青島らの信じる正義の姿勢と、
実行犯である、現役警察官の久瀬や
警察上層部と現場の狭間で苦悩する鳥飼らの信じる正義との温度差のようなもの
ここいらをあまり丁寧に描けていない点。

なんとなく興行収入はいいんでしょうが、
サイズが明らかに番組改編期に差し込まれるスペシャル版程度なんすね…
しかしまぁ、
15年という年月の中、
キャラクターたちが上手く年取っていってるのは見事でしたね。

過去の事件により怪我を負った青島と、すみれが
かなり古傷が辛そうなのがリアルだったし、
年取って、走り方とかがドカドカした感じでキレがない様なんて
(スタローンがこんな感じ)
結構、本物!って思いましたね。
続けることの価値は十分に伝わりましたけどね。
柳葉さんの部屋に、
秋田の郷土品が飾ってあったりのディティールの細かさなんかは、
やはり、長いシリーズの強みですよね~
完成度が高いわけですよ。
でもね~
なんとなく
スピンオフのほうが面白いシリーズでしたね~~さいごまで…


ほんの少しのタイミングさえ合えば、あなたは星を輝かせる小さな太陽になれるのに。

西川美和 監督作品
「夢売るふたり」観ました!
あらすじ!
都会の片隅の小料理屋。
主人は腕のたつ、こだわりの板前で、客受けのいい貫也。
そして、
夫・貫也を支えながら店を切り盛りする妻・里子。
小さいながらも、いつも常連客で満席に賑わっていた。
そんな、5周年を迎えたある日、
お祝いの胡蝶蘭が飾られたカウンター…
忙しく動き回る中、
貫也がふと焼き場から目を離した瞬間に、焼き鳥の脂に引火!
みるみるうちに店中に燃え広がり、店は全焼してしまった。
夫婦は一瞬にしてすべてを失ってしまう。

10年前に戻っただけ!
またやり直せると、前向きに貫也を励ます里子。
しかし、すっかりやる気を無くした貫也は、仕事もせずに日々飲んだくれている。
そんな鬱々としていたある日、
貫也は、終電が出てしまった後の
地下鉄のホームで、店の常連客だった玲子に偶然出会う。
玲子は不倫相手の外ノ池俊作を事故で亡くしたばかりで堕ちに堕ちていた。
お互いやるせなさに任せ、一夜を共にしてしまう。
そして自暴自棄の玲子は、
俊作の弟・明浩から渡された手切れ金全てを貫也にあげてしまう。

翌朝、浮気は里子にバレてしまうが、里子はこの一件をヒントに、
貫也を、都会に生きる寂しい女たちの心の隙間に忍び込ませ、
結婚詐欺で、店の開店資金を集めることを思いつく。

店の再建という夢を目指し、
里子の指示の元、貫也は次々と女たちを騙し、金をせしめ始めた。
面白いように金は溜まっていくものの、
次第に夫婦の間にも溝が広がっていった…

これまた阿部サダヲさん頼りの物語かと思いきや、
あの「告白」での迫力演技も記憶に新しい
松たか子さんが完全に阿部さんを食ってました!

コミカルなシーンは阿部さんらしくいい味出ているのですが、
基本、コメディーではないので、
松さんなくして成立しない物語でした。

男と女は人類最大の謎!
そんなテーマが掲げられていますが、
とにかく女性が不思議な話!
いったい本心はどこに?って感じでした。
女性が偉大で、
したたかで、
そして怖い…
夫を使って結婚詐欺で一儲け…
しかし、本心は…
そんなお話。

R15+指定されてますが、
かなりの濡れ場が存在するからですね~
しかも、松たか子さんの自慰シーン付です…ぅぅぅぅぅム(●´艸`)
生理用品を取り換えるシーンまであっての体当たりな芝居!
ご苦労様です…!(=´∀`)

夫を意のままに操る松さんの芝居は、
ほんと、迫力満点で、告白の時の、
あの静かな恐ろしさを兼ね備えた
見事なものでしたょ!

私は特に、
重量挙げオリンピック代表候補選手の皆川ひとみのエピソードがよかった…
巨漢なひとみの、
そのコンプレックスの繊細な描き方は見ごたえありましたね。
体が大きい故、
ちょっとしたことでも相手に怪我させてしまいかねない…
そんな自分を、
「わたしを怪物だとでも思った?」なんていう女心は泣けますね。

女が女の心の弱みにつけこみ悪事を働くものの、
その本人の心にも隙間が存在するという
やや哲学めいた内容も面白かったですよ。
“夫の人生に乗っかっているだけの自分の人生には
何の魅力もない”と呟く里子のセリフはなかなか重いものでした。

ラストはスッキリとは終わりませんでしたが
逆にそれが、多くを想像出来てよかったのかも?
わずかにですが、
観る側を選ぶ作品だと思われます。
いつも何か考えさせられるテーマを扱う西川監督らしいなかなかの良作でしたょ!

詐欺してるけど、お金は返そうと思っているのは、決して良心ではなく、
自己正当化という、最も醜い感情の現れなのだ
Do you remember

エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ監督・脚本作品
「最強のふたり」観ました!
あらすじ!
パリの豪邸に住む大富豪フィリップ。
彼はある事故による頚椎損傷により、首から下が麻痺してしまっている。
フィリップの介護者選びに訪れた者たちの中に
就職活動の証明書でもらえる失業手当を目当てに
スラムの貧困層出身、“ドリス”がいた。

他人からの同情にウンザリしていたフィリップは、
自分を健常者と同等に扱うドリスを採用する。
その日から相入れないふたつの世界の衝突が始る…。
何もかもが正反対!
まったく噛み合わなかった二人ではあったが、
二人の根底には、偽善を憎み本音で生きる姿勢があった。
やがて互いが、互いを受け入れ始めた時、
主従の関係はなくなり、予測不可能な輝かしい時間が訪れるようになるのだった!

劇場CMで
“生涯の一本になる!”って前振りだったので行ってきました!
まぁ、期待し過ぎたせいなのか実際は、
実話を基に書かれた本らしいので、
ザックリした全体像が、
これ以上でも以下でもない感じはありますね…(-.-;)
物語を構成するエピソードを、
強めのキャラで演出し、オーバーな表現をしたって感じ?
原題のIntouchablesはあいまみえない2つの世界って言う意味だとかって書いてありました
'`,、('∀`) '`,、
ホントか?

それでも見どころはぼちぼちあって、
オープニングはサスペンスタッチで始まるものの、
アッと言う間にコメディ色が濃くなって
アースウィンド&ファイア「september」にのって
めまぐるしく軽快に変わる各シーンに期待も高まります。

劇中ドリスが、フィリップの足にお湯をこぼしてしまい、
それにまったく反応しないフィリップに興味津々!
わざと足に熱いお湯をたらしてみて、
「感じねぇ~~のか!?スゲ~~な~」とかってシーンがあるわけです。
完全看護を必要とするフィリップとドリスの関係は、
血行不良予防などのための間接などの可動訓練や、
車イスや自動車などへ乗り込む際も
入浴などの際も、
すべて、ドリスに抱きかかえられ、頻繁に触られ
触れ合うワケなんですが、
それでもつまり
フィリップは、ドリスの体温を感じないわけなんですね。
人として、ちょっと切ないですよね!
握手したり、キスしたり
それって相手の体温を感じるためですもんね…
血の温度って言うのかね?そんなところをね。
しかし
それ故に、フィリップは、心と心の温度を感じる感性が高くて、
障害をドリスと共に楽しんでしまう場面などもあるのですね。

生真面目揃いの日本だと
もう大騒ぎになっちゃうような、障害者への対応が結構笑えて、
障害者に対し、障害者ギャグも飛び出したりして
ドリスって、実はおおらかで真っすぐで、
子供の心を残した青年なんだな~~って感じます。
それを優しく見守る、余裕の大人なフィリップ。
まさに、邦題の「最強のふたり」ってこの辺りからでしょうね~~

ただね
こんなドリスも背負うものが結構あってね、
そこら辺をもう少し丁寧に描いてほしかったかもなぁ…
小さくまとめた感じだったので。
ドリスが本当はとてもイイ奴なのは、
弟?への対応や、
“たまご”のくだりでハッキリわかりますね~~

また、
フィリップの助手を務めるイヴォンヌが笑えるナイスキャラですね~
真面目一本の堅物キャラに思えたイヴォンヌでしたが、
徐々にドリスのペースに引き込まれ、
ドリスが屋敷を去る時の互いの感情のやりとりはよく描かれてましたね!
ドリスが憧れるフィリップの秘書のマガリにはしなかったキスを、
イヴォンヌとは交してお別れしたりね!
いいシーンでしたよ(=´∀`)人(´∀`=)

こういったデリケートな内容を日本が、
第24回東京国際映画祭最優秀作品賞
日本ではまったくの無名役者である
主演のフランソワ・クリュゼとオマール・シーが
最優秀男優賞をW受賞という結果で受け入れたことにも驚きでしたけどね!
作品としては80点くらいだと思いますが、
臆病な日本人には
なかなかつくれないブラックユーモア満載の本作!
ちょっと興味わきましたかね?
;;:+*(●´∀`人´∀`●)*+:;
gferdinandus3さん動画お借りします