何だってできるよ。いつだってどこでだって | 真夜中のキャプチュード

何だってできるよ。いつだってどこでだって











人生、いろどり









御法川修監督作品


「人生、いろどり」観ました!











あらすじ!


徳島県の山間部にある上勝町は人口の約半数が高齢者。

    四国の中で最も人口が少ない町。

この冬は、基幹産業のミカンが全滅。

わずかな畑から採れる野菜を
      細々と売る、未来の見えないどん底生活。
             
もはや過疎化に歯止めをかける術は見当たらなかった。



農協職員の江田は、セリで売れ残った野菜を持ち帰り、

 農家の町民たちに嫌味を言われながらも

 この苦境を打破しようと試行錯誤しながらもがいていた。


ベテランさんで固められた、さすがな一本




そんなある日、

江田は寿司屋で、ある光景に目を止めた。

それは、

若い女性客が、料理に彩りを与えるため添えられている

“ツマモノ”と呼ばれる飾りの葉っぱを

大事そうにハンカチに包み、持ち帰るさまだった


たとえ葉っぱと言えど、
     人によっては価値あるものがこの世には存在する


この光景をヒントに、

原価0円のこのツマモノを山から集め、商品として売り出そうと考える。


このアイディアに農民たちは冷ややかな反応だったが、

やがて、

夫が何度も事業に失敗し、借金がかさむ「徳本薫」

上勝唯一の雑貨屋を営む「石本花恵」

見栄を張って、小学校教諭だと嘘をつき続けているが、実は用務員の「尾関路子」の

    幼馴染三人組が江田に協力し始め、

     やがて、ただの“葉っぱ”が大きな産業へと進化していくのだった…


何でもできるよ。いつだってどこでだって





























道端の葉っぱを商品化し、

年商2億6千万を超えるビッグビジネスに発展させた

とある、山間の過疎の町での実話を基に

西口典子の脚本で映画化


何と言っても、

超ベテラン陣で組まれたキャスティングは得した感満載です。

特に吉行和子さんは、「シェアハウス」でも素敵な役どころでしたね~~




いまのいままで、

  人生にいろどりなんて無かった女性たちが
 
   これまた、ひっそりと生きてきたただの葉っぱや
                  雑草なんかを主役に押し上げ

  大成功するという痛快な物語です。


この物語の中心となる三人の女性

  薫...

    花恵...

       路子...

それぞれの背景がしっかりしていて、

   キャラがしっかりと立っているのは実に丁寧。

この辺りの妙はさすがな感じでしたよ。



中尾ミエさんは歌手なんですね~!



永遠の渋い二枚目、藤竜也さんがなかなかな頑固なダメンズっぷりで

    珍しい役柄かな~~って思いました。


  いつも従ってきた妻・薫の見る風景が徐々に商売に傾き、

    自分への依存が薄れていくことに焦りを感じだすという
                   夫役を見事に演じておりました。

藤竜也さん、

  なにが凄いって、これだけ頑固なキャラなのに、

  たま~~に、まるで子供のような笑顔を見せたり、

    悪がきっぽいセリフを吐いたり、

   この人がモテる理由ってここだわ!

         そう思いました。




日本一未来の見えなかった町は、今や日本一元気な老人たちで活気がある



この町のお婆ちゃんたち、

  葉っぱで稼いで、キレイに着飾って、

   まだまだ人生を謳歌する様が素敵でしたよ。



エンドクレジットで

 実際の映像だと思われる、お婆ちゃんたちが登場。


  もんぺ履いたお婆ちゃんが、パソコンやタブレットを用い、

  商品管理をしている姿が実に微笑ましかった。


何か始めるのに、遅すぎることなんてない!

    を、地でいって証明した内容ですね!



全体の物語は、

単なる町興し、復興的な話ですから、それほど起伏の激しい流れはありませんが

まぁ、安心して観られる一本です!


さまざまな家族がいて

   それらが本物の家族へと成長する姿をご覧になってみてください。




















夫婦が、嫁姑が、親子が本当の家族へと成っていく