<土曜のテレビ番組>
土曜OFF日でしかも夜のSalsonもなく、手持ち無沙汰。そんなこんなでテレビ番組を色々探して良さ気な番組を2つ見つけたが、時間が重なっている! 取り敢えず、NHKの30分番組を優先して観て、その後民放の経済関係の番組の後半を観る。いずれも興味深い内容。
サイエンス・ゼロ:
燃料デブリ880トンの取り出し法は科学的にすらまだ確立していない。それで計画通り2050年までにできるか甚だ疑問。最初のサンプル取り出しは計画では2021年12月だったが、既に3年遅れている。
アクチノイドとは二酸化ウラン、ジルコニウム、ステンレスが溶け合い形成されたデブリをいうらしい。最近の研究によれば、実験室で再現したデブリは安定化している可能性が高いらしい。即ち、水への溶出は極めて稀だとか。但し、本物のデブリについての検討はこれから。そもそも試験取り出しも難航している状況。
中国は盛んに核排水(=日本は処理水とよぶ)は安全性が保障されていないというが、それはそれなりに筋が通っている。日本はトリチウムだけを問題にするが少し無理がある。このトリチウムは水が放射線で同位体交換で出来たものと理解している。デブリに含まれる様々な状態の物質が持つ放射能、放射線についての知見はまだない。
世界を安心させるには、処理水で養殖した魚を東電と政治家が食べてみるパホーマンスが必要だと思うが、どうだろう? 毎日、それをSNSで発信すれば良い。なんなら私がボランティアで代わりに養殖ヒラメを毎日食べたいところ。
冗談は兎も角、デブリの取り出し方法もまだ決まっていないとか。「気中」と「充填法」を兼ねる方法を現在検討中だとか。未定、未確認が多すぎる。それで原発再開を急ぐのは「不良債権化」するのを避けたい裏の意図があると睨んでいる。
因みに原発は40年使用、利用率76%で計算され、これが狂うと不良債権化する。既に計算上は不良債権化(これには廃棄物の保管費用は含まれない)しているのでは? 是非、ここは事実を公開すべき。
世界には地震の心配のない場所はある。そこなら原発もいいだろう。しかし日本列島は4つのプレートの鬩ぎ合いで生まれた列島、どこにも地震のない場所などはない。
実際、能登も熊本も地震が起きるまで比較的安心とされていた。下の図では熊本も福岡も地震が起きたので赤で表示されているが、以前のものでは白だった!!
能登が白なのに注目❗️
すっかり我々は福島原発の事を忘れているような状態で、原発再開の動きが進んでいるが、如何なものか?
BIZスクア:
データーセンター千葉・印西市に。必要される電力は1つの県で消費される分とか。九州は電力が豊富(太陽光発電)にあるので九州で作るのがいいと思ったら。確かにあるみたいだ。
でも、流石に場所は極秘なようで(笑)
<小さな村の物語>
感動した! バングラデッシュの家族はイタリアに住めるようになった。
https://www.bs4.jp/italy/articles/cj19c589llytmfsb.html
<モスクワのテロ>
忘れた頃にやって来たテロの脅威。詳細は不明だが、今後に注目すべき。
『101のデーターで読む日本の未来』2
日本のシステムの中で問題だとするものに「終身雇用」と「年功序列」をあげる。これは若い人口構成と高い経済成長を前提にしたものだと著者は言う。p95
そのことに異論はないが、しかし、それれはかつて「Japan as No1」の時代には逆に強みとされていたものだ。時代が変われば、社会構造が変われば、かつて有利だったものが不利になるということ。
いずれにせよ、この著者は女性の労働参加や、定年延長、さらにロボットやAIの導入がこれらの弱みを軽減するという。p100
その意見には同意するが、もっと踏み込んだ議論が必要だろう。それらを可能にする具体的政策まで提言しないことには意味がない。
例えば女性の労働参加については「扶養控除」をなくす。定年延長については毎年4ヶ月ずつ定年を伸ばすとか。途中から能力給、年俸制を導入するとか。ロボットやAIの導入に控除を認めるとか。前者は政治的にはなかなか難しい課題で今の「糞政治家」には難しいかもしれない。何より重要な事は色々試しつつ改善する事。日本が一番不得意な事かも?
次に日本の医療問題について議論するが、ここで先に挙げたデーターの誤った解釈を行っていたので、一気にこの本を読む気力が失われたのではあるが。
それ以外の日本の医療の問題として、有名な話だが病床数が多い自治体ほど1人あたりの入院医療費が高くなる問題点が指摘されている。これは明らかに人為的なもので背景には医師会の金権体質がある。これも政治的利権構造のなせる技。p129