『101のデーターで読む日本の未来』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

今日はOFF日。だけど週末恒例のSalsonはタンゴフェスでお休みなのは残念。

 

 

 

<新型コロナの影響>

世界平均寿命は1.6歳短くなったとか。但し国で影響は大きく異なり、米国は77.1歳で2歳短くなり、ペルーは71.6歳で6.6歳短縮。日本は85.2歳で寧ろ0.2歳長くなったとのこと。(但し、伸び率低下)

https://news.yahoo.co.jp/articles/2466fe1be9ed03acdd1df6207781d54343e9700e

 

京大の宮沢さんを代表として、「コロナはただの風邪だ」と盛んにマスコミで主張していた彼らは、果たして責任を感じているのかな? 

 

でも、悪いことばかりではない。日本でも教育の分野でコロナ流行期に急激にIT化が進んだ。

 

 

  

 

以下に紹介する本は半分ほど読んで読む意欲を無くした本。理由は昨日書いた通り。

 

それで別の本を読もうかとも思ったのだが、資料そのものには間違いがないとすると、解釈は自分でやればいい。著者の解釈は無視すればいいと思い直し、読み続けることにした。

 

それで思い出したのが、文句なしの『お薦めの1冊』として、トマ・ピケティの『21世紀の資本』とエマニュエル・トッドの『世界の多様性』。いずれも膨大な資料を載せて、それを元に両者とも議論している。

 

これは科学的議論の際に必要不可欠なこと。意見を異なる人も、その資料を元に反論ができる。これこそ

 

反証可能性を保証>すること。

 

ピケティは更に本に載せられなかったデーターをweb上に公開までしている。

 

だから、私は結論だけを書いてある本には価値を感じない。そんな本は読む価値はないとまで思っている。

 

以下に紹介する本、題名が『101のデーターで読む日本の未来』とあるようにデーターが基本なので、例え著者の意見や結論に同意できなくとも、それがあるから読む価値があると思い直した次第。

 

 

『101のデーターで読む日本の未来』

宮本弘あき(日+堯)著、PHP新書1295、2022年初版

 

「あき」の字がない。名前にどのような漢字を使うかは個人の勝手とはいえ、、、

 

1章を読み上げた時点で言えば、取り立ててのことが書かれているわけではない。既によく知られていることばかり。願わくば処方箋も書いて貰いたかった。但し、ここら辺の物事を整理して頭に入れるには便利な書。この本の読者対象は大学生かな?

 

冒頭、日本の存在感は急激に低下した理由に日本人が「世界のトレンドを知らない」ことが理由だと述べている。p4

 

それには強く同意できる。その理由の1つに日本人が昔と違って外国に飛び出ていかないことに原因があると個人的には感じている。

 

ここでも5Gの目的がIoTであるとしている。p63 

 

また、AIの進歩が「デープラーニング」、機械学習によるもので人が「先生」でなくなったことが大きい。p70

 

実は、これらは私も最近の学習で初めて知った内容(汗)私がAIを利用していたのは90年代半ば。それから革命的進歩がこの分野で起こったよう。

 

 

 

75ページにテクノロジーが普及するまでにかかった時間を蒸気機関から図にしてある。これは中々示唆的。蒸気機関が120年弱で、商用インターネットが10年かかっていない。

 

80年代半ばに商用スタートしたインターネットだが個人的には95年の論文にはインターネットアドレスを載せているが、93年の時点の論文にはないので、その間の何処かの時点だと分かる。確かに10年以内。

 

76ページに1900年と1913年のNY5番街の写真が紹介されているが、正にこれを私も最終講義で学生さんやスタッフに紹介した!

 

最終講義、スライド18

最終講義、スライド22

日本においてDXが進まない理由に組織のありようが指摘されている。p80

 

それはその通りだが、それならどのようにしたら、その組織が変えられるかを議論して貰いたかった。問題の指摘だけでは意味ない、処方箋が重要。さて、これから先、その処方箋は書かれているのだろうか?