昨年の中国旅行中に印象に残ったこと。
南方と北方の気質の違い。
すでに南方の方が人々が愛想がいい、ということを書いた。
他にも南方では平気で政権批判をする。
タクシーの運転手や店の店主が一見の私たち(会話の相手は夫だけれど)に対して、今の政策がどのように庶民の生活を圧迫しているかを率直に語る。
北京のタクシー運転手も政治談義をしないわけではないが、語るとしても比較的婉曲に慎重な物言いをする。これは首都だからか。どんな立場の人が客かわからないからかもしれない。
そうすると北方と南方の違いというより政治の中心である北京が特殊なのかもしれない。
おもしろかったのは、杭州の運転手が語った政治批判。
不動産の価値が下がっているという話題から展開して、これは政府が国民の金を騙し取ったのだという。
国民を煽り高値で不動産を買わせ、地方政府はその金で新幹線の駅や高速道路などのインフラを次から次へと整備した。
今や鉄道や高速道路は中国全土四方八方に伸びている。彼がいうには、それらは全て国民の金で建設したのだと。そして国民がつぎ込んだ資産は今やその価値が大幅に下がり、売るに売られず困窮している。
どこの街だったか、また別の運転手は、政府がアフリカ諸国を援助していることに怒っていた。
先進国と手を組むならまだしも、貧しい国々に我々の金をくれてやって何の役に立つのだと言う。
蘇州の土産物屋の店主は、美しい刺繍の施された団扇を二束三文で店頭に並べざるを得ないことについて、はっきりと「共産党が悪い」と言った。
夫が冗談めかして口に人差し指を当てシーッと、誰が聞いているかわからないよ、と言ったが、店主はそれが不用意な話題だったとは思っていなかったように見えた。













