迷えるオッサンの老惨禄

迷えるオッサンの老惨禄

チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

■破綻国家スーダンは

世界一のゴマ生産国?

 

■愛用のデータブックオブザワールド(二宮書店)で、世界のゴマ生産ベスト10を見ていたら、アフリカのスーダンが世界生産の22.4%を占めて断トツの世界最大の生産国で、2位以下の諸国を圧倒していた。

 

スーダンといえばコロナ禍の内戦で国土は疲弊し、国内外に大量の難民が溢れる世界最悪の破綻国家として報じられる世界最貧国である。そんな破綻国家に世界一の生産を誇るモノがあるとは信じられないが❓これ如何に❓❓❓

 

❓・・ゴマ(胡麻)と言えばゴマ油の原料で、食用油の中ではオリーブ油と並ぶ高級品では無かったか❓

 

 

 

 

 

 こんな破綻国家スーダンが世界最大のごま生産輸出国とはこれ如何に???と調べてみると・・・

■→その理由はゴマ栽培それ自体にあった。

 

ゴマは乾燥したアフリカのサバンナ地帯原産の油脂作物で,日本でも昔から『日照りにゴマの不作無し』と言われるほど乾燥気候に適した救荒作物で、種まきして放置しておけば収穫可能な粗放栽培作物である。

■しかし、ゴマ栽培は容易だが、上画像のように極小のゴマの実の種取りは極めて面倒で、収穫時には多くの人手を要する典型的な労働集約型零細農業で、機械化や大規模農業には不向きな作物である。

 

そのため従来は巨大な貧農人口を抱えていた中国やインドがゴマ生産の中心だったが、両国が経済発展した今日ではより換金性の高い野菜や果実栽培への転作が進行し、ゴマ生産は激減の一途を辿ってきた。

 

特に中国は2005年までは世界生産の30%強を占める世界最大のゴマ生産/輸出国だったが、現在の世界シェアはわずか6%(世界第6位)に激減して、世界最大のゴマ輸入国に転じている。

 

即ちゴマ栽培は他に作るモノのない貧農国の救荒作物であり、現在生産が拡大しているのはスーダンやミャンマー・タンザニアなどアフリカ・アジアの貧農の多い乾燥地帯で、特に最近10年以内の短期間で急速に伸長して来た。

 

ところでこれら貧農諸国のゴマ生産の急伸長は、いずれも中国の『一帯一路構想』による世界支配戦略に伴う中国企業の世界進出によるものである。

 

すなわち中国企業が現地ゴマ栽培を強要して全生産を安値で買い上げ(中国へ輸出)、中国本土で高価なゴマ油に加工して再輸出する仕組みである。

 

ちなみに2020年の世界ごま油生産上位国を見ると、中国が28.0%と断トツで、2位がミャンマー15.0%、3位インド9.4%、4位日本5.2%の順となっている。

 

なお、ゴマ生産国のスーダン・タンザニアの名が無いのにミャンマーが第2位にいるが、これはミャンマーが中国と国境を接して近接し、中国企業本体も鉄道・道路で直結/進出している関係で、ミャンマーのゴマ油生産の実態は中国経済に含まれ、同国を含めた中国のシェアは世界生産の3分の1にも拡大する。

 

 要すればゴマ油生産は、典型的な貧困ビジネス産業と言えるでしょうなあ~💀💀💀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんちゃん