BED SIDE CHILI PAPER
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MOON CST-218WR 考察④

MOONギター、配線考察第4弾。

このごちゃごちゃの配線を読み解きます。

配線図はこちら。



考察①


考察②


考察③


さて、ピックアップの確認は終わりました。

では、レバースイッチへの配線をみていく。

プッシュプルのPOTに向かう配線を除くとこんな感じ。



スイッチの1枚(4端子)に向かう配線は、リアのH OTとセンターのHOTのみ。

ちなみにCOMMONからはアースには繋がってません。

なので、画像下:レバースイッチがフロント(ここでは1番という)にある時は何も繋がってないので、フロントの音は鳴らない。

では、レバースイッチが2番にある場合は、スイッチの1と2に繋がっている端子が鳴るので、センターピックアップがなります。
スイッチ3番の時は、2番端子が繋がっているセンターのみ。
4番はセンター+リア。5番はリアのみ。

ではスイッチ2枚目の配線はこんな感じ。

あくまでもスイッチ単体で考察します。


1番の時はフロントの黄色の線が繋がってるので、フロントのみが鳴る。


2番の時。1番端子と2番端子に繋がっているものが鳴るので、フロントは鳴ります。

では、2番端子に繋がっている紫(フロントのタップ)と水色(センターのタップ)の線。

これは黒線がアースに繋がっているので鳴る。

なので、図右ではタップをピンクで表現してます。


なので、2番の時はフロント+フロントタップ+センターのタップが鳴る。


3番の時はフロントタップ+センタータップ。

4番の時。フロントタップ+センタータップは鳴ります。

3番端子に繋がっている水色と緑。

緑は右コイルのアースなので、これ単体では音は鳴らない。水色は左コイルのHOTであり、黒のアースが繋がっているので鳴ります。


5番も同様にハムバッカーの左コイルのみ鳴る。

なので上図右のような感じ。

ピンクとオレンジはタップが鳴る。


と、言うことで実際にピックアップを繋いで検証してみる。

まずはシングルコイル。センターのピックアップは断線しているので、フロントのみで検査。


ピックアップのタップ線(紫)をレバースイッチの2番端子へ。

ピックアップのアース線(黒)をジャックのCOLDへ。

レバースイッチのCOMMON(オレンジがくっついたまま残ってたので白線に繋いで)からジャックのHOTへ。

こんな感じ


すると思った通り、レバースイッチが2・3・4番(センターとハーフトーン)の時に鳴りました。



では、ハムバッカーを繋いでみる。

3番にタップ線(このピックアップは白と赤)。ジャックのCOLDにピックアップのCOLD。

こんな感じ


すると、こちらも思った通りレバースイッチが4・5番(ハーフトーンとリア)の時に鳴りました。

なので、この2つのピックアップは下記の通り音がなりました。

この結果、このレバースイッチ片面で鳴るピックアップは以下の通りです。

青がタップ無しの音、紫がタップの音です。



よし、ここまでは読み解きに通り。


次回はプッシュプルPOTを検証しよう。


MOON CST-218WR 考察③

さてさて、MOONの配線考察も第3弾。


考察第1弾


考察第2弾


これまでは序章。

これからが本番。

リペア前の配線を読み解かねばならない。

取り外したパーツはこちら。




配線図に落とし込むとこんな感じ。

30年前にオーダーで作ってもらったギターなんですが、どの操作でどんな音が出るのか忘れてしまった。


なので、読み解きに挑戦。


5wayのレバースイッチと、プッシュプルのPOTが 2つ。

プッシュプルのPOTは後で読み解くとして、まずはレバースイッチを考察する。


ついていたのは5wayのレバースイッチ。

表裏にそれぞれ4つの端子があります。


接点を確認する。

レバーを一番右に倒すと2つの接点。

一つは常に繋がっているCOMMON端子。

もう一つ左から2番目(1番と今回は呼ぶ)が繋がります。

レバーを右から2番目(センターと右の中間)にすると、接点はCOMMONと1番と2番が繋がります。

図にすると、スイッチを1の位置で1番端子(赤)、スイッチが真ん中の3番だと、2番端子(黄色)、スイッチを5の位置で、3番端子(緑)が繋がる。

では、2番の位置だど、1と2番端子の両方が繋がる。

4番だと、2と3番端子が繋がります。

ハーフトーンが出せるのが5wayスイッチですね。


さて、次はピックアップ。

センターとリアは断線してます。


フロントは3線とも繋がってる。


黄色と紫を繋ぐ。通電あり。

黄色と黒を繋ぐ。通電あり。

紫と黒を繋ぐ。通電あり。

どの線同士を繋いでも通電がありました。


ん?はてな?

どんなピックアップなんだろ。シングルコイルなのに3芯線。ホットとコールド以外に何があるんだろ。


ハーモニック・デザインのクォーターパウンドというピックアップなんですが、調べても調べても情報が出てこない。


なので、MOONの当時のカタログを引っ張り出してみた。


ハーモニックデザインのことが書いてある。

シングルコイルにも関わらずタップできるみたいです。

タップにすると、ビンテージサウンドをよりブライトにし、カッティングに有効なサウンドになるとのこと。


ということは、HOTとCOLDとTAPの3芯線ということのようだ。


位相もチェックする。 

結果、こんな感じのようです。

白線は水色表記。


今日はここまで。

ではまた。

シャーベル DINKY 予備配線

3月の下旬に宮崎への出張がありました。

なので、仕事終わりに有給をとって実家に立ち寄り。


実家にたくさんギターを置いてます。6本くらいあるな。


その中で、高校生の時に購入したシャーベルのギターがあります。

シャーベルのDINKYというシリーズ。

ピックアップはシングル+ハムバッカー。

シャーベル DINKY


当時のシャーベルはジャクソンの廉価版ってイメージでした。

定価6,0000円。

37,080円で新品を購入しました。


アンプを通しても音が鳴らない。

見てみるとジャックへの配線が切れてました。


観察すると、ハムバッカーは4芯でした。

日本製のスイッチは3way。


次回宮崎に帰った時に配線をやり直そうと。

なので、色々と凝った配線にしてみる事に。


先日配線の勉強中であることを書きました。

配線考察

配線考察②


今回はこんな配線にしようと思います。

レバースイッチが①の時はフロントのシングルのみ。

②ハーフの位置で、フロント+ハムの内側のコイル

③センターの位置でフロント+ハムの外側のコイル

④ハーフの位置でハムの内側のみ

⑤でハムバッカー


この配線をするためにスーパースイッチを購入。

フェンダーのGENUINE PARTS(本物)。

ポットはCTS500k、ジャックはSWITCH CRAFT。


今回は手持ちのピックアップで配線のテストをやります。

まずは位相の確認。

テスターを繋いで、コイルに金属を近づけた時に針が右に触れる(正位相)に揃えます。


ハムの4芯は電通がある線に繋いで、どちらのコイルの線かを確認。


結果、このようになりました。

白配線は水色で書いてます。

ハムはブリッジ側のコイルが黒と白。

ネック側のコイルが赤と緑。


作業中の写真は撮れなかったので、完成後の写真。

思い通りの音が出ましたよ!


配線図はこんな感じ。

レバースイッチを真ん中にした時(3の位置)は、ハム外側のコイルのみを選択するようにしなければならないので、ちょっと考えましたが、配線は正しくできました。


ハムバッカーのCOLD(画像は水色表記)をアースに繋げる必要がある。

この水色の線が3の位置でアースに行く図です。

水色から緑で3番に繋いで、COMMONからボリュームポットのアースへ。


配線についてはだいぶ理解できるようになってきました。


さあ、帰省した時に配線して、早く音出ししたいな。

とりあえず予備配線完了。

あとはピックアップを繋ぐだけ。



MOON CST-218WR 考察②

さてさて、前回の続き。

考察①


配線の勉強中。今時点での私の持っている知識で書きます。


基本的に私はピックアップはハムバッカーが好み。

なので、ハムバッカー配線が主になります。


ハムバッカーはシングルコイルを2つくっ付けたもの。

それぞれのコイルにHOT(+)とCOLD(−)があります。

音を出すにはCOLD線をアースに流すことが必要。


例えば両方のコイルを鳴らすには、下記画像のBのCOLDをAのHOTを繋ぎます。

そうすると、Bの HOTからの信号がAにつながり、アースに落とすことで、両方のコイルを鳴らすことができます。

信号は黄色のように流れます。

Bのコイルだけを鳴らしたい場合は、Bの HOTからBのCOLDに流れるようにする(Aに繋げない)。


さて、次はレバースイッチのことを書く。

私が良く使うのはスーパースイッチというもの。

全部で24端子があり、色んなパターンの配線ができます。

前面に12端子、後ろ面に12端子。

左右に6端子ずつあります。

真ん中の歯車が触れてる所に信号が流れます。

例えば下の画像。

常に繋がっているCOMMON(出力)のほかに、1〜5のどこかの端子に繋がってます。

セレクターのスイッチを真ん中にした時。

COMMON端子と3番の端子が歯車に触れてます。

セレクターのスイッチを左にした場合。

COMMONと5番の端子が触れます。

右に倒すと1番の端子が触れます。

なので、スイッチを倒した時に触れる端子に鳴らしたいピックアップの線を繋ぎます。


図解するとこんな感じ。

左右に6端子ずつ、前後合わせて24端子があります。

スイッチを1の位置にした時に、1の端子が触れます。


MOONギターの配線はこんな感じ。

ピックアップはsuhr(4芯)です。。


MOONの配線を例に書きます。

スイッチレバーを1の位置にした時に1番端子に繋がっているのは右下のCの1番端子とCOMMONのみ。

信号の流れは水色の矢印。

フロントピックアップから1番端子に入り、COMMON端子からボリュームPOTへ繋がり、アースへと流れます。

よってフロントの両方のコイルがなります(ハムバッカー)。


次はスイッチレバーを2の位置にした場合。

繋がるのはピンクの丸で囲った2番の端子とCOMMON。

フロントの青赤の結線が繋がります。

一つのコイルのみの信号の流れなので、片方のみピックアップがなります。

黄色の線がフロントの青赤の流れ。

さてリアピックアップはというと。

黄色の線で入力された信号(ハムバッカー:正確には片側のコイル)があるのですが、結線された青赤の線が左上の2番端子からCOMMON繋がる(紫)ため、この線のHOT側のコイルは鳴りません。


よって鳴るのはフロント、リアともに一つのコイルのみ。

いわゆるコイルタップの状態。


なかなか説明が難しいな。


ちなみにMUSICMANのギターについていたスーパースイッチ。

ちょっと変則ですが、6端子×4つは同じ。

少し前後にずれている。

スイッチレバーを右に倒した時に繋がるのが紫の丸。

一つ左に倒すと繋がるのは紫丸。

よって、COMMONが一番端で、その横が1番。

一番左から2〜5端子となります。


では、続く。

MOON CST-218WR 考察

最近、ギターの配線について勉強してます。
ほぼネットから得る情報だけですが。

そこで色々と実際に試して知識と技術を向上させていこうと思う。

大学生の時に買ったMOONのストラト。
元はSSHピックアップだったのですが、数年前にリペアでHHに変更してもらいました。

MOONギター


リペアへ①

リペア②


リペア完了


お世話になっていた野澤義次さんに作ってもらったギター。

そんな野澤さんはお亡くなりになられました。

亀田誠治さんやラリー・グラハムのベースのメンテナンスをやっていた方。

生きておられたら、色々リペアについて教えて欲しかったな。


リペアに出した際にセンターとリアのピックアップが断線してるとの診断を受けました。


なので、ピックアップは全部交換しました。

元ついていたピックアップ等はそのまま返却してもらいました。


ハーモニックデザインのクォーターパウンド。


では、配線を考察してみようと思う。

まずはピックアップから。

断線箇所を確認します。


フロントは通電がありましたので、問題なし。


さて、断線診断されたセンター。白黒赤の3芯線。

赤と白は通電がない。テスターの針が全く動かない。

赤と黒も通電がない。

白と黒は通電がありました。

テスターが反応しました。

ということは、赤が断線してる。

ピックアップをよ〜く見ると、あら線が切れてる。

断線確定。

本来は線が赤(写真ではピンクに見える)に繋がってないといけない。

さてお次はリア。

裏を見るとこんな感じ。
黒と白で一つ、赤と緑で一つのピックアップで構成されてる。
裸線を入れると5芯線。

テスターでチェック。

白と黒は通電があり。テスターの針がふれました。

ただし、緑と赤を繋いでも通電がない。

念のため他の組み合わせでも通電を確認しましたが、テスターの針がふれることはなかった。


なので、ハムバッカーのうち1つのコイルしか鳴らないという事になります。


今の技術と知識でピックアップのリワイアリングをしようとすると、収拾がつかなくなることは明白。

もっと技術を磨いてから、やろうと思う。


続く。

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