枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
10/3の枚方市議会 決算特別委員会での令和3年度決算の審査。私の質疑の建設・土木に関わる項目の要約をまとめました。
私の質疑項目は下記の通りです。
質問と答弁を要約しました。
令和3年度末の用地取得進捗率は約87%
事業はこれから長く続く。地域への丁寧な対応で長期的な関係構築を!
京阪本線沿線の更地がかなり増えてきており、地元説明会や、起工式を実施され、いよいよ今年度から高架工事が始まっています。高架工事着工に先立つ調査や設計、関連施設の移設工事等、様々な事務を実施されています。
本事業については権利者の方々に協力を得ながら用地取得を進めていると思いますが、令和3年度の事業用地の取得状況は?
令和3年度には84人の権利者の協力を得て約2,100㎡の事業用地を取得し、令和3年度末までの取得総面積は約26,700㎡となり、用地取得進捗率は約87%となっている。
地域への丁寧な対応で長期的な関係構築を!
京阪本線高架事業について、直近では、ある程度順調に来ているという認識は持てました。本事業は工事が始まったばかりで、これから10年以上に亘って工事が続くことになります。周辺住民の方々と一度関係を壊してしまうと、その先が長く、取り返しがつかないことにもなります。定期的に工事の案内等について周知しているようですが、大型の工事用車両の通行や騒音、振動等に対し不安を抱かれている方も多いことから、今後もきめ細かなアナウンスと併せて、事業費の効率的かつ効果的な執行を要望しました。
公共交通事業者とは、幾度となく意見交換を行った
今回の樟葉駅前ロータリーは成功事例。
枚方市駅北口の改良工事でもそのノウハウの活用を!
令和3年度に行った樟葉駅前ロータリー改良事業の実施内容は?
樟葉駅前ロータリー改良事業は、ロータリーの交通混雑の解消や安全性の向上を図るとともに、バス等の公共交通の利便性を高めるため、令和2年度から令和3年度にかけて改良工事を実施した。
これまで私自身も樟葉駅前ロータリーを利用する機会があり、工事前にはバスと一般車がロータリー内でこんがらがってしまい、駅への道路の渋滞に繋がっている状況がありましたが、工事完了後には、ロータリー内でバス・タクシーと一般車が、それぞれの利用スペースがしっかりと分離されたことで、流れがスムーズになり、大変快適に利用できていると認識している。整備工事の効果が実感できた成功事例だと思う。
それでは、担当課では、整備工事を進めるにあたり、特にどのような点に配慮されたのか?
今回の整備工事では、ロータリーの利用を止めることなく、歩行者などの安全を確保するとともに、公共交通と一般交通の利用スペースを分離する工事を進める必要があったため、特に駅利用者への周知活動と公共交通事業者との調整に努めた。
具体的には、駅利用者へ幅広く周知するため、市職員が周知ビラを駅周辺で配布するとともに、沿道店舗などに掲示をお願いした。また、広報ひらかたや市ホームページ、SNSへの掲載などを行った。
特に、公共交通事業者とは、幾度となく意見交換を行い、さらに現地で実車走行による検証や協議を重ね、ロータリー改良事業の円滑な実施に向けた調整を行った。
この樟葉駅前ロータリーの改良については、「徹底してやれることはやろう!」という担当部局の意思を私は感じました。
今回の樟葉駅前ロータリーは成功事例。
枚方市駅北口の改良工事でもそのノウハウの活用を!
さて、現在、枚方市駅周辺再整備が進められ、今後、北口駅前広場の再整備に着手される予定となっています。今回の整備工事同様、市民や公共交通事業者など生の意見にしっかりと耳を傾け、枚方市の総合文化芸術センター側の玄関口として市民にも、来街者にも快適に、笑顔で使って頂ける駅前広場となるよう、引き続き、同様に「意思を持って」事業に取り組んでいただきますよう要望しました。
令和5年度までの2カ年で完成させる予定
財源確保など「もうひと押し」で令和5年度完成を!
新道路を活用した循環バス路線の新設の働きかけを!
御殿山小倉線整備事業費のうち、工事請負費の実施内容は?
実施内容は、令和3年度、令和4年度の2カ年で中宮浄水場高度浄水施設付近の市道渚星ケ丘線側から甲斐田川まで約320mの区間の内、約278メートル区間における道路築造工事を実施している。
着実に前進しているとのことで、今後の取り組みに期待しています。
令和3年度の整備状況を踏まえ、令和5年度末の開通に向けた現在の取り組み内容と課題は?
今年度は昨年度に続き甲斐田川までの約90メートルにおいて道路築造工事を進めているところであり、甲斐田川より北側の約425mについても、この9月議会で契約案件をご可決いただきましたので、令和5年度までの2カ年で完成させる予定。
また、未実施区間となる甲斐田川水路横断部は、現在、工期短縮と費用軽減の観点から橋梁からボックスカルバートへの修正設計を進めている。
令和5年度末の開通に向けては、水路横断部分は原則渇水期での工事となるため、実際の施工日数が限られることや、現工事との重複部分の調整、小倉町バス停付近の整備工事や区間全体の舗装工事発注などの工期に関する課題だけでなく、財源の確保など多くの課題があるが、事業認可期間内の完成に向け、引き続き取り組んでいく。
御殿山小倉線については、地元住民より強く早期開通が望まれている道路であり、通学路の安全確保や防災面でも重要な路線です。だんだんと現場が進行しているのが分かるようになってきて、より工事が進んでいることを認識しています。
財源確保など「もうひと押し」で令和5年度完成を!
工事を進める上での課題も認識もしましたが、引き続き、財源確保に努めて頂き、「もうひと押し」をお願いし、事業をやり切っていただくよう要望しました。
新道路を活用した循環バス路線の新設の働きかけを!
同時に、道路の完成の目処が付きつつある状況では、地域からの要望がある循環バス路線の新設について、同時並行でバス会社へ働きかけを、改めて土木部へ要望しました。
今回は、まちづくりの根幹、鉄道路線、鉄道駅、道路。私たちの暮らしの当たり前を大きく変える事業です。一人ひとりの暮らしを変え、笑顔にする!前に前に早く早く進めていただきたい。