枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
10/3の枚方市議会 決算特別委員会での令和3年度決算の審査。私の質疑の環境部に関わる項目の要約をまとめました。
私の質疑項目は下記の通りです。
質問と答弁を要約しました。
一般ごみの委託収集車7台増で1.2億円の増
複雑なごみ減量業務、委託ではできない業務も!必要な見直しを!
ごみ収集経費について、私のA日程の質疑の中で、「ごみ収集委託料が増え、物件費が増えた」との答弁があった。
実際に、一般ごみ収集業務委託料が、令和3年度と比べ、約1億2,000万円増加している。理由を伺う。
一般ごみ収集業務委託は、平成31年1月に策定した「ごみ収集業務体制見直し実施計画」に基づき、段階的な委託化を進めており、令和3年度については、2トン塵芥収集車5台、3.5トン塵芥収集車2台の合計7台の委託化により増加した。
では、この委託については、「ごみ収集業務体制見直し実施計画」に基づき、段階的に委託化を実施しているとのことですが、一般ごみ収集業務の委託台数は、計画と整合がとれたものになっているのか?
「ごみ収集業務見直し実施計画」については、令和2年度から令和6年度までの5年間の計画であり、その中で委託化に伴う年次計画を立てている。本計画における令和2年度の一般ごみ委託車両の台数は34台、令和3年度の車両台数は41台で、7台の増車となっていることから、計画通りとなっている。
複雑なごみ減量業務、委託ではできない業務も!必要な見直しを!
確かに物件費である委託料が増えていますが、同時に塵芥処理費における人件費は7,500万円程減っていますし、「大型ごみ持出しサポート収集の拡充」などの新たな事業にも職員を割いていると聞きました。また、ごみステーションなど日々の対応や直近の課題である4Rの推進を含めた一般ごみ減量の取り組みなどもやっているとのことで、職員を中心に市民生活の根幹を支えて頂いていると認識しています。
「ごみ収集業務体制見直し実施計画」は、平成31年1月に策定され、実施から既に2年半が過ぎ、実施期間としてちょうど中間点に来ました。計画通り実施ことも必要ですが、そろそろ計画修正も必要なこともあると思いますので、現場の意見に耳を傾け、必要な修正はしながら、計画を推進しなければならない要望しました。
希釈放流センターは29年を経過した施設。老朽化対策工事に迫られている
必要な老朽化対策工事はすぐに行い、安定稼働に努めること
一方で、広域化も含めた抜本的な改革を!
令和3年度は、希釈放流センター老朽化対策工事実施設計をされたとのことだが、どのような工事内容だったのか?
工事の内容は、希釈放流センターの屋根の防水や外壁塗装などを目的とした工事。希釈放流センターは、平成5年度に設置され、約29年が経過した施設であり、部分的な修繕は行ってきたが、大規模な工事としては実施していなかったことから、今回、老朽化対策として工事実施に向けた設計委託を行った。
では、次に事務概要には、希釈放流センターの項目の中に「受入量は年々減少しているが、施設の老朽化が進んでおり、今後も安定稼働の必要性があることから老朽化対策を講じる。」との記載があります。これは、令和2年度の事業概要にも全く同じ記載があった。今後、どのような対策を講じるのか?。
希釈放流センターは、平成29年度から希釈放流を開始するための改造を行っておりますが、一部分のみの改修であったことから、今後の老朽化対策としては、脱臭設備や受入貯留設備などの更新工事を計画的に実施し、安定稼働が出来るよう取り組む。
受入量は年々減少していますが、希釈放流センターは他の廃棄物を受け入れる施設と同様に、安定した稼働が求められます。今年度の工事については、予算特別委員会でも確認しましたが、今後も計画的な対策を講じ、市民生活に影響が及ばないよう、しっかりと取り組んでいただくことを要望します。
早急な老朽化対策必要な希釈放流センター。一方で、広域化も含めた抜本的な改革を!
一方で、枚方市においては既に下水道整備人口普及率が97.5%に達しているとのことで、収支的に見ると、手数料としての収入が約861万円に対して、し尿処理費としての支出は、令和3年度決算では減っているものの3億円を超え、負担が大きくなっています。希釈放流センターの今後のあり方については、広域化も含めた検討を引き続き要望しました。
今回は、私たちの暮らしを支えるごみ収集、し尿処理工場の質疑をまとめました。最前線で業務に当たる現場へのリスペクトを忘れず、安定稼働を大前提に、そして効率化も推進せねばと考えています。一人ひとりを笑顔にする!前に前に進めていただきたい。