枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
2021年8月27日、枚方市議会令和3年9月定例月議会を前に「建設環境委員協議会」が開催され、控室にて聴いておりました。
枚方市空家等対策協議会での答申(8月2日)を受け、「第2次枚方市空家等対策計画(案)」をとりまとめたため、パブリックコメントを実施するにあたり、その内容について報告する
- 実態調査(2017年度)の追跡調査(2020年度)【傾向分析】
- 取り組み内容、実績を踏まえた施策の追加や見直し
【調査結果】
55%の空き家等が解消(そのまま居住、建替え、更地など)した
【参考資料】
【番匠考察】
今回調査からは、築年数、隣接道路、駅チカ、バス停チカと「空き家解消」がリンクしていないことが分かりました。
これは、現時点では、概ね枚方市内では、不動産流通に乗せれば、何とか売却できることを示しているように考えます。
今後のアクションプランには、このことの認識を持って立案してほしいと思います。
- 庁内推進体制
庁内関係部署で構成する「空き家対策検討委員会」において、空家等・空き地等に関する施策について、横断的な連携を図り、税制度の検討、空き家活用起業支援などにも取り組む - 枚方市空家等対策協議会
法第7条第1項に基づく「枚方市空家等対策協議会」において、本計画の作成・変更に関する協議、「特定空家等・特定空き地等」の判断や措置の方針などについての協議を行う - 他の行政機関、専門家団体等との連携
大阪府空家等対策市町村連携協議会や大阪の住まい活性化フォーラム、専門家や民間事業者等の団体と連携することにより総合的に本計画を推進します
2021(令和3)年 9月 | パブリックコメントの実施 | ||
11月 | パブリックコメントの結果公表(ホームページにて公開) | ||
12月 | 第2次枚方市空家等対策計画の策定 | ||
各委員の意見・要望(要旨)
- 空き家解消には民間の力が必要なのでは?
⇐ 不動産協会、宅建協会などと連携協定を結んで、連携した取り組みを行っている。 - 55%が空き家を解消したとされているが、どのように捉えているのか?
⇐ 民間による市場流通が担っている部分が大きいと感じている。市としては、空き家未然防止の取り組みを推進していきたいと考えている。 - アクションプランの具体的な内容は?
⇐ 具体的な施策として、モデル地区の設定、マッチング事業などを検討していきたい。今年度内の取りまとめを目指す。 - 「計画の推進」の中にある「税制度の検討」とは?
⇐ 空き家のまま置いておくと税負担が低い(税減免)ままになってしまっているという課題がある。管理不良の空き家については税の減免をなくすことも検討していく。
JR長尾駅周辺は、平成26年の駅前広場の整備をはじめ、都市計画道路牧野長尾線や長尾杉線の整備を進めるなど交通結節点機能の強化に取り組んでいる地域であり、地域の方々は、駅周辺に広がる市街化調整区域における幹線道路沿道の土地利用が進むことによる無秩序な開発を懸念されており、地域の代表者が中心となって「枚方市長尾地域まちづくり推進協議会」が昨年組織され、現在、地域の将来的なまちづくりの実現に向けて取り組まれている。
本市では、地権者をはじめ多様な主体と連携を図りながら、土地区画整理事業などの計画的なまちづくりを推進していくためのビジョンとなる「JR長尾駅周辺地区まちづくり構想」を策定する。
約95ha(長尾駅周辺の市街化調整区域)
2021(令和3)年 8〜9月 | 地元説明会、要望対応 | |
10月〜 | 地権者への意向把握アンケート結果等の取りまとめ まちづくり構想(案)の検討 |
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2022(令和4)年 2月 | 地権者へのまちづくり構想(案)の説明及び勉強会の開催 | |
3月 | JR長尾駅周辺地区まちづくり構想の策定 |
各委員の意見・要望(要旨)
- 今回のまちづくり構想についての市の役割は?
⇐ 今年度はアンケート調査や勉強会の開催をしていく - まちづくり構想の目的は?
⇐ 無秩序な開発の防止や耕作放置地の解消など地元の機運が高まっている。 - まちづくり構想の効果は?
⇐ 集約化した都市構想の推進が期待できる。
京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業は、平成25年12月の事業認可を経て、大阪府を事業主体として寝屋川市、京阪電気鉄道(株)と枚方市が連携し、現在は事業用地の取得や道路および鉄道高架施設の設計等に取り組んでいる。
<その他の取り組み>
- 環境側道の予備設計や大阪府警本部との協議及び工事に支障となる占用物の移設協議
- 文化財の本掘調査
- 土地収用制度を視野に入れ、事業用地取得交渉に努める
- 工事箇所ごとの個別案件(進入路等)への対応を検討
2022(令和4)年 1月頃から | 地元説明会、要望対応 | |
8月頃から | 高架化工事 開始 |
各委員の質疑(要旨)
- 土地収用制度の活用はどのように考えているのか?
⇐ 用地取得が難航しているところもあるが、交渉による解決を基本に考えている。しかしながら、手段の一つとして準備は進める。ちなみに寝屋川市は既に一部手続きを開始している。令和3年度で見極め、令和4年度に手続きをする可能性がある。
2020(令和2)年1月から、シールドマシンの損傷によって工事が中断していましたが、雨水貯留管整備工事および雨水流入管整備工事については、本年5月から工事を再開しています。
[69工区]現在、1日当たり約10mのペースで掘進中。8月15日時点では、全体延長約1,020mの内、約850mまで達しており、9月下旬には楠葉中央公園の到達立坑へ接続する予定。
その後、楠葉中央公園内の到達立坑は、楠葉中央交差点の地下で貯留管と雨水流入管を接続する工事のための搬入口として利用するため、この接続工事終了後に、到達立坑を解体しながらマンホールを築造し、公園を原状復旧する。貯留管の工事が完了するのは、2022(令和4)年12月を予定。
更に今後、流入管の整備[70工区]、接続などを含めた工事を行い、全体の工事完了は2023(令和5)年1月を予定。
各委員の質疑(要旨)
- シールドマシンの損傷トラブルにより、工期が15ヶ月遅れている。施工者との協議を今後どのように進めるのか?
⇐ 市の見解は伝えたが、施工者からの納得いく回答がない。今後、紛争審査会で解決を図ることになると考えている。 - 完成が遅れていること、いつ完成する見込みなのかについて、はっきりした情報提供ができていないのでは?
⇐ 工区ごとの完成予定を伝えており、住民の方には分かりにくい状況だった。今後は分かりやすく工夫した広報を心掛ける。
今回の建設環境委員協議会では、9案件と多くのテーマについての協議となりました。私が特に思ったのは空き家対策です。空き家の放置は、個人にとって様々な事情があるにせよ、地域で見たときに周辺の財産価値を下げるのではないかと思います。担当部署は空き家にならないようということで必死に考えていますが、実際は枚方市の全体的な魅力を上げることが空き家解消であり、我々の資産価値の向上になります。「市民の生命と財産を守る」ことは総合的な視野で取り組んでいかなければなりません。空き家の解消一つとっても私たちの一人ひとりの笑顔!につながると信じて、引き続き計画のフォローをしていきたいと思います。