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子肌育Blog アトピーに負けない生活。

子どものアトピー性皮膚炎治療、スキンケアなどについての正しい知識を、わかりやすくまとめています。

【目次】 アトピーの検査について


アトピーの検査結果だけを根拠に、診断や治療をしないのが基本。


そのためには、検査をどうやって、実際の治療に生かしていくか、知っておくことも大切です。


 


血液検査


非特異的IgE抗体検査(RIST検査)
アレルギーの「 IgE値」とは?・・・血液検査の読みかた


特異的IgE抗体検査(RAST検査)
アレルゲンごとのIgE値(ラストクラス)とは?・・・血液検査の読みかた


好酸球数
好酸球数とは: (血液検査の読みかた)


TARC(ターク)値
TARC値という血液検査項目


 


皮膚テスト


パッと出るタイプ(即時型)のアレルギーをみる
プリックテストってなんですか?


1~2日かけて、じわじわ出るタイプ(遅延型)のアレルギーをみる
疑わしいものは、パッチテストで


 


アトピーの検査で知っておきたいこと


「アレルギーの原因なんて、血液検査で分かるでしょ?」


食事制限は、血液検査の結果のみで判断してはいけない


食物アレルギーを調べることができる病院


カンタンにいうと「アレルギー」ってなに?


「IgE」ってなんですか?


「おむつかぶれ」はアレルギーではありません


猫の「毛」だけがアレルゲンではない


 


アトピーの検査についての疑問


アトピーの検査は、いつからできるの?


きれいにしすぎるとアレルギーになるの?


食物アレルギーならアトピーなのか?


妊娠中の食事制限は、アトピーの予防になるの?


プリックテスト


 


 


 


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ややこしい全成分をみる目安… 「旧表示指定成分」とは?


こんにちは。橋本です。


現在、お店に並ぶ「化粧品」、それから薬用ともよばれるような「医薬部外品」。


そのパッケージの裏面には、製品の全成分が表示されています。


「何が入ってるのか?」が、ガラス張りなわけです。


これって今では、ごく当たり前なことですけど、全成分表示が法律で義務付けられるようになったのは、そんなに大昔のことではありません。


旧表示指定成分


全成分表示がはじまったのは?


化粧品は、2001年4月。医薬部外品は、2006年4月になって、全成分表示が義務化されたんですね。


しかし、それまでは、「成分は何も表示しなくてよかったか?」というと、そうではありませんでした。


それ以前も、法律で決められた「103種類の成分」だけは、表示が義務付けられていたんですね。


どんな成分の表示を義務付けていたのか?


それは、使う人の体質によってアレルギーなど、肌にトラブルをおこす恐れのある成分です。


103種類の「旧表示指定成分」とは?


1980年に、厚生省(現厚生労働省)によって決められた103種類の成分。


もともと「表示指定成分」と、よばれてましたが、今は全成分が表示されているので、「旧表示指定成分」といわれるようになったわけです。


現在の「全成分表示」の制度があれば、「旧表示指定成分」のリストは何の役にも立たない、というわけではありません。


肌の弱い人にとっては、成分表示を見る、ひとつの目安になります。


以下のものが、103種類の旧表示指定成分です(全成分表示での表示名称の「○」には、数字やアルファベットが入ります)。


「旧表示指定成分」一覧
No. 旧表示指定成分 現在の表示名 使用目的
1 安息香酸(およびその塩類) 安息香酸(および、安息香酸○) 防腐殺菌剤
2 イクタモール イクタモール 収れん剤
3 イソプロピルメチルフェノール シメン-5-オール 防腐殺菌剤
4 ウンデシレン酸(およびその塩類) ウンデシレン酸(および、ウンデシレン酸○) 防腐殺菌剤
5 ウンデシレン酸モノエタノールアミド ウンデシレナミドMEA 防腐殺菌剤
6 エデト酸(およびその塩類) EDTA(および、EDTA―○) 金属イオン封鎖剤
7 塩化アルキルトリメチルアンモニウム ベヘントリモニウムクロリド 界面活性剤(帯電防止剤)
8 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム ジステアリルジモニウムクロリド 界面活性剤(帯電防止剤)
9 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム ステアラルコニウムクロリド 界面活性剤(帯電防止剤)
10 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム ステアルトリモニウムクロリド 界面活性剤(帯電防止剤)
11 塩化セチルトリメチルアンモニウム セトリモニウムクロリド 界面活性剤など
12 塩化セチルピリジニウム セチルピリジニウムクロリド 界面活性剤(防腐殺菌剤)
13 塩化ベンザルコニウム ベンザルコニウムクロリド 界面活性剤(防腐殺菌剤)
14 塩化ベンゼトニウム ベンゼトニウムクロリド 界面活性剤(防腐殺菌剤)
15 塩化ラウリルトリメチルアンモニウム ラウリルトリモニウムクロリド 界面活性剤
16 塩化リゾチーム 塩化リゾチーム 酵素類
17 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン アルキル(C12-14)ジアミノエチルグリシンHCl 界面活性剤(防腐殺菌剤)
18 塩酸クロルヘキシジン クロルヘキシジン2HCl 防腐殺菌剤
19 塩酸ジフェンヒドラミン ジフェンヒドラミンHCl 消炎剤
20 オキシベンゾン オキシベンゾン-3 紫外線吸収剤、安定化剤
21 オルトフェニルフェノール フェニルフェノール 防腐殺菌剤
22 カテコール カテコール 抗酸化剤など(医薬部外品の染毛剤やパーマ剤にのみ使われる)
23 カンタリスチンキ マメハンミョウエキス 毛根刺激剤
24 グアイアズレン グアイアズレン 紫外線吸収剤、消炎剤
25 グアイアズレンスルホン酸ナトリウム グアイアズレンスルホン酸Na 消炎剤
26 グルコン酸クロルヘキシジン グルコン酸クロルヘキシジン 防腐殺菌剤
27 クレゾール クレゾール 防腐殺菌剤
28 クロラミンT クロラミンT 防腐殺菌剤
29 クロルキシレノール クロルキシレノール 防腐殺菌剤
30 クロルクレゾール クロルクレゾール 防腐殺菌剤
31 クロルフェネシン クロルフェネシン 防腐殺菌剤
32 クロロブタノール クロロブタノール 防腐殺菌剤
33 5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン メチルクロロイソチアゾリノン 防腐殺菌剤
34 酢酸dl-α-トコフェロール 酢酸トコフェロール 抗酸化剤など
35 酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール 酢酸ラネス-9,酢酸ラネス-10 界面活性剤
36 酢酸ラノリン 酢酸ラノリン 基剤
37 酢酸ラノリンアルコール 酢酸ラノリル 基剤
38 サリチル酸(およびその塩類) サリチル酸○ 防腐殺菌剤
39 サリチル酸フェニル サリチル酸フェニル 紫外線吸収剤
40 ジイソプロパノールアミン DIPA 中和剤
41 ジエタノールアミン DEA 中和剤
42 シノキサート シノキサート 紫外線吸収剤
43 ジブチルヒドロキシトルエン BHT 抗酸化剤
44 1,3-ジメチロール-5,5-ジメチルヒダントイン(別名:DMDMヒダントイン) DMDMヒダントイン 防腐剤
45 臭化アルキルイソキノリニウム  ラウリルイソキノリニウムブロミド 界面活性剤(防腐殺菌剤)
46 臭化セチルトリメチルアンモニウム セトリモニウムブロミド 界面活性剤
47 臭化ドミフェン 臭化ドミフェン 界面活性剤、防腐殺菌剤
48 ショウキョウチンキ ショウキョウエキス 毛根刺激剤
49 ステアリルアルコール ステアリルアルコール 基剤・乳化安定助剤
50 セタノール セタノール 基剤・乳化安定助剤
51 セチル硫酸ナトリウム セチル硫酸Na 界面活性剤
52 セトステアリルアルコール セテアリルアルコール 基剤
53 セラック セラック 皮膜形成剤
54 ソルビン酸(およびその塩類) ソルビン酸(および、ソルビン酸○) 防腐殺菌剤
55 チモール チモール 防腐殺菌剤
56 直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム ドデシルベンゼンスルホン酸○ 界面活性剤(洗浄剤)
57 チラム チラム 防腐殺菌剤
58 デヒドロ酢酸及びその塩類 デヒドロ酢酸○ 防腐殺菌剤
59 天然ゴムラテックス ゴムラテックス 基剤・接着剤
60 トウガラシチンキ トウガラシエキス 毛根刺激剤
61 dl-α-トコフェロール トコフェロール(天然ビタミンE以外のもの) 抗酸化剤など 
62 トラガント トラガント 増粘剤
63 トリイソプロパノールアミン TIPA 中和剤
64 トリエタノールアミン TEA 中和剤
65 トリクロサン トリクロサン 防腐殺菌剤
66 トリクロロカルバニリド トリクロカルバン 防腐殺菌剤
67 ニコチン酸ベンジル ニコチン酸ベンジル 消炎剤
68 ノニル酸バニリルアミド ヒドロキシメトキシベンジルノナミド 毛根刺激剤
69 パラアミノ安息香酸エステル ○PABA 紫外線吸収剤
70 パラオキシ安息香酸エステル パラベン 殺菌防腐剤
71 パラクロルフェノール クロロフェノール 防腐殺菌剤
72 パラフェノールスルホン酸亜鉛  フェノールスルホン酸亜鉛 収れん剤
73 ハロカルバン クロフルカルバン 防腐殺菌剤
74 2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール  ドロメトリゾール 紫外線吸収剤
75 ピロガロール ピロガロール 色材原料、防腐殺菌剤(医薬部外品の染毛剤やパーマ剤のみに使える)
76 フェノール フェノール 防腐殺菌剤
77 ブチルヒドロキシアニソール BHA 抗酸化剤
78 プロピレングリコール PG 保湿剤など
79 ヘキサクロロフェン ヘキサクロロフェン 防腐殺菌剤
80 ベンジルアルコール ベンジルアルコール 調合香料の原料など
81 没食子酸プロピル 没食子酸プロピル 抗酸化剤
82 ポリエチレングリコール(平均分子量が600以下の物) PEG-○ 基剤
83 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類 ラウレス硫酸○ 界面活性剤
84 ポリオキシエチレンラノリン PEG-○ラノリン 界面活性剤
85 ポリオキシエチレンラノリンアルコール ラネス-○ 界面活性剤
86 ホルモン エストラジオール、エストロン(エチニルエストラジオール) ホルモン
87 ミリスチン酸イソプロピル ミリスチン酸イソプロピル 基剤
88 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン メチルクロロイソチアゾリノン 殺菌防腐剤
89 NN”-メチレンビス(N’-(3-ヒドロキシメチル-2.5-ジオキソ-4-イミダゾリジニル)ウレア)(別名:イミダゾリジニルウレア) イミダゾリジニルウレア 防腐剤
90 ラウリル硫酸塩類 ラウリル硫酸○ 界面活性剤
91 ラウロイルサルコシンナトリウム ラウロイルサルコシンNa 界面活性剤(殺菌・防腐剤)
92 ラノリン ラノリン 基剤
93 液状ラノリン 液状ラノリン 基剤
94 還元ラノリン 水添ラノリン 基剤
95 硬質ラノリン ラノリンロウ 基剤
96 ラノリンアルコール ラノリンアルコール 基剤
97 水素添加ラノリンアルコール 水添ラノリンアルコール 基剤
98 ラノリン脂肪酸イソプロピル ラノリン脂肪酸イソプロピル 基剤
99 ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール ラノリン脂肪酸PEG-○ 基剤
100 レゾルシン レゾルシン 殺菌防腐剤
101 ロジン ロジン 粘着剤、被膜形成剤
102 タール色素(例:赤色102号) (例:赤102) 化粧品用色材
103 香料 香料 香料

保湿成分「グリセリン」ってなに?


こんにちは。橋本です。


今日は、保湿成分としてよく使われる「グリセリン」について。


グリセリンは、よく使われるどころか今では、ほとんどの保湿クリーム、ローション、乳液、化粧水に、基礎的な成分として配合されるようになりました。


保湿剤パッケージの裏面。成分表示を見ても、「グリセリンを配合している製品がいかに多いか」がわかります。


保湿成分:グリセリン


グリセリンは油脂からできる


動物の油脂、植物油など。


天然油脂の多くは、「脂肪酸」「グリセリン」の化合物です。


そのため、油脂から石けんを作るときに、副産物として「グリセリン」ができます。


石油から作るものは、「合成グリセリン」とよばれ、不純物が少なく安全性が高いため、医薬品にも使われています。


保湿剤などに使われるものは、資源を守るという世の中の流れから、植物油脂から作ったグリセリンが多いようです。


実際に、薬局で売られているグリセリンは、植物油脂から作ったものが、ほとんどです。


グリセリンの保水能力


グリセリンは、アルコールの一種で、無色透明の液体。


少し粘り気があって、においはなく、「甘み」があります。


保湿成分として、グリセリンに期待する最大の特徴は、「水によくなじむ」こと。


そして、肌の中にも、よく浸透していきます。


肌の中で水によくなじむことで、保水能力を発揮するわけです。


グリセリンが、数多くの保湿剤に使われるのは、この効果を期待してのことなんですね。


ただし、オイル系の保湿剤のように、肌表面に油膜をはって、肌の水分蒸発を防ぐというようなことはできないので、注意が必要です。


グリセリンは「主役」にはなりませんが、保湿剤の中で「縁の下の力持ち」的な役割を演じている、ともいえます。


また、グリセリンは、同じく保水能力の高い「ヒアルロン酸」と組み合わせることで、水分保持力がさらに高まることがわかっています。


ただし、グリセリンが肌への浸透性が高いのに対し、ヒアルロン酸は、ほとんど肌に浸透することができません。


アレルギーはおこらないの?


グリセリンでアレルギーがおこることは、まれだと考えられています。


だからこそ、これだけ数多くの保湿剤にも、グリセリンは使われているわけですね。


しかし、グリセリンによってアレルギーがおこるケースは、「ゼロ」ではありません。少なからず報告されています。


グリセリンは、多くの保湿剤に使われているため、もしグリセリンによるアレルギーがおきていると、「どの保湿剤でもかぶれてしまう」ということになってしまうケースも考えられます。


だからといって、複数の保湿剤にかぶれてしまうケースがすべて、「グリセリンによるアレルギーのせい」とはかぎりません。


「原因はグリセリンだ」と決めつけると、本当のかぶれの原因がわからなくなってしまうことにもなりかねません。


グリセリンによるアレルギー、かぶれかどうかは、病院でパッチテストをすると、はっきりします。


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クリームの「しっとりタイプ」「さっぱりタイプ」の違い、わかりますか?


こんにちは。橋本です。


塗り薬、それから保湿剤には、クリームタイプの製品が多くあります。


理由は、伸びがよく、ベタつきも適度。とても使いやすいから、ですね。


でも、一見、すべて同じように見えるクリームタイプの外用剤。


じつは、よく見ると、大きく2種類にわかれます。


水中油型(o/w型)」と「油中水型(w/o型)」の2つです。


クリームにおける2つのタイプ


クリームタイプは、油と水を混ぜている


クリームタイプのものは、使用感をよくするために油分と水分を混ぜて作られています。


しかし、油分と水分は、そのまま混ぜただけでは、すぐに分離してしまいますよね。


振っても、すぐに2層に分かれてしまうドレッシングのように。


そこで、油分と水分に、「乳化剤」を入れることによって、うまく混ぜることができます。


「乳化剤」を使って、油分と水分を混ぜることを「乳化」とよんでいます。


私たちの体をおおっている皮脂膜も、皮脂という油分と、汗という水分が「乳化」されているものです。


「乳化」というネーミングは、牛乳に由来しています。


牛乳は、水分に脂肪が、きれいに混ざっているので、白く見えるんですね。


クリームタイプの外用剤は、この「乳化」のしかたによって、2種類にわかれています。


それが、「水中油型(o/w型)」と「油中水型(w/o型)」の2つなんですね。


水中油型(o/w型)


まず、1つめのタイプは、水中油型(o/w型, oil in water)。


水分の中に、細かい油の粒が散らばったタイプです。


水中油型(o/w型)


バニシングクリームともよばれ、クリームタイプの外用剤は、大部分がこの o/w型です。


食品で例えると、牛乳、生クリーム、マヨネーズなどが、これにあたります。


水中油型(o/w型)のクリームの特徴は、


肌に浸透しやすい

テカりが少ない

伸びがいい

水にすぐ流れる


といったものがあります。


実際の外用剤を一部あげると、次のようなものです。


o/w型の外用剤(水中油型)
ウレパール
ケラチナミン軟膏
パスタロン
ヒルドイドクリーム
ザーネ軟膏
ユベラ軟膏
ネリゾナクリーム

油中水型(w/o型)


そして、2つめのタイプは、油中水型(w/o型, water in oil)。


油分の中に、細かい水の粒が散らばったタイプです。


水中油型(o/w型):油中水型(w/o型)


こちらは、コールドクリームともよばれます。


食品に例えると、バター、マーガリンなどにあたりますね。


油中水型(w/o型)のクリームの特徴は、


肌に少し浸透しやすい

少しテカる

少しベタつく

伸びが少しいい

水にやや流れやすい


といったものです。


実際の外用剤を一部あげると、次のようなものです。


w/o型の外用剤(油中水型)
パスタロンソフト
ヒルドイドソフト
ネリゾナユニバーサルクリーム

乳化の違いを比較すると


水中油型(o/w型)と油中水型(w/o型)。


同じような文字ばかりが並んで、なんだかややこしいですが(苦笑)。


2つのクリームを比べると、刺激が少なくて、保湿力が強いものを選ぶなら、油中水型(w/o型)のほう。


塗ったあとが目立たなく、塗りやすさを考えるなら、水中油型(o/w型)のクリームです。


油分の多さを比較すると、


軟膏タイプ油中水型(w/o型)水中油型(o/w型)


の順になるので、油中水型(w/o型)が、軟膏とクリームのちょうど中間的な特徴をもつことになるわけですね。


肌のコンディションや症状にあわせて、この2つのクリームタイプを使いわけると、より的確なスキンケアがしやすくなります。


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シアバターってどんなもの?


こんにちは。橋本です。


今日は、保湿クリームとしても使われる「シアバター」がどんなものか、お話ししていこうと思います。


シアバターって気になってたんだよな。もしくは、これから使ってみようかな、という場合は、参考にしてみてくださいね。


シアバター


アフリカ原産


アフリカ中央域に生育するシアーバターノキから収穫した種。


その種の脂肪分を取り出したのが、「シアバター」です。


「シア脂(あぶら)」ともよばれます。


現地では、シアーバターを食用油脂、燃料として利用するほか、民間療法として、傷や火傷にも使われてきたといわれています。


そして、シアバターの輸入が多い欧米、日本では、おもに化粧品の成分、保湿クリームとして使われます。


自然派の化粧品メーカー


シアバターを最初に有名にしたのは、ロクシタン。


「ロクシタン(L'Occitane)」は、フランスの化粧品メーカーで、アロマテラピーも取り入れている自然派コスメティックブランドです。


1992年にロクシタンが、「100%の天然の保湿クリーム」として、シアバターをそのまま商品化したのが、欧米でのはじまり。


次いで、2年後に、こちらも世界的化粧品メーカーである、イギリスの「ザ・ボディショップ (The Body Shop) 」が、シアバターの販売を開始。


そうして、シアバターは、自然派の保湿クリームとして、定番となりつつあるわけです。


ただ、これらのシアバター製品は、値段が高めなのがネックです。


人肌で溶ける


シアバターの最大の特徴は、独特の使用感です。


常温では、固形。


それが、肌に塗り広げると、体温でゆるやかに溶け、肌になじんでいきます。


このスムーズな使用感が、人気の理由でもあります。


安全性は?


そして、原産地アフリカで古くから使われてきたこと。欧米、日本でも、多くの人に使われていること。


そのような点から、肌に対しての安全性には、大きな問題はないとみられています。


「アレルギー症状が出やすい」などの報告もありません。


シアバターに含まれる、おもな成分は、比較的、酸化しにくいとされていて、肌への刺激も少ないと、考えられています。


ただし、シアバターは、明確な「品質基準」が、すべての製品には、徹底されていません。


製品を選ぶには、品質にも注意が必要です。


皮膚炎に効くの?


シアバターは、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、肌トラブルの改善に期待できる。


そういわれることがありますが、皮膚炎などの改善をしめすデータなどは、今のところありません。


あくまでも、今後の研究に「期待されている」だけです。


シアバターは、医薬品と認められておらず、シアバターによる症状の改善をうたうことは、薬事法に違反します。


実際に、シアバターに効果があるとうたって販売する業者に、行政指導が出されたこともあります。


保湿効果は?


シアバターは、もともと固形。


見た目がロウ状なので、ワックスのような強力な膜を作って、肌の水分を逃さないようにする。


そう思われがちですが、シアバターは、オリーブオイルなどと同じような、オイルの仲間。


「オイルは液体だけ」とは、かぎらないんですね。


シアバターは、肌の水分を閉じ込める力が、それほど高くはありません。


「シアバター単体では」、ですね。


オイル系のものは、ワセリン系のものに比べて、肌の水分を逃さないようにする能力は、「5分の1」程度だという実験データもあります 1)


肌の保水機能自体を、高めることもできません。


それでも、肌へスッとなじみ、肌にやわらかさを与える。


そして、ベタつきが少ない。


そのような、シアバターの「使用感」に、魅力があることは、たしかです。


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参考文献:

1) 西山 聖二, ほか: 日本化粧品技術者会誌 16: 136-143, 1983.