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Joon's blog

どんな傑作にも100点を、どんな駄作でも0点を与えないのが信念です

 

『眼下の敵』をまた観ました。

 

前回の感想はコチラ

 

得てして戦争映画とは、ドンパチを繰り広げてスカッとさせる痛快な作風と、人間の命の尊さが云々といった重苦しいメッセージを込めた作風の作品が多いです(後者は正確には反戦映画ですね)。

本作は前者に該当するので、絵空事として能天気に鑑賞するのが醍醐味です。どんな気分のタイミングでも楽しめるのが良いんですよ。

 

本作の長所の一つは尺。

とりあえず戦争モノが見たいものの、多くの戦争映画は2時間越え~3時間近いものが多いので、よし観るぞという、ちょっとした一念発起が必要ですが、本作は98分程度なので、サクッと観るにはちょうどいい尺なのがいいですね。

 

尺が短いからって陳腐な小品というわけではなく、本物の駆逐艦どころか爆雷も本物を使っているので、ビジュアル的な見どころも少なくありません。まぁ、さすがに潜水艦やドラマチックな場面ではミニチュアを使ってますがね。

…何が言いたいのかっつーと、同じWWⅡ作品ながら、戦闘シーンは既存フィルムを拝借してばかりの『ミッドウェイ』よ、お前とは格が違うんだ!

 

ただのドンパチだけでなく、随所も光るセリフがあるのも好きです。

「悲惨と破壊に終わりはない。頭を切り落としてもまた生える蛇だ、殺すことはできない。敵は我々自身の中にあるのだ」

これを始め、どことなく厭戦ムードが漂っているのも本作の特徴です。

 

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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』を観てきました。

 

相棒のバズと共にナチスに捕まったインディは、運良く脱出に成功。その際、ナチスの物理学者フォラーからアンティキティラのダイヤルを奪い取る。

それから長い年月が経ち、大学で教鞭を取っていたインディも引退の時を迎えようとしていた。

そんな時、学生たちの中に紛れていたヘレナがインディを訪ねてくる。ヘレナはインディが名を付けたバズの娘だった。ヘレナはアンティキティラのダイヤルに興味を示し、これを売り飛ばそうと画策していた。

そこへやってきた謎の一味がヘレナとダイヤルを狙う。一味の正体はナチスの残党であり、生きていたフォラーの手下だった。

しかしダイヤルは半割れの状態で、時空の裂け目を導き出せるというダイヤルの力を使おうとするフォラーの計画を阻止するため、インディはヘレナと共にもう半分のダイヤルを探す旅に出る……といったお話。

 

インディ・ジョーンズ最新作、かつ最終作です。

最終作と決め付けていいのかよ?と突っ込まれそうですが、インディを演じたハリソン・フォードさんは撮影当時79歳(これを綴っている3日後には81歳に!)。本作を観る限り、登場シーンの半分くらいは別人に思えるし(笑)、さすがにもうないでしょ…。

ジャック・ライアンよろしく、インディの若い頃を描く新シリーズとか(もう)やらなくていいから。

 

本作でのインディもハリソンさんと同様に歳を取っています。もう完全にジイさんです。

それを如実に表しているがヌードシーン(?)で、老けているのは顔だけでなく、身体までもお爺ちゃんになっているのを表す良い演出だと思います。早い段階で見せるのが上手い。

そして老けたのは外見だけではなく、内面も同様。

大学では教授として、やる気のない学生を相手に授業をしているだけでなく、考古学に関しての知識はまだあるもののモチベーションは低く、ただ惰性で続けているような感じ。

自分のテンションを駆り立てるような出来事もない、退屈な老後を過ごすインディにはガッカリするというより、悲哀が漂います。

 

悲哀と言えば、モチベーションが低いのは老齢のせいではなく、人生において辛い経験を味わっている事も語られます。なので、前作=『~クリスタル・スカルの王国』を見ておくと、ちょっとだけ感慨深いものがありますよ。

まぁ、多くは語らないけど、『トップガン マーヴェリック』とメグ・ライアンさんの関係を思い出しました。

 

そんな平穏な日々も中盤あたりでひとまずは終わり、いよいよ冒険が始まります。

ここからの活き活きしている姿を見ると、やはりインディは根っからの冒険野郎なんですよね。ヨレヨレなジイさんという設定なんかどこへやら(笑)。

やっぱり人間、自分が打ち込める趣味の一つもなければ寒い老後しか待っていないんだよという、初老に向けたメッセージにも思えます。

“インディシリーズはオジサン向け”とかいう冷やかし記事とか見てしまえば、特にね。

 

インディシリーズの隠れた名物シーン(?)と言えば、虫やらヘビやらネズミやらといった大量の小動物。

人によってはホラー映画よりも破壊力を感じる、背筋が凍るシーンです(笑)。集合体恐怖症な人も同様かな?

地下やら洞窟やらにそいつらは現れましたが、今回は海中で遭遇するので、まぁ僅かにご注意を…。

 

今回のキーアイテムとなるアンティキティラのダイヤルとは、地中海のアンティキティラ島沖の沈没船内にあった歯車に着想があるようです。

古代ギリシャに作られた天球儀で精度が高く、世界最初のコンピューターとも呼ばれているんだとか。

――という予備知識を身に着けてから本作を観たので、ダイヤルがどんな使い方をするのかにも興味を持って鑑賞に臨めました。

何で調べたのかと言えば、

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という、世界各地で発見された古代遺産がたくさん載っている本です。

インディシリーズに限って言えば、このアンティキティラの歯車だけでなく、アークやクリスタルスカルといった現存する古代遺産について勉強できると思います。

しかしながら、本作の冒頭に登場する偽物の槍に関する記述はありませんでした…。「アダムをブッ刺している槍が本物なんだ!」とかイタい事は言わないように!

 

そんなダイヤルを使って時空の裂け目が云々なんて、ずいぶん現実味のない大きな事を言ってるなーと思いきや……まぁ、前作のオチが嫌いな人には向いていない作品です(笑)。

けど、現実味がないと感じるのは、あくまで現代においての話。

遥か大昔、紀元前の人には数千年後には実現できないようなもの、今で言うオーパーツが作れたんだし、語り継ぐ人がいないのであれば、あながち全てが大ウソだとも言い切れないのが古代ロマンというものです。

それ故、インディシリーズはSFにしてSFにあらず(笑)!

『少林寺』を観ました。

 

中国、隋の時代。

民に圧政を強いるワン将軍に父を殺され、命からがら逃げ延びたチェユアンは少林寺の僧たちに救われる。

回復したチェユアンは、少林武術の鍛錬に励む修行僧たちの姿を見る。少林寺の仏門に入り武術を学ぼうとするが、チェユアンの頭は父の仇であるワンへの復讐の念でいっぱいだった。

修行の末に立派な拳士となったチェユアンは、ワンたちに追われるリー将軍を救い出す。リーを逃がしてやれたものの、ワンはチェユアンのみならず、一軍を率いて少林寺の焼き討ちに向かい……といったお話。

 

アクション映画は多々あれど、中国発祥の武術を使った殺陣は世界規模で見ても特殊で、欧米のそれらとはまた違うカッコ良さがあります。
本作に登場する少林武術(一緒くたな言い回しですが)は、演舞としての動きの美しさの方が印象的です。素早さだけでなく、奇抜で意味不明(笑)な動き、何より次にどんな動きをするのか予想できないのも魅力です。

武術であるからには相手を倒すのが本来の目的ながら、どうも能率が悪いというか(笑)、始祖からすれば不本意でしょうが、現代においてはエンタメ向きの武術であるとも言えるでしょう。舞踊のような趣すら感じますからね。

殺陣の手数の多さにも見入ってしまいます。

 

映画としてはアクション映画ですが、随所にあるクスッとさせるコメディ要素もいい塩梅です。

ストーリー的には復讐を誓う男の物語ではあるけど、明るい雰囲気が漂う事で殺伐さが薄れているのが良いんですね。

タイトルバックに流れる♪ショ~リン、ショ~リン♪(字幕では“少林よ、少林よ”)という、少林寺を称える歌はまるで校歌のようなノリ(笑)。

少林寺の修行僧たちはガッチガチにお堅い戒律に囚われていながら、都合の良い解釈でこれを破りまくっているのも面白い。心に仏を宿してさえいれば肉や酒を飲み食いしてもオッケー!という解釈も、ユルい部活みたいで微笑ましいですね(笑)。

 

「ジェット・リーじゃねぇよ、リー・リンチェイだろうが!」と言いたくなる、とっくにオジサンどころか初老はさておいて。

リーさんの映画デビュー作という事で当たり前の事ながら、んま~若い! そして初々しくて可愛い(笑)!

リーさんはアクションを売りにした俳優ですが、そのルーツともなっている本作。演舞や殺陣で見せる動きは力強くも華麗で、安易にアクション俳優を目指す人の志をへし折ってくれます。

本作におけるリーさんの完コピができるようになる事は、少林寺での修行に等しいだろう…。

 

ここで、カンケーない話。

本作を観る限り、攻撃の際には気合いとして発声するのが少林武術の基本のようです。「ハッ」とか「ハイッ」とかね。中国の格闘系劇画にも「哈[ハ]~!」なんて掛け声もありますし。

ここで思うのは、いわゆるニチアサ枠の番組=スーパー戦隊・仮面ライダー・プリキュアのヒーローたちが戦う際に発する掛け声は、馬鹿の一つ覚えのごとく「ハッ!」に固定されていますが、ああいうヒーローたちの戦闘スタイルの源流は少林寺にあるのか?と突っ込みたくなります。

『五星戦隊ダイレンジャー』はアクションのモチーフとして中国武術を取り入れている故に「ハッ」とか「ハイッ」という掛け声を発していますが、そうではないアクションにおいては違和感しかありません。

本作を観ると、少なくとも飛び道具を使う際に「ハッ!」ってのはおかしいんじゃない?と感じる人もいるんじゃないかな? いないかなぁ…。

 

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Blu-ray版の映像特典は予告編のみ。

日本語の吹き替え音声は2種類ありますが、水島裕さんが洋画の主役を担当するあたりにノスタルジーを感じます…。

 

『ハスラー2』を観ました。

 

あれから25年。エディは酒のセールスマンとして気ままに生きていた。

ある日、エディはビリヤードに興じるビンセントを見掛ける。その腕前はかなりのもので、エディはビンセントの中に若い頃の自分を見い出す。

エディはビンセントと組み、数か月後にアトランティックシティで行われるナインボールの大会への出場を目指す。エディはその間にハスラーとして、プロとしてのテクニックを叩き込もうとするが、根っからの勝負師であるビンセントに手を焼くばかり。

そんなビンセントを見ているうちに、闘争心に火が付いたエディは再びキューを握り……といったお話。

 

前作から25年もの時を経た、『ハスラー』の正統な続編です。

近年の有名どころでは『トップガン マーヴェリック』ですかね、数十年ぶりに続編が作られるという事で、ほぼリアルタイムで歳を取り、父親世代になった主人公が息子くらいの若者と共に再び活躍するという作品が増えています。

今後もそんな父親参観的な作品が続々と登場しそうな雰囲気を感じますが、本作はその先駆けとなる作品とも呼べるでしょう。

なかなか老けない人だから気の早い話になりますが、トム・クルーズさんが今ほどアクティブに動けない歳になった際にでも、エディの孫世代が活躍するような続編でもやって欲しいですね。

とは言え、題材がビリヤードなんて21世紀には通用しないかな…。

 

現代に通用しないと言えば、本作の、若者に節介を焼く老人というシチュエーション。

“若者は何も知らないんだから、どれ、何でもよく御存知な俺が教えてやろう”と出しゃばるオジサンが老害呼ばわりされる憐れな光景、ちょいちょいネットで見るじゃないですか(笑)。

そんな調子で「見ず知らずのジイさんの酔狂に付き合わされるビンセントが気の毒だ」とか言い出しそうだし、若い人には見ないで欲しい作品ですね。

今やエディを親身になって叱ってくれる人としてありがたがるビンセントのような若者は、とっくに絶滅してるんですよ…。

 

『ハスラー』のエディと言えばポール・ニューマンさんだし、この人がいなければ続編もへったくれもありません。

前作では見事なキュー捌きを見せてくれましたが、本作でようやくエディがキューを握ったと思ったら変なカットでごまかされて、やっぱりニューマンさん自身が突くカットはないんだなと落胆します。

…が、それは序盤の話で、エディが再び練習を始めるあたりからはニューマンさん自身が突くカットが続出。ビシバシと球を沈めるシーンが華麗、かつ爽快です。

 

父親どころか初老となりながら、ビンセントという若者に自分の技を仕込んでいるうちに当時の自分を見い出し、再び戦いたいという欲が芽生え始めるエディ。

久々にキューを手に取り、老いと戦いながらも徐々に勘を取り戻し、ついには大会に出場できるくらいに復活します。

いくら昔取った杵柄だからって程があるだろ!と突っ込みたくもなりますが、たかだか四半世紀の間キューを握っていなくても、久々&僅かな練習で復活できるんだから、昔のエディはそれほどまでにスゴい腕前だったという表れなのです。

 

とは言え、前作=まだ若かった頃のテクニックに追いつく事もなく、現役のハスラーの芝居にまんまと騙されて悔しがるエディの姿は悲哀に満ち満ちています。

真の勝者になるには常勝は禁物で、時として負ける事が肝要である事をビンセントに教えていたはずなのに、言ってる自分が引っ掛かってしまう惨めさ…。

ビンセントに対して偉そうに言っておきながら、自分も相手の手口に引っ掛かってしまう弱さがエディにもあるという、人間味を感じる良いシーンです。

 

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配信版はないようですね。

Blu-ray版は映像特典も吹替版もないド最低限仕様なので、お買い得感は薄いです。

 

ところで字幕に関してですが、前作では“疾風のエディ”だったのが本作では“ファースト・エディ”となっているのが残念。もちろんカッコ良いのは前作だよね。

メーカーやら字幕担当者が別になってしまうのは仕方ないとは言え、そういう共通感をうまく引き継げないものかなぁと…。

そのお店は個人的に好きなメシ屋さんです。

近頃は高くなってしまったけど(レバニラ定食で1000円という時代よ…)、もちろん美味しいし量もあるし、オープンキッチンで働く料理人も含めて総じて店員さんが忙しそうなお店。

24時間営業のお店で、どんな時間に行ってもお客さんがひっきりなしに入ってくるような、実に活気のあるところも好きです。

 

しかし、唯一にして最大の欠点、それは……店内の臭い。

店に入った瞬間の、真っ先に感じざるを得ない感想は「臭ッ!」という、ただ一言です。

これはずいぶん昔から感じていて、半年ぶりくらいに再訪問したんですが、相変わらず臭かったです。

 

食堂ですから数多の料理が発する臭いが混在するし、お店特有の臭いに好き嫌いがあるのも当然です(豚骨系ラーメン屋の豚の臭いに耐えられなかった事もあった)。

…が、そのお店の臭いとして真っ先に思い付くのは雑巾

あの独特の誰しもが嫌う、犬ですら鼻を背けるイヤ~な臭いですよ。

あれが店内全体の空気を覆っていようものなら、それだけで不潔とか不衛生な店だって確定しているようなものじゃない?

せっかくの料理の香りが台無しになっちゃうのが勿体ないし、残念なんだよ。

 

客の後片付けとしてテーブルを台拭きで掃除するのは基本ですが、この台拭きに問題があるんでしょうね。

念入りにアルコールを使ったところで、そんな臭っせー台拭き=雑菌まみれの雑巾なんか使ってもプラスマイナスゼロどころか、むしろマイナスじゃない?

 

おそらく台拭きを温めの水で洗って、さほど強く絞りもせず水気が残った状態で放置してあるんじゃないかなと推測しますが、この時点でアウトじゃないかなと。

ただでさえ色んな物を拭いてるんだし、テーブルに残った生乾きの水気が臭くなるんでしょうに。

気取った洗剤なんか使わなかったにしても、台拭きは冷水に浸けたまま、使うごとに全力で絞って水気を切る――これだけでかなり改善すると思うだけどなぁ。

久々に食べたくはあるんだけど、梅雨時の今に行こうものなら地獄確定だよね。

 

お客様アンケートがあったので、その他全ては好きだけど臭いに関してだけは一考して欲しい旨を書いときました。

「チッ、っせーな…。ただでさえウチは客が絶えないんだし、こんなメンド臭ぇ奴の一人なんか来なくたって1ミリも影響ねーよ?(グシャグシャッ)」で終わってるんだろうな…。

『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』を観ました。

 

夢の忍者ランドへ向かう列車で目が覚めた天晴[タカハル]は、5人いたはずの兄妹たちが駅を通過するごとにいなくなっていく事に気付く。

列車の正体は妖怪ワニュウドウで、消えた兄妹たちはワニュウドウが見せる幻覚の中に現れた烈車戦隊トッキュウジャーの面々により救出されていた。

一人残された天晴はワニュウドウらと共に忍者ランドに到着。しかしそこは闇博士マーブロの実験場だった。トッキュウ1号=ライトと合流した天晴はアカニンジャーに変化しマーブロに挑むが、その戦いの中、手裏剣戦隊ニンニンジャーの力の源である忍タリティを奪われ、闇アカニンジャーが誕生してしまう。

圧倒的な戦闘力を持つ闇アカニンジャーに苦戦する天晴とライト。しかも、忍タリティを失った天晴には消滅の時が近付き……といったお話。

 

お馴染みVSシリーズです。

個人的に、別戦隊の組み合わせの妙といった風情はとっくに慣れっこになってしまったので、あのキャラとこのキャラの掛け合い等には、特に新味は感じません。

VSシリーズが恒例行事となった弊害(?)ですね。

 

天晴の忍タリティから生まれた闇アカニンジャーは、なかなかの存在感。

アカニンジャーに黒を増やした、かつての外道シンケンレッド(←スゲー名前)を思い出しますが、その強さも同様です。

ただ外観を変えただけでなく、アクションでキャラを個性化しているのはさすがですね。仮面劇はこうでなくちゃ。

 

闇博士マーブロを演じるのは、南海キャンディーズの山里亮太さん。もはや、お笑い芸人枠が確固たるものになっていますね。

いわゆるお笑い芸人は声量があるから、特にアフレコを必要とする演技にも向いている上に、堂々と演じる胆力すら持ち合わせているから、ゲストキャラ程度の役であれば余裕で務まると思います。

それ故か、この手の作品でゲスト役(のお笑いタレント)がヘタクソだったという話はあまり聞こえません。陣内智則さんはその限りではないようですが(笑)。

今作における山ちゃんもなかなかハマッていて、嫌悪感を抱かせるようなネチッこい芝居がイイ感じです。このキャラ嫌い!と思われるほど、いい芝居をしているという証ですしね。

 

トッキュウジャーの面々がニンニンジャーの忍び装束(?)を着るのもVSシリーズの醍醐味。

久々に見ると、この忍び装束ってけっこうオシャレじゃないですか? 

もちろん街中を歩けるようなタイプではなく(笑)、運動をする時に着るような、ジャージ替わりとしてのオシャレという意味ね。背中にデカデカと“忍”マークがないのもいい。

こういうのを着ればジョギングやらウォーキングでもする気になるんだけどな~と、絶対にやらない奴が言うセリフ。

今はもう売ってないけど、気になるお値段はたったの22000円です(ひえ~…)。一種のブランドものとは言え、商魂たくましいというか…。

 

テレビ放送開始に先駆け、新たなスーパー戦隊である動物戦隊ジュウオウジャーも登場。

本編のパイロット版≒テレビ版の1&2話を担当する柴崎貴行がわざわざ出向いて演出したようですが……ジュウオウジャーってこんなノリだったっけ?という違和感が尋常じゃありません。

さほどストーリーに影響しない余興に過ぎないので(ワニュウドウはしっかり倒してますが)、まぁオモチャの先行宣伝くらいに割り切るのが正解です(笑)。

…いや待てよ、トッキュウジャーサファリと対面させるのも一興だったな…。

 

そういえば、劇場で観た時はトッキュウジャーの面々の最後のカットで泣いたけど、今回も同様(笑)。

つくづく『烈車戦隊トッキュウジャー』という作品は、人間時のドラマを大事にしているなぁとしみじみ思う…。

 

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Blu-ray版のコレクターズパックは、メイキング等の映像特典が満載。

ライト=志尊淳くんが衝撃のイマジネーションを見せつける舞台挨拶も見逃すな(笑)!

 

『グーニーズ』を観ました。

 

マイキーとブランド兄弟の家は父の借金のために立ち退きを迫られていた。

別れを惜しみ、マイキーの家にやってきた友人たちは、立ち入り禁止の屋根裏部屋に忍び込む。そこにはマイキーらの父が収集した数々の古代美術品が眠っていた。

その中からマイキーが見つけた古い地図には、海賊ウィリーが隠した財宝の在り処が示されていた。立ち退きを免れるため、マイキーは友人たち=グーニーズと共に財宝探しを開始する。

地図に書かれた場所には寂れたレストランがあり、グーニーズは凶悪犯フラテリ一家に遭遇。一家から逃げつつレストランの地下を散策すると奥深い洞窟が、そして鎖に繋がれている大男の部屋があり……といったお話。

 

財宝を巡り洞窟や遺跡を探検するお話として真っ先に挙がるのはインディ・ジョーンズシリーズ、近年であれば『トゥームレイダー』あたりでしょうかね。

けど、それらはいい大人による、ヘタすれば世界の危機が関わってくるような大マジの宝探しです。

それらに対し、本作は少年団による冒険譚という事で、トラップがあのくらいの子供に見合った難易度(?)なのがいいんです。映画=フィクションだからって、あんな子供が拳銃を撃ちまくったりとか、片手一本でロープにぶら下がったりとかしてたら無理があるでしょ?

移動手段が自転車ってのも親近感が湧きますね。子供の頃は自転車があればどこにでも行けたなぁ、なんてノスタルジーにも浸れたれます。

 

難易度イージーのアクションなんて見応えがないとも思いがちですが、キチンとスリルもあるし、眠くなる事はないんじゃないかな。

グーニーズ+αとして主演は7人ですが、それぞれキャラが立っているため、顔・役名・個性が被る事もなく、見分けが付きやすいのが良いんです。初見でもスムーズにキャラを覚えられるのは良作の証です。

エンディングのスッキリした後味も好きです。

 

敵のフラテリ一家もいい味を出していますね。“一家”と称されるだけあって、母と息子2人という人員構成が面白いです。

むしろ子供に見てもらいたい思いが溢れ出ているせいか、悪役トリオの芝居をコメディ寄りにしているのもナイスな判断です。

とは言え、コメディ寄りなのは上っ面の話で、そこまで克明に描かれていないものの、スロースに対するママの仕打ちはかなり惨いものだったであろう事は想像に難くありません。

ああいう形として生まれ出でたのか、もしくは生まれてからああいう形にしたのかを考えてみると、ママの邪悪度が変わってきますね。

 

スロースと言えば……本作の監督はリチャード・ドナーさんという事で、スロースが着ているシャツには笑わせてもらいました。DCコミックスは懐が深いなぁ(笑)。

 

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Blu-ray版は、数十年ぶりに再結集したグーニーズの面々による音声解説(&特別映像)が面白そうですね。

シンディ・ローパーさんの主題歌MVを収録しているのもいいですね。

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作品を見ていなくても、『グーニーズ』と言えばコレ!と思う年寄りも少なくないんじゃないかな?

あいつがああだと言ってたので『残酷な観客達』を観終えました。



とある女子高の教室に閉じ込められた21人の生徒たち。
どうやら彼女らは教卓にある1台のタブレットにより監視され、その様子はネットでライブ配信されているようだ。そして21人それぞれには“いいね!”数を表すカウンターがあり、これが一定数に達しないと教室から出られないらしい。
見ず知らずの観客からの言葉に一喜一憂しながらも、“いいね!”を求めて必死になる生徒たち。
しかし、ノルマをクリアしてもまた次の場所で同じ状況に陥り、校舎からはなかなか出られない。
出席番号17番は、この事態を達観視する14番の態度に疑問を感じ……といったお話。

欅坂46メンバー総出演のドラマ第2弾。
初期メンバー21人全員がいる、欅坂46がまだ健全だった(笑)頃の作品です。まだ人擦れもしていないせいか、総じて可愛いメンバーも懐かしいですね。

道を踏み外してしまったのが勿体ないと思わせる人が多いからこそ、なおさらそう思います…。

その中で、出番が多いどころか、ほぼ出ずっぱりの17番役の芝居はマズいですね。
中盤くらいになるとちっとも声を出さなくなるわ、表情はなくなるわとモチベーションが一気に低下してるのが顕著すぎます(メイキング等ではにこやかな表情をしていたようですが)。
まぁ、最終回までやり切っただけでもマシなんだろうな…。

これと対照的に、実は光るものを持っているメンバーの発見も本作の楽しみの一つです。
梨加はあんなキャラだったけど、演技であれば意外に声も出るし、もう少し磨けばいい原石になり得そうな…?
個人的に、逸材を1人選べと言われたら虹花を選ぶかな。

生徒たちは主に番号で呼び合うし、一応は本名も設定されているようです。
生徒を演じる欅メンバーを五十音順に並べた時の順番と役名の上での出席番号が一致しているのは芸コマだけど、だからどうした程度の話です(笑)。

とある空間に閉じ込められ、何らかの条件を満たさなければ外には出られないという、当時流行りのいわゆるシチュエーションスリラーのようなお話。
ネットで一定数の“いいね!”をもらう条件を満たすため、彼女らはあらゆる手段を以て“いいね!”獲得に臨みますが、これが見ていて辛いんですよ。
何が辛いって、物真似やら一発ギャグやら変顔やらといったお笑い芸が寒いのなんの。
一部のメディアで“笑わないアイドル”とかいうワケの分からないレッテルを張られた彼女らが逆に我々を笑わせようとする姿は、辛いというか悲哀すら感じます…。

プライバシー保護の観点から教師や生徒の名前は教えられず、生徒たちはお互いを番号で呼び合うという設定は荒唐無稽な理由付けに見えて、実はそう遠くない未来の予見にも思えます。
それ故、生徒たちは昵懇の仲にならない限りは自らの事を教えたがらないし、相手の事も知りたがらない空気が漂っているんでしょう。
そんな彼女らがああいう局面の中で、図らずも自分の本性を徐々にさらけ出してしまう。
その結果、菅井ちゃん&ゆいぽんのように自分(の過去)を語る事で自分を知ってもらうだけでなく、協調してくれる人も現れます。そこで初めて本名を教え合えば、番号で呼ぶ設定も活きてくるのになぁ。
ただ同じ空間にいるだけの仲間から友達を作るための一歩というのも、本作のテーマの一つなのかもしれませんね。


個人的に苦手(どころか不愉快)なのが、観客側の描写。
ああいう動画をボーッと見つつチマチマとコメントを書き込む文化、スゲー嫌いなんですよ。
ただでさえ俺ッチはスマホを凝視している姿を他人に見られるのがみっともないと感じる人なので(自分でも気を付けるよう心掛けてはいますが…)、観客たちの描写には嫌悪感すら感じます(笑)。
ガス抜きの時間も必要なのは分かるけど、ネットに気を取られてばかりいるから実生活も上手く行かずにストレスが溜まるんだよと。
結局、そんな観客たちの人生やら生活が何も変わらないのはリアルではあるけど、ドラマとしての面白味(やカタルシス)はサッパリありません。

そういえば放送当時、最終回のオチの意味が分からないとの事で「史上最低のドラマだ!」とか声高に叫んでいる人をよく見掛けました。もっとテキトーなドラマなんかゴロゴロあるのに、まだまだ見識が狭いガキどもが、よくもまぁご存じ的に偉そうな事を言ってんなと思ったものです。
思ったものですが……改めて2周目として観直すと、史上最低とまでは言わないにしても、やっぱりいい加減な作品だったなと(笑)。
着地点を決めずに場当たり的に脚本を書き始めた印象が強いんですよね。たった10話しかないんだから、最初からオチを考えておきなよ
2番が消えた理由はラストでうっすら明らかになるけど、あの程度じゃインパクト不足だし、あの程度で驚く人なんていないでしょ(笑)。
臭わせぶりな謎を散りばめておいて実は何も意味がない、もしくはスルーというのが多かった気がします。
…まぁ、あんな禁じ手に近いオチなら、謎の解明なんて無粋なんだろうね…。

 

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配信版はないみたい(櫻坂になってからですら、ずいぶん経ってるし)。

この手のアイドルドラマは、むしろメイキングの方に価値を見い出す人の方が多いと思うので、ディスクを買う方がいいかもですね。

櫻坂46のルーツに興味を持った人は、今は亡き欅坂46から学んでみよう!

『ダーティハリー5』を観ました。

 

ギャングのボスであるジェネロ逮捕に貢献したとして時の人になったハリー。おかげで、警察に好感度アップのためにもメディアに協力的になれと言われる始末で、ハリーは渋い顔。

後日、映画スターのジョニーが死亡したという報せを聞いたハリーは、新たな相棒のクァンと共に撮影現場に向かう。

そこでハリーは、被害者の心情を無視してまでも現場を映すテレビレポーターのサマンサを一喝する。先のやり方を反省するサマンサはハリーに謝罪し、二人は協力しながら事件を追う。

そして新たに殺人事件が発生。ハリーは映画監督ピーターの証言から、有名人をリスト化し誰が死ぬかを賭けるデッド・プールという遊びがある事を知り、ここ最近の死亡者はリストに載っている者ばかりである事に気付く。

そして新たなリストにハリーの名が加わり……といったお話。

要約すれば、ハリーが映画関係者を狙う殺人ゲームに巻き込まれる話です。

 

シリーズ第5弾です。

ダーティハリーシリーズは今作が最終作ですが、だからってハリーの身に、シリーズ完結に相応しいデカい何かが起きる事は特にありません(笑)。

とは言え、最終作というのも、あくまで今のところはの話。

“S級ハリウッドスターがウン十年ぶりに続編に出演!”という近年の風潮よろしく、ハリーを演じるクリント・イーストウッドさんが90歳を超えても(!)未だ映画人として頑張っている姿を見せられると、あるいは…?←ないな…

 

ハリーと言えば最小限の秩序で悪を追い詰める破天荒な刑事でしたが、続編を追うごとにカドが取れてきてしまっているのが如実に表れていますね。

まさかハリーが英雄としてメディア等で取り上げられる日が来るなんて、『~2』あたりの頃では夢にも思わなかったでしょ(笑)。ジョニーの恋人が悲しんでいる姿をテレビに映している事に激怒するシーンも同様で、いよいよ“お不潔ハリー”の名も返上です。

若い頃の無鉄砲さは鳴りを潜め、社会の矛盾や犯人を憎む気持ちもあの時ほどではなく、ハリーもすっかり老けちゃった感じ。余談ながら『~(1)』は1971年、今作は1988年の作品です。

社会派=チト説教臭い作風になってから痛快さが薄れてきたのに伴い、映画としてのスケールも小ぢんまりとしてきた感じです。イーストウッドさんも、よく出演する気になったな…。

 

今作はいつもと趣向を変え、犯人捜しに重きを置いた推理モノのような作風です。

ただ、犯人が一般的な悪人より質の悪い心理を持つ者という点は、シリーズの伝統と呼んでも過言ではありません。

相手が凶悪だからこそ、ハリーが容赦なく銃を向けてもいい理由になっているんですよね。

いわゆる“成りすまし”なんて最近では特に珍しくもありませんが、そこから一歩進んだ犯行は常軌を逸しているし、近年の作品でもありそうでなさそうな犯行ですね。

 

そんな犯人と深い関連を持つピーターを演じるのはリーアム・ニーソンさん。

ニーソンさん(とレーフ・ファインズさん)の知名度が一気に跳ね上がったのは『シンドラーのリスト』ですが、本作はそれより前の、そこそこ知られる程度の若かりし頃。つい最近100作目の映画出演を果たしたそうですが、もちろん本作もその中の1本にカウントされています。

そして序盤で殺されるジョニーを演じていたのは、こちらも若かりし頃のジム・キャリーさんだったんですよね。

…って事でイーストウッドさん、本作を機に巡り会ったお二方を起用して最後に1本撮りません? できれば出演もしてくれれば感慨深い…。

 

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Blu-ray版の映像特典は当時を振り返る系のドキュメンタリーを収録。

ちなみに、本作でのハリーの相棒クァンは中国系アメリカ人で、1988年にはとっくに時代遅れ感のあるカンフー刑事(笑)として登場しますが、この吹き替えを担当しているのが石丸博也さんというのがなかなか分かっていらっしゃる…。

 

 観た、『ダーティハリー』

 観た、『ダーティハリー2』

 観た、『ダーティハリー3』

 観た、『ダーティハリー4』

 観た、『ダーティハリー5』

RAYWOODの『PROFIX Tech Liner TH-T01 トリガーハンドピース』を買いました。

 

ロクに塗装もやんねーくせに、φ0.5のエアブラシが欲しくなったんですよ。

で、どうせ買うなら、次はトリガータイプが良いなーと思っていたところに目に付いたのがコレ。

 

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妙に安いなぁ、中華系のショボいヤツじゃない?と思いながら調べてみると、どうやらRAYWOODというメーカーは日本の企業だし(国内メーカーだからって盲目的に信用するのも迂闊ですが)、公式サイトやサポートもあるし、YouTubeにはレクチャー動画もあるし、そこまで怪しい会社ではないんじゃないかと。

 

そもそも、中華系のバカ安品やコンプレッサーとのセットで付属するエアブラシと言えば決まって

コレだし(笑)、そもそもトリガータイプの中華系バカ安品ってあまり見なくないですか?

って事で、そこまでポンコツな物でもないだろうし、ちょっと使えりゃいいかくらいのテンションでダメ元で買ってみました。

 

…で、届きました。

…えっ、スゲー高級感のあるパッケージなんですけど。

からの、ご開帳~。

おお、パッケージングも丁寧。

Φ0.3のニードルを標準装備していますが、φ0.5のニードルとヘッドアセンブリ(後述)が付属されています。

ポイントが高いのがキチンと冊子になっている説明書。エアブラシの説明書って、せいぜい分解図が載っている程度で、使い方や調整なんて一切書いてないものがほとんどじゃないですか? こちらは初心者に、かつ日本人が日本人に向けたテキストになっていて、キチンと冊子になっています(10数ページ)。

俺ッチはトリガータイプは初だったので、まずは一読する価値はありました。

スポイトとスパナはもういいです…(笑)。

 

外観をコストダウンして安さを実現しているんでしょうね、パッと見で仕上げがチト粗い印象です。

カップの淵の下に、こぼれ防止の溝がなかったり、

これは個体差だけど、カップの内側にちょっとした傷があったり。まぁ、バリが立ってるとか爪が引っ掛かるようなレベルではないのでスルーですがね。

タミヤ製もそうだったけど、カップ内の研磨って割と手を抜いてるところが多いのかな?

 

そして、本品最大の特徴であるヘッドアセンブリシステムが目新しかったのも、買った理由の一つです。

オフィシャルな説明はココを見てもらうにして、

径の違うニードルを交換するには、あの小っせ~ノズルも換えなきゃなんですが、本品はノズルを外さないまま根っこから分解→換装できるのが斬新で、何しろ楽チンです。

しかも、ヘッド部には

“5”という刻印があり、Φ0.5用のヘッドAssyである事を明確化しています。

撮るの忘れたけど、ニードルの方にも5本のラインが刻印されているので、組み合わせを間違える可能性も激減(別売りのニードルセットも同様らしい)。

…おいおい&コラコラ、ここまで配慮が行き届いているメーカーのどこが怪しいんだ、さっきまでの俺ッチよ? 

 

――で、試し吹きをしてみましたが、ソリッドなベタ吹きしかできない俺ッチからすれば、特に問題は感じませんでした。

外観の仕上げはチト粗いですが、別に飾って楽しむものではないし、エアブラシとしての機能はしっかり果たしていると思いました。質実剛健よ。

気軽にもう1丁買っちゃおうかな?と思わせる価格設定も好印象です。

 

例のヘッドAssyの副次的な利点として、

ここをイージーに分解できるから、だったらカップ底面~ノズル間も掃除しちゃおうという気になれるんですよ。

エアブラシは使用後の掃除がメンドくせーとされていますが、そこまでの手間を掛けずに済むのであればクリーニングの頻度も高まるし、それだけ寿命も伸ばせられますからね。

 

緻密なセッティングで吹く人の使用感は分かりませんが、少なくとも俺ッチには十分以上の品でした。

初めは半信半疑だったけど、結果的には贔屓にしたくなるメーカーが増えたのが今回の買い物で良かった点です。

…あ、人間不信気味な人に断っておくけど、サクラはここまで細やかに解説しないと思います(笑)。