『グーニーズ』を観ました。
マイキーとブランド兄弟の家は父の借金のために立ち退きを迫られていた。
別れを惜しみ、マイキーの家にやってきた友人たちは、立ち入り禁止の屋根裏部屋に忍び込む。そこにはマイキーらの父が収集した数々の古代美術品が眠っていた。
その中からマイキーが見つけた古い地図には、海賊ウィリーが隠した財宝の在り処が示されていた。立ち退きを免れるため、マイキーは友人たち=グーニーズと共に財宝探しを開始する。
地図に書かれた場所には寂れたレストランがあり、グーニーズは凶悪犯フラテリ一家に遭遇。一家から逃げつつレストランの地下を散策すると奥深い洞窟が、そして鎖に繋がれている大男の部屋があり……といったお話。
財宝を巡り洞窟や遺跡を探検するお話として真っ先に挙がるのはインディ・ジョーンズシリーズ、近年であれば『トゥームレイダー』あたりでしょうかね。
けど、それらはいい大人による、ヘタすれば世界の危機が関わってくるような大マジの宝探しです。
それらに対し、本作は少年団による冒険譚という事で、トラップがあのくらいの子供に見合った難易度(?)なのがいいんです。映画=フィクションだからって、あんな子供が拳銃を撃ちまくったりとか、片手一本でロープにぶら下がったりとかしてたら無理があるでしょ?
移動手段が自転車ってのも親近感が湧きますね。子供の頃は自転車があればどこにでも行けたなぁ、なんてノスタルジーにも浸れたれます。
難易度イージーのアクションなんて見応えがないとも思いがちですが、キチンとスリルもあるし、眠くなる事はないんじゃないかな。
グーニーズ+αとして主演は7人ですが、それぞれキャラが立っているため、顔・役名・個性が被る事もなく、見分けが付きやすいのが良いんです。初見でもスムーズにキャラを覚えられるのは良作の証です。
エンディングのスッキリした後味も好きです。
敵のフラテリ一家もいい味を出していますね。“一家”と称されるだけあって、母と息子2人という人員構成が面白いです。
むしろ子供に見てもらいたい思いが溢れ出ているせいか、悪役トリオの芝居をコメディ寄りにしているのもナイスな判断です。
とは言え、コメディ寄りなのは上っ面の話で、そこまで克明に描かれていないものの、スロースに対するママの仕打ちはかなり惨いものだったであろう事は想像に難くありません。
ああいう形として生まれ出でたのか、もしくは生まれてからああいう形にしたのかを考えてみると、ママの邪悪度が変わってきますね。
スロースと言えば……本作の監督はリチャード・ドナーさんという事で、スロースが着ているシャツには笑わせてもらいました。DCコミックスは懐が深いなぁ(笑)。
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Blu-ray版は、数十年ぶりに再結集したグーニーズの面々による音声解説(&特別映像)が面白そうですね。
シンディ・ローパーさんの主題歌MVを収録しているのもいいですね。
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作品を見ていなくても、『グーニーズ』と言えばコレ!と思う年寄りも少なくないんじゃないかな?