『手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド』を観ました。
夢の忍者ランドへ向かう列車で目が覚めた天晴[タカハル]は、5人いたはずの兄妹たちが駅を通過するごとにいなくなっていく事に気付く。
列車の正体は妖怪ワニュウドウで、消えた兄妹たちはワニュウドウが見せる幻覚の中に現れた烈車戦隊トッキュウジャーの面々により救出されていた。
一人残された天晴はワニュウドウらと共に忍者ランドに到着。しかしそこは闇博士マーブロの実験場だった。トッキュウ1号=ライトと合流した天晴はアカニンジャーに変化しマーブロに挑むが、その戦いの中、手裏剣戦隊ニンニンジャーの力の源である忍タリティを奪われ、闇アカニンジャーが誕生してしまう。
圧倒的な戦闘力を持つ闇アカニンジャーに苦戦する天晴とライト。しかも、忍タリティを失った天晴には消滅の時が近付き……といったお話。
お馴染みVSシリーズです。
個人的に、別戦隊の組み合わせの妙といった風情はとっくに慣れっこになってしまったので、あのキャラとこのキャラの掛け合い等には、特に新味は感じません。
VSシリーズが恒例行事となった弊害(?)ですね。
天晴の忍タリティから生まれた闇アカニンジャーは、なかなかの存在感。
アカニンジャーに黒を増やした、かつての外道シンケンレッド(←スゲー名前)を思い出しますが、その強さも同様です。
ただ外観を変えただけでなく、アクションでキャラを個性化しているのはさすがですね。仮面劇はこうでなくちゃ。
闇博士マーブロを演じるのは、南海キャンディーズの山里亮太さん。もはや、お笑い芸人枠が確固たるものになっていますね。
いわゆるお笑い芸人は声量があるから、特にアフレコを必要とする演技にも向いている上に、堂々と演じる胆力すら持ち合わせているから、ゲストキャラ程度の役であれば余裕で務まると思います。
それ故か、この手の作品でゲスト役(のお笑いタレント)がヘタクソだったという話はあまり聞こえません。陣内智則さんはその限りではないようですが(笑)。
今作における山ちゃんもなかなかハマッていて、嫌悪感を抱かせるようなネチッこい芝居がイイ感じです。このキャラ嫌い!と思われるほど、いい芝居をしているという証ですしね。
トッキュウジャーの面々がニンニンジャーの忍び装束(?)を着るのもVSシリーズの醍醐味。
久々に見ると、この忍び装束ってけっこうオシャレじゃないですか?
もちろん街中を歩けるようなタイプではなく(笑)、運動をする時に着るような、ジャージ替わりとしてのオシャレという意味ね。背中にデカデカと“忍”マークがないのもいい。
こういうのを着ればジョギングやらウォーキングでもする気になるんだけどな~と、絶対にやらない奴が言うセリフ。
今はもう売ってないけど、気になるお値段はたったの22000円です(ひえ~…)。一種のブランドものとは言え、商魂たくましいというか…。
テレビ放送開始に先駆け、新たなスーパー戦隊である動物戦隊ジュウオウジャーも登場。
本編のパイロット版≒テレビ版の1&2話を担当する柴崎貴行がわざわざ出向いて演出したようですが……ジュウオウジャーってこんなノリだったっけ?という違和感が尋常じゃありません。
さほどストーリーに影響しない余興に過ぎないので(ワニュウドウはしっかり倒してますが)、まぁオモチャの先行宣伝くらいに割り切るのが正解です(笑)。
…いや待てよ、トッキュウジャーサファリと対面させるのも一興だったな…。
そういえば、劇場で観た時はトッキュウジャーの面々の最後のカットで泣いたけど、今回も同様(笑)。
つくづく『烈車戦隊トッキュウジャー』という作品は、人間時のドラマを大事にしているなぁとしみじみ思う…。
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ライト=志尊淳くんが衝撃のイマジネーションを見せつける舞台挨拶も見逃すな(笑)!