【今日の良い言葉 1155 (059)】
おはようございます。
今日もいつもの倉敷からの配信です。
イオンでパナソニックの電動アシスト自転車
が特価になっているので購入しました。
メインはカミさんが乗るのですが、
今日納車なので何だか我が事のように
ウキウキです。
春からは自転車で遠出をしてみますかね。
さて、話題変わって今日の良い言葉。
今日も昨日の続き
小倉広[著]『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』
からのシェアとなります。
”「どうすべき?」ではなく「どうしたい?」と聞く”
自分の意志、覚悟を決める上で大切な質問ですね。
今日も一日、
愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。
コメント楽しみにしております。
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「どうすべき?」ではなく「どうしたい?」と聞く
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オウム返しを行う際に氣をつけて頂きたい
ことがあります。
それは「どうしたいの?」と問う
オウム返しはOKですが、
「どうすべきだと思う?」は
禁句であるということです。
「どうしたいの?」という質問は
「部下の意思」を確認する質問です。
部下はそれに対する答えを考えることで、
自らの頭を使うと同時に腹を固めます。
「私はこうしたい!」
という意思を持つことで、
自主性や責任感を高めるのです。
一方、
「どうすべきだと思う?」と問われた部下は
瞬間的に「正解探し」を行います。
「こう言えば上司が喜ぶかな」
「こんなことを言ったら叱られそうだな」。
部下は自主性や責任感とは対極的にある
「依存」や「責任逃れ」モードに移行します。
つまり、そこに部下の意思はありません。
あたかも試験問題の正解を考えるかのように、
叱られずに済みそうな答えを「客観的」
に探すのです。
かつて私がリクルートに勤めていた頃、
このオウム返しで徹底的に鍛えられました。
入社2年目で経営のサポートをする
事業企画室に異動になった時、
私は経営というあまりの重責にびびってしまい、
いつしか正解探しをするようになっていました。
「この課題を解決するには
A案とB案とC案の3つの方法があると思います。
それぞれのメリットとデメリットは
ここに書いたとおりです。
課長、どれがいいでしょうか?
決めていただけますでしょうか?」
自分の意志を明確にせずに
上司に丸投げしてしまったのです。
すると、上司はいつもオウム返しをしてきました。
「おまえはどうしたいの?」
入社2~3年目のペーペーともいえる私に、
経営の重要事項について
「意思」を確認してくれたのです。
しかし、当時の私はその言葉の意味を理解せず、
ズレた回答を何度もしてしまいました。
「はい・・・・。
コスト面から考えればA案です。
しかし、効果を考えればB案だとおもいます」
上司はそこで許してくれるほど
甘くありません。
「あのね、小倉、
『どうすべきか』なんて聞いていない。
おまえは『どうしたいのか?』
と聞いているんだよ」
その質問はずしんときました。
べき論は他人事。
しかし、
「どうしたいのか?」という意思は
自分事。言い逃れはできません。
私はその時初めて、
自分が責任ある仕事をしているという
自覚を持ちました。
そして、その後も私は繰り返し
問われ続けました。
「おまえはどうしたいのか?」と。
「どうしたい?」と「どうすべき?」。
たった3文字の違いが、大きな差を生み出します。
「どうすべきだと思う?」
というオウム返しをしてはいけません。
「あなたはどうしたいの?」
と意思を問うてください。
それが相手の自主性、
責任感をたかめることにつながります。
一番大切な姿勢を養うことに役立つのです。
(小倉広[著]『アドラーに学ぶ部下育成の心理学』 日経BP社)
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