■ Casbah
気軽な気持ちでカスバに来た女性が、事件に遭遇し警察に追われていた犯罪者を助ける。


製作年:1948、監督:John Berry、脚本:Leslie Bush-Fekete、Aarnold Manoff、原作:Henri La Barthe


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 イネズ(イヴォンヌ・デ・カーロ)
 ペペ(トニー・マーティン)
 ギャビー(マルタ・トーレン)
 Louvain(トーマス・ゴメス) 警察署長
 スリマン(ピーター・ローレ) 刑事

トニー・マーティンは何度か歌を歌う。イヴォンヌ・デ・カーロは一度だけ歌を歌う。イヴォンヌに何度も歌ってほしかった。
 


■ あらすじ

◆ カスバ

アルジェリアのアルジェ。その一角のカスバは迷路になっており、また警察も容易に手を出せない無法地帯あるいは治外法権地帯となってる。

もちろん時々は警察が思い切って手入れをするが、その後は元の木阿弥である。

カスバには様々な人には言えない事情を持った人々が流れてくる。

フランスから逃れてきた犯罪者のペペもここに住み着いている。そこでケチな宝石泥棒などをしている。

ペペにはもったいないくらいの美女イネズが一緒である。

◆ ギャビー

フランスから旅行に来たギャビーは、面白半分にカスバに来た。彼女には似合わない町である。

その時に警察の手入れを目撃し貴重な体験をした。

警察から逃れていたペペはたまたまギャビーに助けられた。ペペはイネズがいるにも拘わらずギャビーに惹かれてしまった。

さらに悪いことに自宅に連れてきた。イネズとギャビーの激しい戦いが起こったことは言うまでもない。

◆ ペペはフランスに戻ろうとする

刑事のスリマンはペペを捕らえようとしているが、いつも惜しいところで捕らえ損ねている。

スリマンはペペ、イネズ、ギャビーの三角関係を利用してペペを捕らえようとする。

ペペはギャビーと一緒にフランスに帰ろうと画策する。もちろんペペはフランスに帰れば、さらに危ないのだが、ギャビーに惹かれてしまった彼は、そこには頭が働かない。

いやいや、なんとギャビーもペペが好きになってしまった。ここが面倒である。悪党面が魅力的に見えたりもする。経験の少ない女性にはありがちである。

◆ フランスへ

スリマンはギャビーをホテルの一室に監禁してペペに会いに行かせなかった。

この事態にいたって、ギャビーはフランスに戻ろうとする。

ペペとギャビーは一緒にフランスに行く約束をした。もちろんイネズは激怒。

ペペは危険を冒してカスバを出て飛行場へ向かった。

先にギャビーは飛行機に乗り込んだ。しかしペペが乗り込もうとするが、背後から警官の銃撃を受けて倒れた。ギャビーは気が付かない。

ギャビーが乗った飛行機は離陸した。
 


■ 出演作

◆ トーマス・ゴメス
(1944)幻の女/Phantom Lady
(1947)征服への道/Captain from Casile
(1948)キー・ラーゴ/Key Largo
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1947)桃色の馬に乗れ/Ride the Pink Horse
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1948)アリゾナの嵐/Angel in Exile
(1948)迷路/Casbah

イヴォンヌ・デ・カーロ
(1942)拳銃貸します/This Gun for Hire
(1943)誰が為に鐘は鳴る/For Whom the Bell Tolls
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1953)海賊船シーデビル号の冒険/Sea Devils
(1963)マクリントック/McLintock!
(1950)海の無法者/海賊の女/BUCCANEER'S GIRL
(1952)サンフランシスコ物語/The San Francisco Story
(1952)優しい悪魔/Scarlet Angel
(1945)西部のサロメ/Salome, Where She Danced
(1956)炎の島/復讐に賭けた女/Flame of the Islands
(1945)開拓地の女/Frontier Gal
(1950)砂漠の鷹/The Desert Hawk
(1948)迷路/Casbah