久しぶりの出張です!

 
昨日(2021年3月4日(木))、荒尾干潟を目の前にした荒尾干潟水鳥・湿地センター海部の教科書作りの一環で正角と浪崎2人で行ってきました!
 
○荒尾干潟
海苔養殖が一面に!
雲仙普賢岳も天草からとは違う形に見えます。
 
荒尾干潟はラムサール条約湿地に2012年7月に世界で2054番目として登録された干潟です(日本には登録干潟が52か所)。
荒尾干潟保全・賢明利活用協議会は、全国でも珍しく漁協が中心となっている協議会だそうです。
荒尾漁協は以前より水産業の在り方と環境保全に向き合う考えを持っていらしていて、いかに共生していくか考えながら漁業を行っているそうです。
 
ただ、今回は丁度満潮のときに訪問したので干潟は全く見られませんでした(泣)
底質は砂泥質干潟。
海床路の付け根で我慢(笑)
荒尾干潟には沖に向かって3㎞の海床路が6本もあるんだそうです!
※海床路とは海苔の養殖や漁業関係の方が、引き潮の際に船に乗ったり作業するための道。満潮時には上の写真のように海に沈んでしまいます。
 
○干潟から見たセンター
防風林越しに見えます。こちら側が裏。
 
本来もっと早く行く予定でしたが、コロナ禍の影響を受け、ずっと見合わせていました。
やっと伺えて本当に嬉しかったです!
 
2018年8月にOPENした荒尾市と環境省が運営するセンターです。
 
○センター玄関
 
○センター前にある気になってしょうがないテーラー
これで、海床路にお客さん載せていくんだそうです(^^)
楽しそう!
テーラーとは、本来は後ろの荷台に荷物を載せて海床路を走る漁具なんだそうです。
(元々農業で使う耕運機を改良したものだそうです。)
 
今回はセンター長にも直接お話を伺うことができました。(センター長の写真撮らせてもらうのを忘れていました(汗))
 
こちらの施設は決して大きいわけではないですが、中身は充実しています。

 
 
センター長こだわりのムツゴロウとトビハゼの生体展示
ムツゴロウは臆病なので、展示方法にこだわったそうです。
 
他にもいかにも動きそうな人もパネル展示!
 
その足元にはアサリほりやマジャク釣りの仕掛けが。
 
 
さすが、干潟一面にのり養殖されているだけあって、のりの情報は充実!
 
あと、干潟でとれたものを使った郷土料理について学べるコーナーも。
 
ディスプレイにはさまれた台の上にお皿を載せると説明してくれる画面が現れるんです!
 
IHヒーター&シンクまである!
干潟でとってきた魚介類や干潟に生息するシロチドリの型クッキーなどを調理するんだそうです。
楽しくておいしいなんて、うらやましい!
(※シロチドリは荒尾市の市の鳥)
 
このセンターは施設内容が充実しているだけではなく、「人」も充実していて、ガイド養成講座や毎月の定例会などで腕を磨いたガイドさんたちやシロチドリの会の方たちがサポーターとして活躍しています。
 
干潟の観察やマジャク釣り、のりすき体験などのプログラムはもちろん、工作ワークショップ、修学旅行の受け入れなども行っているそうです。
 
われわれも学ばせてもらうことばかり。
荒尾市はほかのラムサール条約登録されている佐賀・鹿島と3市連携して協議会を開催したり、修学旅行受け入れで南関や隣県の大牟田市と連携しているんだそうです。
広域で連携されていて、センター長のお話を伺っているだけでもワクワクしていました。
センター長をはじめ、施設の皆さま、丁寧にご対応いただきありがとうございました!
 
今度は、干潟体験しに来たいです(^^)
 
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本活動は、地球環境基金の助成を受けて実施しています。