青山ヒフ科クリニックのビタミンCは肌にも細胞にも優しい弱アルカリ性で皮膚に注射が可能です | 青山ヒフ科クリニック院長Dr.亀山のオフィシャルブログ

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表参道にある青山ヒフ科クリニック 院長 亀山孝一郎のブログです。

青山ヒフ科クリニックで使用しているビタミンCはL-アスコルビン酸2リン酸マグネシウム塩(VCPMG)という

ビタミンCの水溶性の誘導体です。

上は高濃度VCPMGを滅菌精製水に溶解してpHを測定したものです。

pHは7.66の弱アルカリ性で人の体液のpH 7.40に非常に近い値になっています。

そのため浸透圧を調整して滅菌してアンチアクネメソセラピー(ニキビ注射)に使用することが可能です。

僕は大学や留学先の米国立保健衛生研究所では、培養液にVCPMGを添加して

細胞のメラニン産生に及ぼす影響の研究をしていました。

 

上の図左が天然型、右がVCPMGです。

天然型はマイナスのイオンが1つしかありませんが、VCPMGは3つあります。

そのためマイナスの荷電が大きくイオン導入には最適のビタミンCです。

天然型は水素イオンを1個失いモノデヒドロアスコルビン酸になります。

 

 

水素イオンを2個失うとでデヒドロアスコルビン酸になります。

一方VCPMGは水素を失い酸化することは化粧品の溶液中でもありません。

天然型より親油性が強く、細胞膜を天然型より6から7倍の濃度で通過します。

そして細胞内のリン酸分解酵素の作用によりリン酸基が外れて効果を発揮します。

VCPMGの一番下の水素にパルミチン酸が結合するとAPPSという水と油の両方に親和性を持つビタミンC誘導体になります。

残念ながらこのビタミンCは分子量が大きく、イオン導入してもVCPMGのように肌にスムーズに吸収されませんでした。

 

VCPMGを超音波導入した後にイオン導入しました。

皮膚の明度は右側で61.6 から65.4に増加し、赤味は15.8 から11.7に低下しています。

 

アンチアクネメソセラピーでは滅菌して、浸透圧を調整したVCPMG、 ビタミンB群、アミノ酸などを

炎症を起こしている部位に直接注射して直ちに炎症を抑制します。

この治療法は培養細胞に対するビタミンCの実験を行っている経験をもとに考え出しました。

ステロイドが配合されていないので、注射後へこむことも全くなく、  

赤味や盛り上がりの速やかな低下や色素沈着の低下が期待できます。

 

酸化したビタミンC、デヒドロアスコルビン酸はグルタチオンで還元されます。

酸化したグルタチオンはビタミンB由来のNADPHという電子の供与体で還元されます。

ビタミンABCやグルタチオンはともにミトコンドリアを活性化してアンチエイジング作用を発揮して

毛穴を縮小します。

ですからビタミンCだけでなく、ビタミンABCやグルタチオンを一緒に使用すると

より代謝が上がり毛穴が閉じます。

 

上の方にはグルタチオンをイオン導入しました。

皮膚の明度が62.5から64.3に増加し、赤味は14.9から 12.3に低下しました。

 

上の方にはビタミンABCをイオン導入した後にさらにグルタチオンをイオン導入して

さらに赤味が低下して毛穴が閉じています。

イオン導入より大量にビタミンABCやグルタチオンを導入できるのがエレクトロポレーションです。

たった1回の導入で著明に明度が増加し赤味が低下しています。

もともと閉じていた毛穴もさらに閉じています。

このいい状態がイオン導入に比べより高いレベルで長期間維持できます。

ぜひご体験ください。