East Farmへの旅
最終回です
至れり尽せりな
ランチタイムが終わり
おのおのお店で取り扱っている調味料や
先ほどの生みたて卵を購入しつつ帰り支度
私はオリーブオイル
めちゃ欲しかったけど
うちにもう一本
未開封のがあるので
置いといて酸化したら
もったいないなぁと
次回のお楽しみにしました
帰りは子連れなら
高速バスが便利だよ
と教えてもらい
東京駅まで一本で
行けるそうなので
子どもも寝ちゃいそうだし
野菜も重いし
間違える心配ないし…
バスで帰ることに
しかし息子は
バス停に送ってもらう
車の中で早くも寝てしまい
バスの待合室でもぐーぐー
他に誰も待ってないし
始発駅なのに
発車予定時刻1分前になっても
音沙汰なし…
またもや不安になって
ソワソワ様子を見に行ったり
ウロウロしていたら
ようやくバスが
ノロノロと動き出した
農作業用の長靴やら
お土産の野菜やらを
肩に担いだ上に
眠った息子をベンチから
うぉりゃあぁぁぁぁ!!
と抱き抱えて
ヒーヒー言いながら
高速バスの
高い入り口の階段を登る
PASMOが使えるのが
かなり救い
息子と自分の隙間から
スマホを引っ張り出して
入口右手の機械にかざす
「…」
よく見ると
「左手の機械をお使い下さい」
書いてある
なんでよ
どっちでもいいじゃんか
気を取り直して
運転席横にある機械に
またかざすも
「…」
??
運転手さん
「千葉ですか?」
「え!?東京です!」
「じゃあどうぞ」
と何やら操作して
もう一度かざすと
ピッ
東京行き
乗り込んだんだから
東京でしょうが!!
重いから
早くして欲しいんだよ
イライラ
ようやく座席に座ると
息子起きた
いやいや
ここから
2時間半なのよ
ここから
ぜひ
寝て欲しいのよ
「まだ寝てて大丈夫よ〜」
となでなでするも
乗り慣れない高速バスに
興味が湧いてしまった息子
再び寝る気配なし
でもさすがに寝起きで
ぽーっとしてるのか
大人しく座ってはいるし
他に誰も乗ってないし
まぁ大丈夫か
と私が寝ました
今回は移動中
頭を休めると決めていたので
(休めすぎて間違えたけど)
東京駅に着く頃には
だいぶゆるんでいたのかな
降りるときに
運転手さんに
「お子さんも座席使ったら
料金かかるんですよ
今回は大目に見ますけど」
って怒られた
え、明らかに
乗り慣れてないんだから
そんな文句言うなら
乗るとき確認してくれれば
良かったのに…
ってゆるんだハートに
グサッとメンタル
食らってしまった
でもなんか疲れたし
もうお言葉に甘える
バスが停まったのは
八重洲口で
そこから丸の内線までも
またなかなかの移動
とりあえず地下に降りて
案内に従ってひたすら歩くと
やばい
魔界だ
なぜよりにもよって
ここに
トミカ・プラレールの
ショップが並んでいるんだ
私は完全に
トミカから
意識を遮断して
無になって通り過ぎる
なんと
奇跡的に
息子は
反対側の
NHKのショップに
目を奪われたまま
通過することができた!!
「あのねぇ
おさるのジョージのねぇ
お人形いたよ」
とか
のほほんと
言ってくる息子
マジ奇跡!!!
今日一日色々あったけど
これだけはもう
感謝しかないです
オモチャがわらわらと
並んだ雰囲気で
「なんか買いたい〜」
とぐずぐずするも
具体的に欲しいものが
あったわけではないので
普通に歩き続けてくれるレベル
もしトミカに気づいてたら
床に転げて
泣き叫んでたろうなぁ
恐ろしいから
想像するのをやめよう
そしてなんとか
最後の乗り換えを終えて
座席に座り
あとは最寄り駅まで
乗るだけだ〜
となったら
座席に座っていられず
横になったり
脚を上げたり
落ち着かない息子
結局ほとんど
寝れてないから
眠いのだとは思うけど
混んでくる車内で
お行儀悪い息子に
私が落ち着かない
(人並みに人目気にしますよ)
そして段々と
降りる駅が近づいてきて
ついに寝てしまう息子
いまかーーーーーい
ほんとこの子とは
バイオリズムが合わん
ああ
ときどきあるけど
よりによって
なんで今日が
「何をやっても上手くいかない日」
なんだ
電車を乗り間違えてしまう自分
役に立たない自分
失礼なことをされて
腹が立っても
それを飲み込んでしまう自分
知らない場所
知らない人たちの中で
なんとなくずっと
打ち解けられない自分
どうしていいかわからず
オロオロまごまごする自分
自分の子どもにすら
振り回されている自分
普通の人と
なにかがズレている自分
不破さん一家と
そこで過ごした時間が
素敵すぎて
余計に自分との
コントラストを感じて
孤独感
無価値感が
ぞわぞわと襲ってきて
電車の中で
めそめそ
泣いた
最寄り駅に着いたから
鼻水すすりながら
また
長靴と野菜と息子を
おりゃああああああ!!!!
って持ち上げて
10分もない距離だけど
タクシーに乗った
なんか
いかついおっちゃんの
個人タクシーだった
ほぼ一本道なのに
え?そこ???
ってとこで曲がられた
別にどっちでも
ワンメーターだったとは
思うけど
なんかほんと
最後の最後まで
スムーズにいかない日だな
と思った
小松菜がしわしわになるのを
どうする気力もわかないほど
そのままベッドにつっぷして
オイオイ泣きながら寝た
私がこんなに
感情が揺れるときは
たいてい
イケボ氏が絡んでいるのだ
ぼーーーーーーーっとして
大自然にふれて
美味しいものをたらふく食べて
ふっとゆるんでしまったから
いつも塞いでいるものが
むあって
上がってきてしまうのだ
本当は
いつも
不安で
さみしい
すごく心細かった
本当は
いっしょに
いてほしかった
ただそれだけ
おわり
イケボ氏とは👇