【若紫148-3】古文単語「ほほゑむ」☆
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、現代語にもある言葉☆
【今回の源氏物語】
ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。
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今回出てきた古文単語
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■【ほほゑみ】…マ行四段動詞「ほほゑむ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【時】…時期
■【あり】…ラ変動詞「あり連用形
■【一度】…一度。一回
■【開く】…カ行四段動詞「開く」終止形
■【なる】…伝聞の助動詞「なり」連体形
■【は】…とりたての係助詞
■【かたか】…ク活用形容詞「かたし」連体形撥音便の無表記
※【かたし】…難しい
■【なる】…伝聞の助動詞「なり」連体形
■【ものを】…逆接の接続助詞
■【と】…引用の格助詞
■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬(作者⇒僧都)
◇ 今回は「なる」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「ほほゑむ」☆
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ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。
問)傍線部の解釈として最も適当なものを1つ選べ。
1.花が美しく咲いて
2.花のつぼみが開いて
3.光源氏がちょっと笑って
4.光源氏が口をゆがめて
5.僧都がまぶしく感じて
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。
● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。
今回の古語はこれ☆
辞書にもあるとおり
花が咲くことの比喩として
「ほほゑむ」がよく使われます。
でも――
ここでは、花が主語ではありませんよね!
ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。
単純接続の「て」から
次の会話文につながっていきます。
そして
「のたまふ」という尊敬語が出てきますので
傍線部の主語は
光源氏、というわけです!
【答え】…3
ほほゑみて、「時ありて、一度開くなるは、かたかなるものを」とのたまふ。
● 過去記事リンク
■ものを
■のたまふ
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