源氏物語イラスト訳【夕顔341】はかなかりし夕べ
「…はかなかりし夕べより、あやしう心にかかりて、あながちに見たてまつりしも、かかるべき契りこそはものしたまひけめと思ふも、あはれになむ。
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【源氏物語イラスト訳】
「…はかなかりし夕べより、あやしう心にかかりて、
訳)「…ふとしたあの夕方の時から、妙に気に掛かって、
あながちに見たてまつりしも、
訳)強引に逢瀬を結び申し上げたのも、
かかるべき契りこそはものしたまひけめと思ふも、
訳)このようであるはずの前世からの因縁がおありだったのだろうと思うにつけても、
あはれになむ。…」
訳)しみじみ愛しくて…。」
【古文】
「…はかなかりし夕べより、あやしう心にかかりて、あながちに見たてまつりしも、かかるべき契りこそはものしたまひけめと思ふも、あはれになむ。
【訳】
「…ふとしたあの夕方の時から、妙に気に掛かって、強引に逢瀬を結び申し上げたのも、このようであるはずの前世からの因縁がおありだったのだろうと思うにつけても、しみじみ愛しくて…。
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■【はかなかり】
※【はかなし】
■【し】
■【夕べ(ゆふべ)】
■【より】
■【あやしう】
※【あやし】
■【心】
■【に】
■【かかり】
■【て】
■【あながちに】
※【あながちなり】
■【見】
※【見る】
■【たてまつり】
※【たてまつる】
■【し】
■【も】
■【かかる】
※【かかり】
■【べき】
■【契り(ちぎり)】
■【こそ】
■【は】
■【ものしたまふ】
■【けめ】
■【と】
■【思ふ】
■【も】
■【あはれに】
■【なむ】
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