【夕顔260-3】古文単語「そそのかす」
受験生のみなさーん!!
古文の勉強、単語と文法だけになっていませんかー?
できるだけ、古文に触れてくださいよぉ~!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
日高くなれど、起き上がりたまはねば、人びとあやしがりて、御粥などそそのかしきこゆれど、
――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――
■【日高く】…ク活用形容詞「日高し」連用形
■【なれ】…ラ行四段動詞「なる」已然形
■【ど】…逆接確定条件の接続助詞
■【起き上がり】…ラ行四段動詞「起き上がる」連用形
■【たまは】…ハ行四段動詞「たまふ」未然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ね】…打消の助動詞「ず」已然形
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【人びと】…(二条院の)女房たち
■【あやしがり】…ラ行四段動詞「あやしがる」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【御粥(おかゆ)】…お粥
■【など】…例示の副助詞
■【そそのかし】…サ行四段動詞「そそのかす」連用形
※【そそのかす】…すすめる
■【きこゆれ】…ヤ行下二段動詞「きこゆ」已然形
※【きこゆ】…謙譲の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ど】…逆接確定条件の接続助詞
◇ 今回は「きこゆ」にも注意しましょ♪
――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「そそのかす」 ☆
――――――――――――――
日高くなれど、起き上がりたまはねば、人びとあやしがりて、御粥などそそのかしきこゆれど、
問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。
1.提案するけれど
2.召し上がろうとするけれど
3.お勧めするけれど
4.差し上げようとするが
5.配膳をととのえ申し上げるが
今回は「唆」という漢字に着目☆
【そそのかす(唆かす)】
【他動詞:サ行四段活用】
①せき立てる。よい事だからと、相手にすすめる
②誘惑する。おだてて悪い方向へと誘う
※Weblio古語辞典より
「そそのかす」という現代語のイメージは、
②の意味合いが強いですよね。
でも、「示唆」という熟語にもあるように、
「唆」のイメージは、けっして否定的なものでないんです。
「お粥などを」⇒「示唆」する☆
このニュアンスで、語義を捉えましょう♪
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
あと、「―きこゆ」という謙譲語にも注意してね♪
【解答】…3
日高くなれど、起き上がりたまはねば、人びとあやしがりて、御粥などそそのかしきこゆれど、
● 過去記事リンク
■たまふ
■人びと
■あやし
■―がる
■きこゆ
ーーーーーーーーーーー