【夕顔250-3】古文単語「とがむ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔250-3】古文単語「とがむ」

いよいよ高校野球がはじまりますねっ!

あなたの高校(出身校)は、予選勝ち残ってますか?

チュー

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【現代語のイメージ】で覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

「…しげくとがむる里人多くはべらおのづから聞こえはべら山寺こそなほかやうこと、おのづから行きまじり紛るることはべら思ひまはし

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【隣(となり)】…五条の家の隣家

■【しげく】…ク活用形容詞「しげし」連用形

※【しげし】…多くてうるさい。多くて煩わしい

■【とがむる】…マ行下二段動詞「とがむ」連体形

※【とがむ】…問いただす。怪しむ

■【里人(さとひと)】…その土地の住人

■【多く】…ク活用形容詞「多し」連用形

■【はべら】…ラ変動詞「はべり」未然形

※【はべり】…「あり」の丁寧(惟光⇒光源氏)

■【む】…推量(仮定)の助動詞「む」連体形

■【に】…順接の接続助詞

■【おのづから】…自然と

■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」連用形

※【聞こゆ】…評判になる。噂される

■【はべら】…ラ変動詞「はべり」未然形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)

■【む】…推量(仮定)の助動詞「む」連体形

■【を】…順接の接続助詞

■【山寺】…山にある寺

■【こそ】…強意の係助詞

■【なほ】…そうはいってもやはり

■【かやうの】…このような

■【おのづから】…自然と

■【行きまじる】…入り交じる

■【物(もの)】…他の物事

■【紛るる】…ラ行下二段動詞「紛る」連体形

※【紛(まぎ)る】…紛れる

■【はべら】…ラ変動詞「はべり」未然形

※【はべり】…丁寧の補助動詞(惟光⇒光源氏)

■【め】…推量の助動詞「む」已然形

■【と】…引用の格助詞

■【思ひまはす】…あれこれ考えをめぐらす

■【て】…単純接続の接続助詞

  アップ

今回は「め」にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「とがむ」 ☆

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「…隣しげく、とがむる里人多くはべらむに、おのづから聞こえはべらむを、山寺こそ、なほかやうのこと、おのづから行きまじり、物紛るることはべらめ」と、思ひまはして、

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを一つ選べ。

 

1.山寺には、あれこれ噂する隣人たちが多くいるということ。

 

2.五条の家では、何が起こったのかととやかく詮索する隣人が多いこと。

 

3.夕顔の実家では、主人の死を嘆く女房たちが多いということ。

 

4.五条の家の隣には、夕顔の死を噂する人々が多いということ。

 

5.山寺には、人の死をあれこれ問いただす隣人が多いということ。

 

照れ  チュー  びっくり

 

 

大学入試では、古文単語の一語一語ではなく、

上のような、文脈判断も要する出題のされ方をします。

ゲローゲローゲロー

 

 

なので、

受験生のみなさん。

 

 

この時期にまだ単語帳を覚えかけてるなんて、ナンセンスですよ!

Σ(・ω・ノ)ノ!

 

 

 

【とがむ(咎む)

【他動詞:マ行下二段動詞】

①非難する。責める

②気にとめる。あやしむ

③問いただす。尋問する

 ※Weblio古語辞典より

   矢印

この言葉は、現代の「咎める」のニュアンスでOK。

 

 

【里人(さとびと)

【名詞】

①その土地の住民

②宮仕えをしていない人。民間人

③宮仕えをしているが、一時実家に帰っている人

④宮仕えしている里方の人

 ※Weblio古語辞典より

   矢印

この言葉も、「里の人」というニュアンスでいけますね。

 

あとは、文脈でどういう使われ方をしているのかを

判断すればいいわけです。

ウインク

 

1.山寺には(△文脈ズレ)、あれこれ噂する隣人たちが多くいるということ。

 

2.五条の家では、何が起こったのかととやかく詮索する隣人が多いこと。

 

3.夕顔の実家では、主人の死を嘆く(×語義ズレ)女房たちが多いということ。

 

4.五条の家の隣には、夕顔の死を噂する(×語義ズレ)人々が多いということ。

 

5.山寺には(△文脈ズレ)、人の死をあれこれ問いただす隣人が多いということ。

 

 

 

 

 

 

【解答】…

   

 

 

【夕顔(第5章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

「…しげくとがむる里人多くはべらおのづから聞こえはべら山寺こそなほかやうこと、おのづから行きまじり紛るることはべら思ひまはし


 

過去記事リンク

しげし

はべり

む(助動詞)  

に(助詞)

おのづから

きこゆ  きこゆ②

を(格・接続助詞)

こそ

なほ

かやうなり

の(格助詞)

もの(物)

まぎる(紛る)

係り結びの法則

と(格助詞)

思ひめぐらす

て(接続助詞)

 

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