【夕顔212-3】古文単語「さながら」
選択肢は得意だけど、記述問題が苦手な人がいます。
まずは、得意なマークを選択するとき、
選択肢を見る前に、頭のなかで正答を意識してみましょう!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【現代語のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
帰り入りて、探りたまへば、女君はさながら臥して、右近はかたはらにうつぶし臥したり。
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今回出てきた古文単語
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■【帰り入り】…ラ行四段動詞「帰り入る」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【探(さぐ)る】…さわって確かめる
■【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【女君(をんなぎみ)】…ここでは夕顔の君のこと
■【は】…提示の係助詞
■【さながら】…そのまま
■【臥し】…サ行四段動詞「臥す」連用形
※【臥(ふ)す】…横になる
■【て】…単純接続の接続助詞
■【右近(うこん)】…夕顔のお付きの女房
■【は】…提示の係助詞
■【傍ら(かたはら)】…そば
■【に】…場所を表す格助詞
■【うつぶし】…サ行四段動詞「うつぶす」連用形
■【臥す】…横になる
■【たり】…存続の助動詞「たり」終止形
◇ 今回は「ば」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「さながら」 ☆
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帰り入りて、探りたまへば、女君はさながら臥して、右近はかたはらにうつぶし臥したり。
問)傍線部の意味として、最も適当なものを一つ選べ。
1.夕顔の君はもとの状態のまま横になって
2.夕顔の君はいつもと違って横になっていて
3.夕顔の君はひとりで横になっていて
4.夕顔の君はいつもどおりに横になって
5.夕顔の君は黙ったままで横になっていて
古文の意味解釈問題は、
まさに古語の知識を聞く問題と、
文脈判断力を問う問題とがあります。
今回の選択肢をみると、
「夕顔の君は――横になって」というのがすべて同じなので、
「さながら」の意味を聞いていることがわかります。
【さながら】
【副詞】
①そのまま。そのままの状態で。もとのまま
②残らず全部。そっくりそのまま。すっかり。ことごとく
③〔下に打消の語を伴って〕まったく。全然
④〔下に「ごとし」「やうなり」など比況の表現を伴って〕まるで。ちょうど
※Weblio古語辞典より
この古語は、重要古語として単語帳に載ってもいますが、
現代語のイメージでも、十分通用しますよね♪
1.夕顔の君はもとの状態のまま横になって
2.夕顔の君はいつもと違って(×)横になっていて
3.夕顔の君はひとりで(×)横になっていて
4.夕顔の君はいつもどおりに横になって
5.夕顔の君は黙ったままで(×)横になっていて
選択肢1か4かで迷いますが、
夕顔が、いつも臥せているわけではないことから考えると、
おのずと選択肢は絞れます。
【解答例】…1
帰り入りて、探りたまへば、女君はさながら臥して、右近はかたはらにうつぶし臥したり。
● 過去記事リンク
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