【帚木465-3】古文単語「かたはら」

源氏物語イラスト訳のあいです　

古文単語でよく出題されるのは、

１．古典特有語

　　　…現代にない古語。

２．古今異義語

　　　…現代と意味の異なる古語。

３．死語的現代ワード

　　　…日本語にはあるが受験生世代はほとんど使わない語。

…ですが、今回の古語は、

高校生がほとんど使わない死語☆

ではいってみましょぉ～♪

٩(๑•̀∇•́๑)و

帚木465のイラスト訳はこちら

【今回の源氏物語】

「よし、あこだに、な捨てそ」
とのたまひて、御かたはらに臥せたまへり。

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今回出てきた古文単語
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■【よ（縦）し】…しかたがない。もうよい

■【あこ】…お前。きみ

■【だに】…せめて～だけでも《最小限の限度》

■【な―そ】…―してくれるな。―するな《禁止》

※【な】…（「そ」と呼応して）禁止の副詞

※【そ】…禁止の終助詞

■【捨（す）つ】…見捨てる（タ行下二段）

■【と】…引用の格助詞

■【のたまふ】…「言ふ」の尊敬（作者⇒光源氏）

■【て】…単純接続の接続助詞

■【御―】…尊敬の接頭語

■【かたはら】…そば

■【に】…場所の格助詞

■【臥（ふ）す】…横たえる（サ行下二段）

■【たまへり】…―なさった

※【―たまふ】…尊敬の補助動詞（作者⇒光源氏）

※【り】…完了の助動詞「り」の終止形

◇ 単語の意味と文法的説明です。

◇「重要古語一覧」もご参照ください。
 

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本日の古語 「かたはら」☆

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かたはら（傍ら・側）

【名詞】
①（ある物・場所の）そば。わき
②そばにいる人。周囲の人

　＊「学研全訳古語辞典（Weblio辞書）」より

漢字で見たら、なんとなく分かりますね！

でも、ふだんあまり使わない語なので、

古文の中で、「かたはら」って出てきた時に、

って…、

思考停止状態に～！

(-_＼)(/_-)三( ﾟДﾟ)！！

 

もしくは…

現代の「片腹痛い」の意味に引っ張られて、

間違って解釈しちゃったりとか…

Σ(~∀~||;)

かたはらいたい（片腹痛い）

【形容詞：ク活用】
…身のほどを知らない相手の態度がおかしくてたまらない。ちゃんちゃらおかしい。笑止千万だ

　＊『大辞林』より

…これって…

「傍ら痛し」の当て字です。。。

φ(．． )

かたわらいたし（傍ら痛し）

【形容詞：ク活用】
①傍らで見ていて，気の毒だ。いたたまれない気がする。心苦しい。はらはらする
②そばで見ていて苦々しい。はたで聞いていて笑止だ
③傍らの人が自分をどう思うだろうと考えると，恥ずかしい。きまりがわるい⇒片腹痛い

　＊『大辞林』より

ほらねっ！

「傍ら」（＝そば）にちなんでますよねー！

(b^-゜)

【源氏物語イラスト訳】冒頭から読む⇒

【帚木の巻】の始めから読む⇒

【今回の源氏物語】
「よし、あこだに、な捨てそ」
とのたまひて、御かたはらに臥せたまへり。

● 過去記事リンク

■よし（縦し）

■あこ（吾子）

■だに 　

■な～そ（陳述）

■と（格助詞）

■のたまふ

■て（接続助詞）

■おほん（御）

■に（助詞）

■ふす（臥す）

■たまへり

■たまふ 　たまふ②

■り（完了の助動詞）

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最後まで読んでくれてありがとぉ～☆
お役に立てれば何よりですっ！(o^-')b