【夕顔206-3】古文単語「限り」
4月も半ばまで経っちゃいましたねぇ!
GWまでに、古文単語をできるだけ覚えていきましょう!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
風すこしうち吹きたるに、人は少なくて、さぶらふ限りみな寝たり。
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今回出てきた古文単語
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■【風】…ここでは、すきま風のこと
■【すこし】…少し。ちょっと
■【吹き】…カ行四段動詞「吹く」連用形
■【たる】…存続の助動詞「たり」連体形
■【に】…添加の格助詞
■【人】…人気(ひとけ)。誰か
■【は】…強意の係助詞
■【少なく】…ク活用形容詞「少なし」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【さぶらふ】…「控ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
■【限り】…全部。すべて
■【皆(みな)】…みんな
■【寝】…ナ行下二段動詞「寝(ぬ)」連用形
■【たり】…完了の助動詞「たり」終止形
◇ 今回は「に」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「限り」 ☆
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風すこしうち吹きたるに、人は少なくて、さぶらふ限りみな寝たり。
問)傍線部の意味として、最も適当なものはどれか。
1.控えている者以外は、みな寝てしまっていた。
2.控えている者は、わずかに眠っていた。
3.控えている者だけが、みな眠っていた。
4.控えている従者たちは、全員寝てしまっていた。
5.控えている者も含めて、全員眠っていた。
…なんか全部、おんなじような選択肢だにゃぁ~;;
(*′•ω•`*;)
ここで、単語帳で覚えてきた重要古語がないので、
「なんとなく」でスルーしてしまわないで、
クリティカル・シンキングで考えてみてください。
では、解釈問題の解き方!
①まずは選択肢を確認しましょう。
1.控えている者以外は、みな寝てしまっていた。
2.控えている者は、わずかに眠っていた。
3.控えている者だけが、みな眠っていた。
4.控えている従者たちは、全員寝てしまっていた。
5.控えている者も含めて、全員眠っていた。
選択肢すべて、「さぶらふ=控えている者」と訳してますよね。
これ、重要なヒントになります!!
②傍線部の重要古語
「さぶらふ限り」の「限り」が、ポイントのようですね。
【限り(かぎり)】
【名詞】
①限界・限度
②極限。最大限
③あいだ。うち
④全部。すべて
⑤最期。果て。臨終
⑥時期。機会
⑦それだけ。そればかり
※Weblio古語辞典より
選択肢の3か4に絞れると思います。
その中で、選択肢3をみると…
3.控えている者だけが、みな眠っていた。
…てか、
控えている者の他に、
誰かいたっけ?
(;゚;∀;゚;)
今回の「限り」は、「すべて。全部」の意味で、
直後の「みな」とかぶる訳出をします。
【正解】 4
風すこしうち吹きたるに、人は少なくて、さぶらふ限りみな寝たり。
● 過去記事リンク
■さぶらふ
■寝(ぬ)
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