【夕顔201-3】古文常識「山彦」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔201-3】古文常識「山彦」

エージェントが1人いればすむ時代に突入しました。

古文単語も、数を覚えるのではなく、使えるかが大事!

ダーウィンいわく「変化に対応」できる人が生き残るのです。

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

【古文単語の覚え方】

チェックボックス1.現代語から想像して覚える

チェックボックス2.漢字のイメージで覚える

チェックボックス3.ゴロを利用して丸覚えする

の3つのどれかで覚えます。

 

今回は、【現代語のニュアンス】で覚えましょ♪

 

【今回の源氏物語】

たたきたまへ山彦答ふるいとうとまし聞きつけ参ら

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

 

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今回出てきた古文単語
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■【手】…手。柏手

■【を】…対象の格助詞

■【たたき】…カ行四段動詞「叩く」連用形

■【たまへ】…ハ行四段動詞「給ふ」連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)

■【ば】…順接確定条件の接続助詞

■【山彦(やまびこ)】…こだま。反響音

■【の】…主格の格助詞

■【答ふる】…ハ行下二段動詞「答(いら)ふ」連体形

■【声(こゑ)】…物音

■【いと】…たいそう

■【うとまし】…気味が悪い

■【人】…人々。誰も

■【え】…(打消を伴って)~できない

■【聞きつけ】…カ行下二段動詞「聞きつく」未然形

■【で】…打消接続の接続助詞

■【参ら】…ラ行四段動詞「参る」未然形

※【参(まゐ)る】…「来」の謙譲(作者⇒光源氏)

■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形

■【に】…順接の接続助詞

  アップ

今回は「え」にも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

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☆ 本日の古文単語「山彦」 ☆

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手をたたきたまへば、山彦の答ふる声、いとうとまし。人え聞きつけで参らぬに、

 

問)傍線部の解釈として、最も適当なものを1つ選べ。

 

1.暗闇から山彦が大声で叫んでいて、不気味だ。

 

2.暗闇の中、山彦の答える不気味な声がこだまのように響く。

 

3.手をたたく音が反響していて、気味が悪い。

 

4.手をたたく音が、ワンワン響いて、うっとうしい。

 

5.暗闇を怖がる右近に答えるように、こだまが響いている。

 

照れ  チュー  びっくり

 

山彦(やまびこ)って、…アレですよね。

 

 

【山彦(やまびこ)

【名詞】

①山や谷などで音や声が反響すること。こだま

②山の神。山の霊

 

 ※Weblio古語辞典より

   

でも…今回のように、家の中の描写で使われたら、

なんのことだか…焦っちゃいますね~;

(;゚;∀;゚;)

 

 

こういう現代でも用いる言葉は、

古文単語帳や常識用語としては勉強しません。

 

古文で出てきたときに、

「へぇ~こんな使い方もあるのかぁ~!びっくり

と、学んでいくことが大切なのです。

(o^-')b

 

 

 

 

 

正解…

 

 

【夕顔(第4章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

たたきたまへ山彦答ふるいとうとまし聞きつけ参ら


 

過去記事リンク

たまふ  たまふ②

ば(接続助詞)

の(格助詞)

いらふ(答ふ・応ふ)

いと

疎まし

え~ず(陳述)

で(接続助詞)

まゐる(参る)  参る②

ぬ(「ず」「ぬ」の識別)

に(助詞)

 

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