【夕顔89-3】古文単語「馴る」
源氏物語イラスト訳の重要古語です
古文単語でよく出題されるのは、
1.古典特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…受験生世代はほぼほぼ使わない語。
…ですが、今回の古語は、
現代と終止形が異なる動詞☆
はい、ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
いと馴れてとく、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて
花に心を止めぬとぞ見る」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
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今回出てきた古文単語
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■【いと】…とても
■【馴れ】…ラ行下二段動詞「馴(な)る」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【とく】…素早く
■【朝霧(あさぎり)】…朝の霧。朝靄(あさもや)
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【晴れ間】…晴れている間
■【も】…類推の係助詞
■【待た】…タ行四段動詞「待つ」未然形
■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形
■【気色(けしき)】…様子。態度
■【にて】…状態の格助詞
■【花】…庭の朝顔。ここでは六条御息所を重ねている
■【に】…対象の格助詞
■【心】…気持ち
■【を】…対象の格助詞
■【止め】…マ行下二段動詞「止む」未然形
■【ぬ】…打消の助動詞「ず」の連体形
■【と】…引用の格助詞
■【ぞ】…強意の係助詞
■【見る】…マ行上一段動詞「見る」連体形
■【と】…引用の格助詞
■【おほやけごと】…公務。とおりいっぺんのやり方
■【に】…資格の格助詞
■【ぞ】…強意の係助詞
■【聞こえなす】…取りつくろって申し上げる
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒光源氏)
※【言ひなす】…言いつくろう。言いまぎらわす
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◇ 単語の意味と文法的説明です。
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☆ 本日の古文単語「馴る」 ☆
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【なる(慣る・馴る)】
【自動詞:ラ行下二段活用】
①慣れる
②うちとける。なじむ。親しくなる
③よれよれになる。体によくなじむ
④古ぼける
*学研全訳古語辞典(Weblio古語辞典)より
「慣れる」という方の漢字は、
現在でもよく用いますね。
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「馴れる」という漢字も
現在でも用いますが、
こちらは、どちらかというと、
③や④といった、
なじんで、ヨレヨレな印象を与えますねー。
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でも、まあ基本的には、
「慣れる」のニュアンス
で押さえておきましょう。
この古語は、それよりも、
活用と終止形の形が重要です。
(σ・∀・)σ
では、入試対策問題を一つ☆
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いと馴れてとく、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて花に心を止めぬとぞ見る」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
問)傍線部の文法的説明として最も適当なものを選べ。
1.ラ行四段活用動詞「馴る」の已然形
2.ラ行下二段活用動詞「馴る」の連用形
3.ラ行四段活用動詞「馴れる」の連用形
4.ラ行下二段活用動詞「馴れる」の已然形
5.ラ行下一段活用動詞「馴れる」の連用形
「―eる」という形なので、
古文では、下二段活用になります。
(※下一段活用は「蹴る」一語のみ)
したがって、
終止形は、「馴れる」じゃなく、
「馴る」となるんです。
((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
正解…2
いと馴れてとく、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて
花に心を止めぬとぞ見る」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
● 過去記事リンク
■いと
■心
■ぞ・ぞや
■見る
■言ひなす
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