【帚木96-③】古文単語~「公私」☆
勉強おつかれさまあいです。
この【重要古語】は、毎夕5時に更新しています。
受験勉強の合間に、お楽しみくださいねー♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【朝夕】…朝や夜
■【出で入り】…出はいり
■【~につけても】…~につけても、~においても
■【公(おほやけ)】…公事、仕事
■【私(わたくし)】…私事、プライベート
■【人】…ここでは、他人の意
■【の】…~の(連体修飾格)
■【たたずまひ】…ありさま、様子
■【善し悪しき】…善いこと悪いこと
※【よし(善し)】…良い、善良である
※【あし(悪し)】…悪い
■【ありさま】…有様、様子
■【疎し(うとし)】…親しくない
■【わざと】…わざわざ
■【うち~】…ちょっと~(接頭語)
■【まねぶ】…その通りまねて言う
■【やは(文末)】…~か、いやそうではない(反語)
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は声に出して唱えてね♪
今日の古語詳解は「公私」☆
では行ってみよ~♪
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「公」という語は、源氏物語の中で何度も出てきます☆
「公(おほやけ)」と読み、
「大宅」、つまり、大きな建物がもとの意。
日本でいちばん大きな建物は……?
☆皇居☆
ですよねー!!
そして、「殿」と同様、
建物が「人」をさすこともあるため、
「皇居」→そこに住まう人→☆天皇☆
という図式も生まれます。
また、
皇居は、何をする場所か?
天皇は、何をする人か??
「皇居」「天皇」の象徴として、
☆朝廷・政府☆
という意味に用いられることも増えてきました。
そして、政治というのは、
☆公的・社会的☆
な事の代表です。
(o^-')b
以上、「公」の意味をまとめますと…
【公(おほやけ)】
①皇居、宮中
②天皇、皇后、中宮
③朝廷、政府
④公的、社会的なこと
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ちなみに、
【私(わたくし)】
①個人的、私的なこと
②私(丁寧な自称)
この「公」「私」を対照的にとらえたら、
多義的な「公」も、どの意味か見えてきますよね♪
(●´エ`●)
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木96(原文)
「…朝夕の出で入りにつけても、公私の人のたたずまひ、善き悪しきことの、目にも耳にもとまるありさまを、疎き人に、わざとうちまねばむやは。…」
今回の古文の現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■人
■よし
■わざ
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました