米国&ウクライナ会談決裂にニンマリ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL【転載開始】■プーチンだけが丸儲け・・・ 米国&ウクライナ会談決裂にニンマリの ロシアが描く青写真と警戒心 公開日:2025/03/03世界を手玉の勢い(C)ロイター/Sputnik 昨秋から渦巻いていた懸念が的中した。米国のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による先週末の会談は決裂。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領をめぐり、テレビカメラの前で激しい言い争いを繰り広げ、ゼレンスキーはホワイトハウスから追い出された。これで停戦は先送り。プーチンに追い風だ。 首脳会談の主題は、ウクライナの資源権益に関する協定への署名だった。軍事支援に対する見返りを要求するトランプの顔を立てるためだ。その前段で「安全保障を伴う停戦」を訴えるゼレンスキーの発言をトランプはことごとく聞き流し、「取引」「掘る」を連発。「プーチン大統領は私のことを尊敬している」「数日前も電話した」「私と取り決めをしたがっている」とわめき散らして肩入れし、物別れに終わった。■出来過ぎにクレムリン警戒 歴史修正主義者のプーチンはあれこれ理由をつけているが、侵攻の最大の目的はウクライナのNATO(北大西洋条約機構)加盟阻止だった。開戦から3年、トランプの再登板でそれ以上の果実を手に入れかねない勢いだ。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。 「プーチン氏の狙いは早期の対ロ制裁解除、経済へのテコ入れです。膨張する軍事費をさらに増やし、ウクライナ全土を占領下に置くまで戦争を完遂しようとしている。トランプ氏にしてもビジネスにしか関心がない。ロシアが一方的に併合したウクライナ東部のほか、極東シベリアへの投資も視野に入れ、ロシアとの経済協力に前のめりです。両者はウクライナの主権を認めない点でも共通することから、プーチン氏は第2のヤルタ会談を構想しています。当時の英国の代わりに中国を引き込み、米中ロで戦後処理を協議し、同時並行で米国との経済協力の枠組みをつくる。今年80年を迎える5月9日の対独戦勝記念日までに形にし、式典にトランプ氏と習近平国家主席を列席させ、正当性をアピールしようとのもくろみです」 しかし、トランプが2月中の実施をにおわせていた米ロ首脳会談はメドが立っていないようだ。 「トランプ氏のプーチンびいきが露骨で、クレムリンではこのところ警戒感が広がっていました。ゼレンスキー氏に恥をかかせた以降は拍車がかかり、罠をかけられているのではないかと、疑心暗鬼になっている」(中村逸郎氏) 過ぎたるは及ばざるがごとし。歯車がかみ合わないことを祈るばかりだ。■「ゼレンスキーの辞任示唆」米議長と高官、 ウクライナ領土で譲歩必要と主張米国は領土割譲を迫る(C)ロイター 米国がゼレンスキー辞任とロシアへの領土割譲に向けて露骨に圧力をかけ始めた。ジョンソン下院議長(共和)は2日、NBCテレビに出演し、米ウクライナ首脳会談決裂を巡り、「ゼレンスキー氏が感謝の気持ちを持って交渉の席に戻るか、さもなければ他の人物が国を導かなければならない」と発言。決裂の責任はゼレンスキー大統領にあると強調し、辞任の必要性を示唆した。 ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)も同日、CNNテレビで「私たちと対話し、最終的にロシアとも交渉して戦争を終結させられる指導者が必要だ」と主張。会談について「ゼレンスキー氏は信じられないほど無礼だった」と振り返り、同氏と協議を進めていくのは現状では困難だとの認識を示した。 さらにロシアとウクライナの停戦の条件を巡り、「この戦争を終わらせる必要があり、領土に関する妥協をすることになるだろう」と語り、ウクライナに領土割譲を迫る姿勢を鮮明にした。 また米紙ワシントン・ポスト(1日付電子版)は、トランプ政権高官の話として、首脳会談決裂を受け、政権がウクライナへの武器などの輸送打ち切りを検討していると報じた。大統領権限で米軍の備蓄から出荷する数十億ドル規模のレーダーや車両、弾薬、ミサイルが含まれているという。【転載終了】*********************** ホワイトハウスの両首脳会談にKGB(現FSB)と関係が深いタス通信の記者が紛れ込んでいたようですね。 それだけでも失態なのに、万一、ゼレンスキーが暗殺されたら失態では済まない事態です。 それと、情報機関のリストラに反米国がリクルートしているという事は機密情報が洩れる可能性と情報員の所在リストで情報員が逮捕、または殺害される危険性も。反米国から情報員を引き上げせざるを得なくなります。 米国にとって情報がすべてなのに・・・ 又、首脳会談で口出しする副大統領も見たことはないですね。バンス副大統領はトランプが指名したときに副大統領には相応しくないとの声が多かったのですが。納得です。